こんにちは!棟田です。
なんだか今年の春は暖かいと涼しいと暑いがごちゃごちゃに来ていませんか?
半袖?長袖?上着いる?朝の忙しい時間にチェックを怠ると、結構大変なことになります。
(先日雨の涼しい日に半袖でチャリで出かけでブルブル震えながら帰ることに)
ただ、やはり春になって色々な虫に遭遇する機会は増えてますよね。
長男はダンゴムシを見つけるたびに報告してくれるので、移動に時間がかかります。
↓前回のダンゴムシネタ
虫刺されは色々な虫が原因になりますが、5月くらいからぐっと頻度があがります。なので今回は虫について徹底解説します!
めっちゃ文字だらけになってしまったので、流し読みしてください。
でも知識があると、何かあった時にすごく役に立ちます!
もしお時間あれば是非ご一読を
ちなみに虫の写真はでてきませんが、苦手な方はやめといてください
実は、「虫に刺された」と言って病院を受診される方はそこまで多くありません。
突然痒い赤いのができた、などが多いでしょうか。
大きく分けて虫の特性により4種類に分けられます。
①血を吸うやつ
②血を吸ってとれないやつ
③刺すor咬むやつ
④触っただけでもなるやつ
吸うやつ
いわゆる蚊、ノミ、ダニ、トコジラミ、ブヨ、アブなどが人間の血を吸うやつらです。
家や街中で被害にあうのは蚊、ノミ、ダニ、トコジラミです。
蚊はご存知の方が多いと思いますが、刺された場所が痒くなり、早い人なら1日で落ち着きます。個人差が大きく、すごく大きく腫れたり、痒みが続く人もいます。
ノミの被害はおおむね猫を飼われている方に限定されます。ノミはジャンプして足にくっつくので、膝下に症状がよくでます。
ダニは数種類ありますが、人間の血を吸うのはイエダニというネズミに寄生することが多いので、家でネズミを見たことがあるという場合は要注意です。寝ている間に刺されることが多いので、お腹などに症状がでます。
トコジラミは、家の中の狭い隙間などに隠れていて、夜に寝ている間に血を吸います。強い痒みがでます。(アタマジラミ、ケジラミはまた別の機会に。)
あまり街中にはいませんが、キャンプ場や山で注意が必要なのがブヨ・アブです。
ブヨは刺されたときは何ともありませんが、半日ほどたつと、めちゃくちゃ痒くなります。
蚊のように針を刺すのではなく、皮膚をかじるので、傷跡のようなものがあり、腫れも大きくなります。
アブは見た目がでかいハエのようですが、血を吸うためにしつこく追いかけられることがあります。そして、これも針ではなくて皮膚を引きちぎってくるので、これはめちゃくちゃ痛い。そして腫れも強くでます。
そういう場所に行くときは、長袖長ズボンにするか、しっかり虫よけをしましょう!!
これらは痒くなったら、治療法はステロイドを塗るの一択です。
ノミ・イエダニ・トコジラミは自宅で原因が取り除けない限り症状が続いてしまうので、きちんと駆除する必要があります。
ブヨ・アブは痒みが強く、症状が長引くので、予防が大切です!!
吸ってとれないやつ
これはマダニです。これもあまり街中ではありませんが、山などに行ったときに腕や足、首などの露出部になんかくっついてる、と気が付きます。
ホクロかな?と思う方も多いですが、よく見ると虫!なので、びっくりして無理やり取ってしまう方も多いです。
ただ、刺し口が身体に残ってしまう場合があるので、できればそのまま病院を受診するのが良いです。また、感染症を媒体している可能性があるので、抗生剤などの内服が必要になる場合もあります。
もし虫をとってしまったら、虫も何かに入れて一緒に病院にご持参ください。
刺す、咬むやつ
蜂、ムカデ、アリなどです。体質によってアレルギーになってしまうと、アナフィライシーなどのリスクがあります、
蜂は黒い服によってくる習性がありますので、お子さんには避けるのが無難。近くにいたら大騒ぎせず、そっと離れましょうね。
ムカデは咬まれると激痛が走ります。見るからに悪そうな見た目がすごいですよね。お子さんにも絶対に触らないように指導しましょう。毒をもっていますので、万が一痛みが走ったら、冷たい冷水で良く洗い、毒を絞りだすほうがよいでしょう。
アリは種類が本当にたくさんあって、咬むやつもいます。2017年にヒアリという危険なアリが日本に入ってきて話題になりましたね。その後続報はあまりないので、日常で遭遇することはあまりないと思われますが、意外と日常的にいるアリでも咬むやつがいます。毒があるものは少ないので、腫れたりしなければ様子見で大丈夫ですが、アリの種類を見た目で判断するのは困難なので、腫れが続くようなら皮膚科に相談しましょう。
かく言う私は昔ブラジルでたくさんアリに咬まれて、1年も痕がのこりました。。あのどうしようもない痒さは忘れられません。
触るだけでアカンやつ
ケムシの中でもドクガ類とイラガ類の毛虫だけが皮膚炎をおこします。
ドクガ類(ドクガ・チャドクガ)は細かい針を何十万本も持っており、直接見たり触れた記憶がなくても、近くの木から降ってきて、広範囲に皮膚炎を起こす場合があります。
ドクガがついたときはこすらずにガムテープなどで針をとるか、触らず徹底的に流水で流すのが良いとされています。
赤いブツブツが多量にできるので帯状疱疹などと間違われる場合もありますが、激しい痒みを伴うのが特徴です。ツバキやサザンカの木にいることが多いので、庭や公園にある場合には春と秋は近づかないのが無難です。
イラガ類はトゲがあり、触った瞬間に激しい痛みと赤みがでます。これが一旦収まるのですが、また翌日くらいに腫れてくるという特徴があります。
アオバアリガタハネカクシとアオカミキリモドキという早口言葉のような虫たちは、払いのけたときに分泌液をだして、これが皮膚炎の原因になります。痒みが強く水ぶくれができることもあります。何か虫を払いのけたときに水分がついたら、何かわからなくても、とりあえず流水でよく洗い流すことが大切です。
この二つはよく皮膚科専門医試験にでるので、早口言葉よくしてました。。
あぁ長すぎました!
まとめると、
虫刺されは予防が大事!
家の中のは駆除が大事!
マダニはとらずに病院へ!
ドクガはガムテかこすらずシャワーで!
なんか虫の液がついたらよく洗う!!
刺されて困ったら早めに病院へ!
おススメの日焼け止めと虫よけの話↓
濃度は濃いめがおススメ。
休日などで病院に行けなかったら、薬局で買えるステロイドは↓
レジャーシーズンをみなさんが無事に乗り切れますように!!
こんな長いヤツよんでくださって本当にありがとうございました!!