赤ちゃんのミルクを作るたびにお湯を沸かして冷まして……。特に夜中の授乳では、少しでも準備をラクにしたいですよね。

そんなとき、気になるのが浄水型ウォーターサーバーの「しずくりあ」。

ただ、赤ちゃんのミルクに使うとなると、便利さ以上に気になることがあります。

「本当にミルク作りに使えるの?」「お湯の温度は足りる?」「水の衛生面やチャイルドロックは大丈夫?」

今回は、しずくりあの公式仕様と公的な調乳基準を照らし合わせながら、赤ちゃんのいる家庭で導入する前に確認したいポイントを整理しました。

結論:しずくりあは調乳に使えると公式が案内。ただし、温度と調乳手順の確認が必要です。

公式FAQでは、しずくりあの4機種すべてについて、赤ちゃんのミルクや離乳食作りへの利用を案内しています。

通常モードの温水温度は81〜93℃の範囲に収まります。

ただし、温水が70℃以上だからといって、そのまま公的な調乳手順のすべてを満たすわけではありません。

厚生労働省が紹介するガイドラインでは、一度沸騰させた湯を70℃以上に保って使用する方法が示されています。

したがって、粉ミルクの製品表示と公的な調乳手順を優先したうえで、ウォーターサーバーをどの用途に利用するか判断することが大切です。

申し込む前に知っておきたい契約条件

しずくりあの契約自体は原則として無期限ですが、初回お届け日から5年未満の解約には、利用期間に応じて11,000〜55,000円(税込)の解約金が設定されています。

また、一部山間部・離島などは配送対象外です。調乳への利用方法とあわせて、長期間の使用予定や設置条件も確認してください。

調乳方法を確認できていて、赤ちゃんの成長後も家族の飲み水や料理に利用したい家庭なら、機種ごとの機能と費用を比較する価値があります。

しずくりあは赤ちゃんのミルク作りに使える?最初に知っておきたいこと

まず、しずくりあは水道水を自分でタンクに補充して使用する浄水型ウォーターサーバーです。

宅配水のように重いボトルを購入したり、交換したりする必要はありません。

温水と冷水を利用できるため、お湯を使う家事や日常の飲み物の準備をラクにできる可能性があります。

しかし、赤ちゃんの粉ミルク作りについては、便利さだけで判断しないことが重要です。

公式が「ミルクに使える」と案内している理由

しずくりあ公式FAQでは、すべての機種が赤ちゃんのミルクや離乳食作りに利用できると説明しています。

理由として挙げられているのは、浄水性能と通常モードの温水温度です。

通常モードでは全機種の温水温度が81℃以上となっており、公的な調乳基準に登場する70℃以上という温度条件を、公式仕様上は上回っています。

ただし、ここで重要なのが「70℃以上のお湯が出ること」と「ガイドラインに沿った調乳ができること」を分けて考えることです。

粉ミルクは製造工程で完全に無菌にすることが難しく、調乳時の衛生管理が必要です。

厚生労働省が紹介するガイドラインでは、飲用水を一度沸騰させ、70℃以上を保った状態で粉ミルクを調乳する手順が示されています。

ウォーターサーバーが表示する温水温度だけでは、事前に水が沸騰しているか、哺乳瓶に注いだときの温度が何℃なのかまでは確認できません。

赤ちゃんの調乳についての重要事項

公的な調乳手順に厳密に従う場合は、飲用に適した水を一度沸騰させ、70℃以上を保って使用してください。粉ミルクメーカーの製品表示も必ず確認しましょう。ウォーターサーバーの温水を沸騰させずに直接使う方法については、温度表示だけを根拠に安全と判断しないでください。

4機種の温水温度を比較|節電モードには注意

しずくりあには、Skitto・Flatta・Pitto mini・Pittoの4機種があります。

赤ちゃんのミルク用途を検討する場合、通常モードだけではなく、省エネモードの温度も確認しておきたいところです。

機種 通常温水 省エネ時の温水 確認事項
Skitto 81〜86℃ 約72〜77℃ 通常モードとECOの温度差
Flatta 87〜91℃ 66〜70℃ ECO時は70℃未満になる温度帯を含む
Pitto mini 85〜93℃ 78〜82℃ 卓上型・温冷水ロック
Pitto 88〜92℃ 78〜82℃ 家族での使用量も確認

※公式FAQおよび各機種の公式製品ページに記載された仕様を基に作成。実際の出湯温度は使用状況などによって変わる可能性があります。この表は、各機種による調乳の安全性を保証するものではありません。

SkittoのECOモードは調乳に使える?

