定例の面談の度に私は自分の待遇について戦っている。


私の所属する部の部長は研究者としてとてもスゴイ人なのだが、「のれん」だ。毎回「そうですよね。」「watchには申し訳ないと思っている」「私も働きかけてみます」と言ってくれるのだが、所詮は「のれん」すぐに元の定位置に戻って静止してしまう。そして毎回「周囲の人に比べて論文数が少ない」といわれ続けてきた。


毎回、私の戦いをバックアップしてくれている先輩は何人かいるのだが、今回も、私の戦いをバックアップしてくれる人が増えた(過去の記事 )。


そして、今回の戦いの唯一の成果として、「のれん上司」が2度目の面談の場をもってくれた。「のれん」が大きく傾いた瞬間だった。


2度目の面談では、自分の5年、あるいは10年計画を言ってみた。そしてそれをまた、「そうですね」と聞いてくれた。今回、大きく揺れたこの「のれん」はすぐにまた定位置に戻ってしまうだろう。


ところが、上司から3度目の面談の声がかかった。今度は上司が話をしてくれた。


この数週間、ゆっくり考えてみた。そしてこれまでwatchに「正社員になるためにはアレが出来なくてはだめ、コレが出来なくてはダメ」といい続けてきた。watchは「とても優れたアシスタントにとどまっている」と思っていた。だけど、本当にwatchがやっている業務の質、量、watchの仕事への取り組み方、お客さんの反応を改めて考えれば、今まで私が言い続けてきたことは、若干間違っているかもしれない、と思うようになった。


と。そして、これから私がやりたいと思っていることをどう軌道にのせていくか、3度目の面談でようやく話をすることができた。


のれんの定位置が少し動いたかもしれない。初めて上司が私の仕事を認めてくれた。


二人で何度も話をして同僚に戻った。


席が近いので時々目があってキュンとなるしご飯一緒に食べに行ったりメールしたりするけれど、それはそれ、これはこれ。


私は彼を尊敬するし、憧れるし、大好きだけど、彼氏や夫にするよりは会社で一緒に働いていける仲間がいい。その代わり仕事をする上で、ベストな関係でありたいな、と思う。がんばっている姿は美しい(!?)からねっ!!



自宅に帰ってから珍しく会社のアドレス宛に彼からメールが来ていた。何かな?と思ったら、出版前の原稿の校正を手伝って欲しい、というものだった。。。。彼のではなく、彼と仲がよい先輩のものだ。研究者として結構名が知れた人の原稿で、校正を一緒にしながら話をしよう、というものだった。


彼の得意分野だが、私はちょっと疎い分野だから、多分一方的な話になるだろう。でも、私彼の「仕事上の相棒」になりたいんだ。




子育て真っ最中の友人からメールが来た。

彼の息子は小学校1年生から少年野球チームに入っている。

で、彼はそのチームのコーチの1人である。休みのたびに2人で野球に出かける毎日で、今回は試合に勝った、だの、明日は4時起きだ、だのよく話を聞いていた。

カメラ技術&編集技術を持つ彼は、試合のたびに記録映像をDVDに編集して残している。


その彼のメールによると今日は試合は負けるし、息子は続けざまにエラーをして途中で交替させられてしまったし、彼は超不機嫌。


帰宅後、特訓をやったのだけど、途中で泣き出しちゃうし、でも、今日は奥様が外出しているので2人きりなのにバツが悪いのは嫌だし、お風呂に入って仲直りしたところ、という。


と寂しげな文面+泣きじゃくる息子さんの写真。


そのメールを読んで、彼らが妙にまぶしく、羨ましく、かなり動揺した。


先日の面談(過去の記事 )で私は、今の素直な気持ちをぶつけてみた。毎回面談では、戦い続けているのだが、今回も戦った。


・・・で、唯一の成果は、面談の時間は30分と限られているので、後日改めて話しをしよう、という部長からの提案だった。私も改めて頭を整理してもう一度、話がしたい。


先日の面談では、人事面しか話ができなかったが、今回は、人事面はもうすでに再三伝わっているので、キャリアビジョンについて一緒に考えてもらう予定なのだ。


・・・ところが、部長、なんだかちょっと変だ。

というのは、「○○曜日、大丈夫」と時間をたずねてきたのだが、その日は別件の打ち合わせがある旨伝えると、次の日とか別の時間ではなく、1週間さきの同じ曜日を指定してきたのだ。


なぜ?仕事の打ち合わせは2日おきぐらいにやっているのに。その面談のチャンスは週1でしかめぐってこないのー?


