通訳案内士のお仕事は想像していた以上に幅広いです。東京や京都、大阪などゴールデンルートの一つとされる場所に住んでいれば、訪日観光客のガイドや観光地での通訳がメインだと思います。
しかし、私のところだけかもしれませんが地方は違います。首都圏であれば、何か専門的な分野に特化して通訳業を専業としている人が受けるような仕事の募集がかかることがあります。例えば、原子力発電所の通訳とか監視船に乗って違法に日本に侵入しようとしている外国の船に注意したり(中国語・韓国語)するお仕事とか、海外エージェントと行政の通訳などです。
知識がなくても何十時間かの予習で何とか通訳できるものとそうでないものがあるので、見極めが肝心です。何でも飛びつけばいいというわけではありません。昨年同業者の痛々しい失態を目にしたことがあり、ああはなるまいと心に決めました。この仕事、評判が大事ですし、先方に迷惑かけたくないし、無謀に飛び込んで失敗して自信喪失したくないですしね。適材適所というものがあります。
実は、先日、メールで通訳案内士協会経由で送られてきた募集要綱を見て、"あ、これはやらない方がいい仕事だな"と瞬時に判断し、応募しなかった仕事があります。公的なお仕事で理系の研究者の通訳や質疑応答、施設案内などです。複数の海外からの専門家?が参加します。専門用語が飛び交ったら、英語どころではありません。日本語が理解できなければ終わりです。
本日、その募集の締め切りだったのですが、協会の幹部の方から電話をいただきました。"やりませんか?"と。2回目のお電話でした。1回目は締め切り前で、私は不安要素を正直にお伝えしていました。幹部の方は、その不安要素を取り除くため、先方に下見の許可をとって下さったり、事前に内容を教えて下さるようお願いしたりしてくれていました。そして、"大丈夫じゃないですか?"とおっしゃいました。私の心は動き、やってみようと❗という気になりました。なんだか久々に不思議なパワーが湧いてきました。
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