Skittoの通常温水は81〜86℃、ECOモードでは約72〜77℃です。

ECOモードの公称温度は70℃以上ですが、下限が比較的近いため、哺乳瓶へ注ぐ間の温度低下を無視できません。

また、ECOモードであっても、一度沸騰させるという公的な調乳手順を満たしたことにはなりません。

Skittoには約90℃までの再加熱機能もありますが、再加熱機能が水を沸騰させる工程の代わりになると考えないようにしましょう。

FlattaのECOモードは特に注意

Flattaの通常温水は87〜91℃ですが、公式製品ページではECOモード時の温水温度が66〜70℃と記載されています。

つまり、ECOモードの温水は70℃以上という温度条件を下回る可能性があります。

これは、全機種の通常温水が81℃以上という説明だけでは見落としやすいポイントです。

ミルク用途を重視する家庭では、通常モードとECOモードを混同しないことが重要になります。

Pitto miniとPittoの節電モードは?

Pitto miniは通常85〜93℃、Pittoは通常88〜92℃です。

公式FAQでは、両機種の節電モード時の温水温度は78〜82℃と案内されています。

ただし、温度仕様を確認できても、調乳方法全体の安全性が保証されたわけではありません。

温度と節電機能を比較したうえで、粉ミルクの製品表示と公的な調乳手順に照らして利用方法を決めてください。

夜間授乳をラクにしたい家庭が確認すべきこと

夜中の授乳で大変なのは、単にお湯を準備する時間だけではありません。

眠いなかで哺乳瓶を準備し、ミルクを計量して、お湯を用意し、適温まで冷ます。

さらに、使い終わった哺乳瓶の洗浄や消毒も必要です。

ウォーターサーバーを導入する場合も、こうした工程をすべて省略できるわけではありません。

夜間授乳の準備を考える3つのポイント

① 清潔な哺乳瓶と必要な調乳器具を準備しておく。

② 粉ミルクの製品表示に従い、授乳時に適切な方法で調乳する。

③ 調乳後は速やかに適温まで冷まし、飲み残しや長時間放置したミルクを再利用しない。

公的な調乳手順に従って毎回お湯を沸騰させる家庭では、ウォーターサーバーを導入しても、調乳用のお湯を沸かす工程は残ります。

そのため、ミルク作りのためだけに契約すると、期待していたほど時短にならない可能性もあります。

反対に、家族の飲み水や料理、授乳中の大人の水分補給にも利用するなら、赤ちゃんが成長した後も日常的に使う場面が考えられます。

大切なのは、ミルク作りだけの便利さではなく、家族全体の生活で使い続ける価値があるかを判断することです。

粉ミルクの調乳手順と衛生管理

赤ちゃんのミルクを作る際には、水そのものだけでなく、調乳する環境や哺乳瓶の衛生状態も重要です。

厚生労働省が紹介するガイドラインを基に、基本的な流れを整理します。

基本的な調乳の流れ

1.手を洗い、調乳場所を清潔にする

石けんと水で手を洗い、清潔な調乳環境を整えます。

2.洗浄・殺菌した哺乳瓶を準備する

哺乳瓶や調乳器具は、適切に洗浄・殺菌したものを使用します。

3.飲用に適した水を沸騰させる

公的なガイドラインに従う場合は、水を一度沸騰させ、30分以上放置せず70℃以上を保った状態で使用します。

4.粉ミルクの製品表示どおりに調乳する

製品表示を確認し、必要なお湯と粉ミルクの量を正確に守ります。

5.哺乳瓶の外側から速やかに冷ます

流水や冷水などを使い、ミルクの中身を汚染しないよう注意しながら授乳に適した温度まで冷まします。

6.授乳前に温度を確認する

腕の内側に少量垂らすなどして温度を確認し、熱い状態で赤ちゃんに与えないようにします。

調乳したミルクは速やかに使用してください。調乳後2時間以内に使用しなかったミルクは廃棄します。

また、電子レンジでミルクを温めると温度にムラが生じ、赤ちゃんがやけどをする危険があるため、使用しないでください。

しずくりあのUV機能があれば掃除は不要?

