もっさん、この日は大久保へ。

夏のカレー訪問強化月間、第16弾はこちらへの再訪でございます。




「spicy curry 魯珈 〜 ろか 〜 (すぱいしー かれー ろか)」さん。
2023年9月13日訪問。
10時51分入店。

言わずと知れた、スパイスカレー界の大看板。
都内にカレー屋さんは星の数程あれど、殊スパイスカレーというジャンルを語るのであれば、魯珈さんを差し置く事は出来ますまいて。

魯珈さんを特徴付けているのは、一にも二にも店主の「えりつぃん」こと齋藤絵理氏の存在でしょう。

レギュラーメニューの美味しさは言うに及ばず、毎週繰り出される限定メニューの完成度の高さが、ファンの心を捕らえて放しません。
魯珈さんでは毎週水曜日から、ウィークリーの期間限定メニューが登場します。
それ故に「魯珈マニア」は、水曜日に集まる傾向があると聞き及んでおりました。



もっさんはこれを警戒して、前回訪問時より30分早く動きます。
現着は6時50分。
4時少し過ぎに起きて入浴・着替え。
地元駅を出発したのは5時21分。
中々に頭のおかしなスケジュールでございます。




それでも、既にお二人が並んでおり、もっさんは3番手ですからね。
6時台早めの時間からの待ちがいる事は想定済み。
3番手に付けたのも予想通りでした。

この日、魯珈さんのランチタイムは、1巡6名の6回転。
計36名を受け付けます。

もっさんの現着後は時間が静かに経過し、行列に動きが見え始めたのは7時30分を回った頃です。
4番手、5番手が次々に現れ、6番手の到着は7時45分でした。
この時点で「見えている待ち人数」は6名を超え、理論上1巡目が埋まってもおかしくない計算になります。



但し。
魯珈さんは記帳制を取っている為、代表待ちが可能であり、傍目からは順番が読みにくいという難点があります。

この日を例に挙げると、1番手と2番手の方はそれぞれソロでの訪問。
3番手のもっさんと4番手の方は、それぞれ2名分を記帳しています。
実際のところ、7時33分には1巡目の定員6名が埋まっていました。
まっこと、恐るべきお店でございます。

8時5分頃、並びが10名を超えます。
8時30分、同20名超。
9時、同30名超。



9時10分に記帳台が出された時点で、予約数は36を超えています。
9時過ぎから並び始めた数名は間に合う筈も無く、売切れ御免で帰るしかありません。
尚、テイクアウトには相当数のキャパがありますので、そちらに切り替えられた方もいた様子です。

もっさんは10時50分開始の1巡目を、2名にて記帳。
一旦その場を離れて、ゲストとの合流時間を待ちます。

余談ですが、魯珈さんの近辺にはお手洗いを貸してくれるようなお店が皆無です。
もっさんの探し方が良く無いだけかも知れませんが、少なくともコンビニは貸さないところばっかりです。
結果、大久保駅の北口へ向かうのが唯一の解決策でした。
ご参考までに。

さて、記帳から1時間20分程経過しまして。
この方と合流でございます。

パディントン「おはよーございます」
デビルマン「どーも、お疲れ様です」

もっさんの食べ歩き道の師匠こと、ぽちゃまるさんです。
久々結成、ぽっちゃり隊。
既に先方のブログでは魯珈さんの記事が上がっておりますので、ご覧になった方も多いと思われます。

パディントン「殿、もっさんめが草履を温めて置きましたぞ!」
デビルマン「うむ、苦しゅうない」

最近は余り一緒に食べ歩きに出掛ける事も無かったものですから、この機会にアテンドさせて頂きました。

デビルマン「朝早くからすいませんな」
パディントン「いえいえ、ド田舎から出てくるのは大変でしょうから、偶にはね」
デビルマン「ん? 今さりげなく私のことをディスらなかった?」

そんなこんなでいよいよ10時50分。
家を出てから4時間強。
開店のお時間でございます!



