ども、時計です。雪かきも終わって……昨日の続きに入りましょうか。
多重人格っていうのは、別に新しい人格が生まれるわけではありません。実際は、ひとつの人格が細分化するだけです。
わしの場合は、裏の主人格は、激情を擁する「陽」側の性格が、主人格を否定する表の交代人格には、その逆の、冷静さを擁する「陰」の性格が集まりました。
……そうなると、ひとつ問題がありました。普段出ている「陰」の性格の都合上、そこからはコミュニケーション能力が抜け落ちていたわけですね。そういうのは、裏の方に集まっていました。
それから10年。わしはこの問題を解決すべく、1度目の人格統合を図りました。目的は、コミュニケーション能力の獲得。結果は成功です。裏の人格から、受け入れられるだけの性格を取り込むことができました。これで名実ともに、交代人格が体の主導権を握ったことになります。
ですが……どうしても受け入れられなかった、凶暴な面を主とした一部分。それは体の奥底に残してきてしまいました。この人格がこの後しばらく、「パニック症状」の時に顔を出す困った人格として君臨してしまうのです。
では、今日はここまで。明日また、お目にかかりましょう。
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