いいえ。UV機能があるからといって、掃除や衛生管理が不要になるわけではありません。

しずくりあの公式FAQでは、長く衛生的に使用するため、利用者自身による定期的なお手入れを案内しています。

給水タンクや注水口などは、使用する機種の取扱説明書に従って清掃する必要があります。

また、UV機能は哺乳瓶や粉ミルクそのものを殺菌する機能ではありません。

赤ちゃんのいる家庭での注意点

タンクにはメーカーが指定する飲用に適した水道水を補充し、日常のお手入れとフィルター交換を守ってください。水道水を浄水する機能と、粉ミルクを衛生的に調乳する工程は別のものです。

赤ちゃんがいるならチャイルドロックも重要

ミルク作りのためにウォーターサーバーを導入するとき、見落としたくないのが子どもの成長後の安全対策です。

赤ちゃんが成長して歩き始めると、サーバーのボタンや注水口に手が届く可能性があります。

こども家庭庁も、ウォーターサーバーの熱湯によるやけどについて注意を呼びかけています。

Skittoは温水チャイルドロックを搭載

しずくりあSkittoには、温水のチャイルドロックがあります。

温水を出す際には、所定のロック解除操作が必要です。

ただし、温水のチャイルドロックがあれば、冷水側の誤操作や本体の転倒まで防げるわけではありません。

小さな子どもが自由に触れられる場所へ設置する場合は、ロックの対象範囲と設置位置を確認しましょう。

Pitto miniは温水・冷水のロックに対応

Pitto miniは、公式製品ページで温水・冷水のチャイルドロックが案内されています。

温水だけでなく、子どもが冷水を出してしまうことも気になる家庭では、比較する際の重要な違いになります。

ただし、ロックの解除方法を子どもが覚える可能性もあるため、機能だけに頼らず、子どもの手が届きにくい場所に設置することが大切です。

なお、FlattaやPittoを検討する場合も、選択する機種の最新の取扱説明書でロックの対象範囲と解除方法を確認してください。

設置場所は本体サイズだけで決めない

Pitto miniの本体サイズは、幅260mm・奥行444mm・高さ470mmです。

ただし、本体が置けるだけでは十分ではありません。

公式では、背面15cm以上、側面10cm以上の放熱スペースを設けるよう案内されています。

さらに、卓上型は設置する台の安定性や耐荷重、給水する際に上部のフタを開けるスペースも考慮する必要があります。

子どもがコードを引っ張ったり、本体に手を伸ばしたりできないかも確認しましょう。

チャイルドロックだけでは不安な場合は、設置位置を工夫するほか、サーバー以外の安全対策も検討してください。

チャイルドロックの後付けや、子どものやけど・転倒対策について詳しく知りたい方は、ウォーターサーバーのチャイルドロックは後付けできる?子供の火傷・転倒対策まで解説も参考にしてください。

赤ちゃんのいる家庭にはSkittoとPitto miniのどちらが合う?

ここまでの温度・衛生・チャイルドロックの条件を理解したうえで、機種を選びたい家庭もあるでしょう。

SkittoとPitto miniは、月額料金だけでなく、設置方式と機能にも違いがあります。

比較項目 Skitto Pitto mini
通常月額 2,640円 2,970円
設置タイプ 床置き 卓上
通常温水 81〜86℃ 85〜93℃
給水タンク容量 6.5L 3.0L
フィルターの利用量目安 1日3.3L程度 1日7L程度
ロック 温水 温水・冷水

Skittoは、月額料金を抑えながら温水・冷水を使いたい家庭で検討しやすい機種です。

一方、Pitto miniは、卓上設置を希望し、温水・冷水両方のロックや常温水などの機能を重視する家庭の比較候補になります。

ただし、給水タンク容量とフィルターの1日当たり利用目安は別の数字です。Pitto miniは1日7L程度のフィルター使用量が想定されていますが、タンクには3Lずつ補充する必要があります。

育児中の給水作業を減らしたい場合は、キッチンからの距離と補充のしやすさも確認しましょう。

Pitto miniの機能・設置寸法・費用が自宅に合い、長期間使用する予定がある家庭は、専用の確認ページで申込条件を整理できます。

申し込み前に確認|赤ちゃんが成長した後も使い続けられる?

