イギリスの競技会の取材に行くようになり
つくづく感じる事があります。
いえ、国内の大会でも同じなのかもしれませんが
例えば、スタンダードを見ていると
どれも「せわしい」感じがするのです。
表現が悪くて競技選手には申し訳ないのですが
ワルツを見てもタンゴを見ても
動きの速いアマルガメーションの連続で
もし、バックに音楽が流れていなければ種目が分からない
そんな気さえします。
タンゴではウォークスや
クローズド・プロムナードを使う所は殆ど見かけず、
基本フィガーで踊っている人が見ると、
いったい、いつ、どこで、自分が習っている
ウォークスやクローズド・プロムナードが出て来るのだろう?
いったいぜんたい、基本を習う必要があるのだろうか、
とさえ思ってしまうかも知れません。
競技会は別もの ―
サークルで習っている人は、
特に、社交ダンスを楽しんでいる人は、
そう考えるのが良いかも知れません。
これも時代の流れなのでしょう。
とは言いつつも、もし自分が踊り始めたならと自問すると、
結構テンポの速いフィガーを駆使してしまう気がします(汗)。
だって、その方が目立つし、満足感が得られそうだから・・・
歩くといろんなことが見えて楽しいよね、といいつつ、
時間がないからと自転車を使い、
自転車って健康にも善いし、といいつつ、
急ぐからとバイクにまたがる。
バイクは風を切って気持ちいいんだ、といいつつ、
少し寒いからと車に乗り、
なかなか「歩く」に戻らないのと同じように、
少しでも早いものを求めるのが人の心理かも知れません。
以上は自分のこと。
自分勝手な私でした。 (カンカン)