◯本日のランチ:ろかプレート、ライス大盛り、肉ダブル、ぷちカレー4種

前述の通り、もっさんのお目当ては週替わりの限定カレー。
この日は「鯖とエリンギの薬膳デトックスカレー」でした。

おお、鯖カレー!
これは興味ありまくり!
オーダーから外す訳には参りませんぞ!
もっさんは鯖カレーをメインに、レギュラーカレー3種をぷちカレーにてオーダーする事にしましょう。

デビルマン「限定はスルー、と_φ(・_・ 」

尚、師匠は鯖カレーに一切興味を持たなかった模様。



が。
いざ入店しますと、その前週の限定カレーである「ビーフルンダン」も食べられるとの事。
これは想定外ですが、5種全部行くしかないっしょ!



と言う訳で配膳の、ろかプレート with ぷちカレー4種。
齋藤シェフも

「滅多に見ない光景」

だと言っておられました。
そらそうよ。
そもそも、限定カレーが2種あるケースが少ないでしょうからね。




ろかプレートに盛り付けのメインカレーは、鯖カレーからビーフルンダンへ変更です。



「マレーシア風ビーフカレー」と注釈の付けられたビーフルンダン。
現地ではココナッツミルクを用いるようですが、こちらのスープベースは何かしら?
ちょっと分からなかったですね。



ふんだんに用いられたスパイスによる、ビビッドな酸味と辛味。
そこへ柔らかく煮込まれた牛肉の旨味がガツンと重なって、かなりド派手な味わいです。

もっさん的に、ビーフルンダンは予想以上の辛さでした。
唐辛子マークはラムカレーが3のところをビーフルンダンが4ですが、これ5でもおかしく無いんじゃないかしら。
カレー屋さんの辛さ表記を鵜呑みにしてはならない(戒め)。



ビーフルンダンの辛さと、魯肉飯の甘さから生じるコントラストが実に良き。
魯肉飯はもちろん肉ダブルで。
この肉肉しさ、最高や!
どっちもうんまい!



そして鯖カレー。
大きな切り身がドーンと入っておりますぞ!

ご家庭でお手軽に鯖カレーを作る場合には缶詰の水煮を用いるレシピが多いと思います。
魯珈さんの鯖カレーは当然、生の鯖から煮出しています。
鯖以外にも何かしら和風のお出汁が用いられているように感じましたが、これもちょっと正体が分かりません。



スパイスには八角や桂皮、丁子などが使われており、中華風に寄せた味付け、
スープへしっかりと鯖の旨味が溶け出しており、鯖とエリンギにはスパイスの味と香りがバチっと入っています。

両者が織り成す複雑な味わいと、そのバランスの良さ。
プロ中のプロが作る鯖カレーとはこうした物ですか!
頭の下がる美味しさです。



レギュラーカレー3種のうち、齋藤シェフのイチ推しがラムカレー。
これがまた旨いんじゃ。



もっさんは先日、羊料理の専門店さんへお邪魔する機会があったのですが、所謂インネパ系のマトンカレーとは、全く違うアプローチのカレーです。
ラム肉ならではの独特の香りを、一種のスパイスとして活用しているように感じます。






チキンカレー、コルマカレーは安定のパフォーマンス。
特にコルマカレーは、ビーフルンダンと鯖カレーの辛さに対して、大変良い逃げ場になってくれました(笑)。

最後は全てのカレー、魯肉飯、副菜も混ぜ合わせて頂きます。
全く理由の説明出来ない美味しさ。
流石としか言いようがありません。



汗をびっしょりとかいてデトックス。
長時間並んだ疲れも吹き飛びます!
お料理の美味しさは勿論ですが、齋藤シェフの客あしらいがまたお見事。
高いハードルを超えるだけの甲斐あるお店です。
ご馳走様でした。