しずくりあを検討するとき、赤ちゃんのミルク作りと同じくらい重要なのが、何年間使う予定なのかという点です。

なぜなら、ミルク作りの頻度は赤ちゃんの成長によって変わりますが、ウォーターサーバーの契約はその後も続くからです。

公式の通常月額料金は、Skittoが2,640円、Pitto miniが2,970円です。

通常月額だけを60か月分で単純計算すると、Skittoは158,400円、Pitto miniは178,200円になります。

※電気代・水道代・キャンペーン割引・途中解約費用などは含めていません。

5年未満の解約費用

利用期間 解約金(税込)
1年未満 55,000円
1年以上2年未満 44,000円
2年以上3年未満 33,000円
3年以上4年未満 22,000円
4年以上5年未満 11,000円

契約は原則として無期限ですが、初回お届け日から5年未満に解約すると、上記の費用がかかります。

育児期間中だけの短期利用を想定している場合は、慎重に検討したい条件です。

反対に、赤ちゃんが成長してからも家族の飲み水や料理に使い続ける予定があるなら、長期間の利用を前提に費用を考えられます。

しずくりあが向いている家庭・慎重に考えたい家庭

導入を検討しやすい家庭

・粉ミルクの製品表示と公的な調乳手順を理解している

・ミルク作り以外にも家族の飲み水や料理に利用したい

・5年以上利用する可能性が高い

・定期的なタンク清掃とフィルター交換を続けられる

・子どもの手が届きにくい場所に設置できる

いったん契約を見送ってもよい家庭

・ウォーターサーバーの温水だけで、公的な調乳手順のすべてを省略できると考えている

・ミルク作りの期間が終わったら解約する予定

・5年未満の解約金を負担したくない

・給水やタンクの清掃を続けるのが難しい

・小さな子どもが本体に自由に触れられる場所にしか設置できない

こうした条件を確認したうえで、長期間利用する予定があり、自宅の設置環境にも問題がない場合は、機種と契約内容の最終確認へ進みましょう。

しずくりあと赤ちゃんのミルクに関するよくある質問

Q.しずくりあの水は赤ちゃんのミルクに使えますか?

公式FAQでは、すべての機種について赤ちゃんのミルクや離乳食作りへの利用を案内しています。ただし、粉ミルクの製品表示と公的な調乳手順を優先してください。温水の公称温度だけでは、調乳方法全体の安全性を保証できません。

Q.SkittoのECOモードでミルクを作れますか?

SkittoのECOモードの公称温水温度は約72〜77℃ですが、哺乳瓶に注いだときの温度低下や、一度沸騰させる工程まで保証するものではありません。温度表示だけで判断せず、粉ミルクメーカーの指示と公的な調乳手順を確認してください。

Q.温水と冷水を混ぜて人肌に調整してもよいですか?

一般的な方法として自己判断で行うことは避けてください。粉ミルクに指定された調乳温度や使用する水の衛生条件を満たせない可能性があります。公的ガイドラインでは、調乳後に哺乳瓶の外側から流水や冷水などで冷ます方法が示されています。

Q.チャイルドロックがあれば子どものやけどを防げますか?

チャイルドロックは誤操作を防ぐための機能ですが、やけどや事故を完全に防ぐものではありません。子どもが解除方法を覚える可能性も考慮し、設置位置や日常の見守りと組み合わせて使用してください。

Q.しずくりあは赤ちゃんが成長した後も使えますか?

家族の飲み水や料理などにも利用できます。ただし、水道水の補充や定期的なお手入れが必要であり、5年未満の解約には費用が設定されています。赤ちゃんのミルク用途だけではなく、その後の使用予定も含めて判断しましょう。

まとめ|赤ちゃんのミルク用途は温度だけで判断しない

しずくりあは、公式FAQで赤ちゃんのミルク作りへの利用を案内している浄水型ウォーターサーバーです。

ただし、粉ミルクの調乳では、温水の温度だけでなく、一度沸騰させる工程を含めた公的な調乳手順、製品表示、衛生管理を確認することが大切です。

また、赤ちゃんの成長後のことも考えるなら、チャイルドロックの対象範囲や設置位置、長期間の契約条件も見逃せません。

ミルク作りだけを目的にするのではなく、家族の生活全体で必要な機能かどうかを確認したうえで、自分たちに合う機種を選びましょう。

【確認に用いた主な資料】しずくりあ公式FAQ・各機種の製品仕様・特定商取引法に基づく表記、厚生労働省「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」、消費者庁の調乳に関する注意喚起、こども家庭庁のやけど事故防止情報。