彼にその話をすると「あー、その曜日、僕が暇だって部長知ってるからじゃない?」「だって僕は、自分の面談のとき、watchの話しかしていないから、ある程度僕らのこと気づいていると思うよ。」「きっとあまりうれしくない話なんだよ。で、僕に後始末しろってことなのかな」


なんじゃそりゃ?




彼と肌を合わせた瞬間、私は全身のふてくされていた細胞が生き返った。


今の会社、仕事は楽しいし同僚に恵まれているけれど会社に認めてもらえず、悲しいことばかり。

私なんて人を好きになる資格すらないような気がしてた。

会社ではどーしようもない正社員になれないヤツ、という目で見られていると思ってた。

仕事ができないヤツなんて、相手にしてもらえないと思ってた。


でも、その瞬間、私、この会社で彼と出会えてよかった、と思った。

これまでがんばってきてよかった。めげずに仕事も日常の態度もがんばってきてよかった、と思った。


そうだな、私が彼を本気で意識したのは「今に見てろー!」に対して「いつも見てるよ」だったなぁ(過去の記事 )。そして本当にいつも見てくれてたなぁ。


こんな近くにいるのに、もっと近くにいたい。肌ですらジャマに感じる。




最近気になり続けていたあの人と毎日デート。


また彼の愛情と勇気と励ましと自信と、癒しと・・・沢山のものをもらった。

いま、自分で自分への愛情も、勇気も、励みも、自信も、何も生産できていないので、安易に他人に求めてしまう。そしてもっと、求めたくなる。


でも彼には、私のために、愛情や勇気や励ましや自信や癒しをくれる存在ではなく、仕事仲間として一生付き合っていきたい人になってほしいと感じる。



一部業務を外注していた業者と小さなトラブルがあった。

外注先がこちらの要求に見合ったものを納品できない、と言うのだ。


業者ができない分は他の業者と私とで行うのだが、悶々をその計画をたてている様子を見ていた最近仲よしの同僚(過去の記事 )が深夜、メールをくれた。


「僕もちょうど、同じような業務をやっているので、参考になるんじゃないかな?」とファイルをくれたのだ。夜中の3時。


彼がそんな仕事をやっているなんて聞いたことなかった。私の様子を見て、いたたまれなくなってこんなプログラム、作ったのかな。

いや、そんなわけはない。きっと本当に似た業務をやっていたんだ。

でも、私のために作ってくれたんだったらうれしいな。

いやいや、そこまで甘えてはいけないな。


色々考えたが、結局、「本当に、たまたま、同じような業務をやっていた。それで親切心で私にもそのプログラムを使わせてくれる」ということを前提としてお返事を書いた。


「私のために深夜までかかって作ってくれた」ことを前提にしようかとしばらく考えたんだけど、どうせ勘違いする確率が五分五分ならば、消極的に間違えようと思ったのだ。


そして朝。

寝不足の彼は超不機嫌だった。あ、お礼メールの前提が間違いだったな、と直感的に感じた。そりゃそうだろう。彼がそんな仕事をやっているわけがない。


業者にうまく伝えられなかったことも辛かったし、上司が2言ぐらい吠えただけで外注先の方もかなり折れてくれたことも、辛かった。上司を引っ張り出さないと進められなかったことも辛かった。


でも、意外だったのは、彼の不機嫌具合が一番辛かったってこと。


口に怪我をして小さい柔らかいものしか食べられない彼にプリンを買って様子を探っていると、超不機嫌な顔のまま、「たまたま、同じような業務やってるわけないじゃん!」と一言。

私に言い訳(?)をするチャンスをくれた彼に感謝。もっと好きになってしまいそう。



以前にも少し書いたが(過去の記事 )、 自他ともに認める研究員であっても育児休業をとっている間に、ほとんど仕事が出来ていない状態の同期(本日の彼女 )と比べて昇進が遅い人がいる。


私の場合、他の人より職位が低いので今ここで育児休業でもとろうものなら、多分一生、他の研究員に追いつけない。


さて。面談では、来年も正社員になれないだろうことを上司から告知された。


このとき、私は初めて、なんで働いているんだろう?と考えてしまった。


仕事は本当に、本当に楽しい。

でも私にとって、働いて収入を得ることが重要だ。

そして、がんばったことを評価もしてもらいたい。


正社員になれないが、給料はあがるそうだが、それでも私が「なんで働いているんだろう」と感じたってことは、私は今、仕事そのものに価値を見出していない、ということなのではないだろうか。


今のように昇進することを重視していると、これから育児休業など取得するたびにイライラすることになるだろう。

一方、最初に紹介した彼女は、職位・給料ともに満足ラインだが、仕事自体に不満を持っていると幸せな仕事ライフを送れない。


希望は希望として、正社員になることを目標にしていてよいだろうが、別な視点に、私にとっての軸を持ってくるべきなのかもしれない。


でも、それを本当に自分の軸とするなら・・・・・・むなしいとも感じる。

下期の部長面談が始まります。


面談に関して、先ほど同僚からメールが来た。

僕からも、watchの正社員化について、話をしようと思うが、構わないか?


というもの。この同僚は1年前他の部署から異動してきた。異動前の半年とあわせて、1年半ほど一緒に仕事をしてきている。


うれしい。一緒に仕事をした人から認めてもらえることが、最大の評価だ。

メール見て泣いてしまった。


でも同時に、私たちの上司のことが頭に浮かんだ。


私は研究者として、部長を尊敬している。そして、ある程度、部長も私を認めてくれている。私たちはよく話をするが、その中で私が知ったことは、研究者として優れた部長ではあるが、管理職としては頼りないということ。


私の待遇について、繰り返し話し合いをし、私の不満についても「そうだね、何とかしなくちゃね。力不足でごめんね」と、話を聞いてくれる。


でも、この上司は一緒に泣いてくれるけど、解決の道をともに探してはくれる人ではない。


この部長に、他の人から、私の待遇について言ってもらってもよいのだろうか。


今日は不覚にも2つも絶縁状を受け取ってしまった。


1つは絶縁状というほどの大げさなものではないのだが、仕事を断られてしまったのだ。

部長と2人でやっている仕事がある。作業員としては部長と2人で十分なのだが、今年度から出向してきたオジサンに部長が一緒にやろう、ここの部分をやってくれ、と仕事を振ったのだった。


すると・・・・「そんな中途半端な接し方はできません。やるならこんなデータだけではなく、もっとしっかりとしたデータをもらって徹底的にやりたい」という。

当たり前といえば、当たり前なのだ。このオジサンは、本社でとても責任の重い役職に就いていた人で、その経験だけにすがって虫食いだらけのデータで、同じような役割をしろ、と言われれば当然、躊躇するだろう。


部長はしばらく説得を試みたが、「やらない」と決めてしまったオジサンにその声は届かず・・・・


仕方ないので、「時間をかけられる限り、詳細なデータを入手して徹底的に作業をする気がある」ことを2人に伝えたがダメ。「じゃぁ、何か気づいたことがあればご助言ください」と結ぼうとすると、それもダメ。


・・・ってなわけで、引き続き部長と2人でやることになった。先にも書いたとおり、作業は2人で十分なのだ。

ただ、唯一入手できた虫食いデータで(彼曰く、不完全なデータで)仕事をやろうとしていることを攻められたような気がしたし、一緒に少しでもいいものを作って行きましょう、と言ってもらえなかったことがショックだった。


そしてもう1通は、幼馴染からのメール(過去の記事 )。最初は当たり障りのない幼馴染としての返信をしていたのだが、そのまま彼は突っ走り、エスカレートして行き、私がますます引きこもっているうちに、絶縁メールが届いた。


そこでも私は、彼の絶縁状(?)の文章の不自然さが気持ち悪かった。どこかから抜き出してきたような文章なのだ。それがとても気持ち悪かったことと、幼馴染だと思っていた人が変なメールを送ってきたこと、そしていつの間にかフラレタ(?)ことがショックだった。


私は、自分では両方とも、「私は悪くない」と思っている。前者はそもそも絶縁状ではないので、これらを一緒に考えること自体が間違っているのだが。


でも、両方とも私には沢山の言い分があるのが、1日に2つも絶縁状のようなものを手にすると、これは神の声ではなかろうか、と思ってしまう。。。最近私、図に乗って何か人に嫌な思いをさせているのではないかしら。