30-② 栩栩然としてイカロスは天高く舞った。
くくぜん
27-② ザンゼンとして頭角を現す。
嶄然
夏の光。思い出されるのは溢れるような夏の光ばかりである。
奥泉光「石の来歴」。
サクゼンたる気分
ソツゼンたる苦味
バクゼンと思いながら
カクゼンと悟っていた
「~然」は接尾語。形容詞や副詞について状態を示す。意外に多いということに気がついた。
これは、奥泉がその効果を狙って使っている言葉だろう。
口語ではほとんど理解しえない言葉が、こうして文章となって出てくると、日本語のよさを再認識する。
漢字自体は簡単だが、いざ書こうとすると…。
藹然(あいぜん)
怡然(いぜん)
蔚然(うつぜん)
嫣然(えんぜん)
婉然(えんぜん)
奄然(えんぜん)
戛然(かつぜん)
豁然(かつぜん)
聒然(かつぜん)
屹然(きつぜん)
喟然(きぜん)
翕然(きゅうぜん)
嶷然(ぎょくぜん)
瞿然(くぜん)
栩栩然(くくぜん)
夐然(けいぜん)
孑然(けつぜん)
兀然(こつぜん)
忽然(こつぜん)
潸然(さんぜん)
洒然(しゃぜん)
倏然(しゅくぜん)
悚然(しょうぜん)
昭然(しょうぜん)
怛然(たんぜん)
赧然(たんぜん)
泛然(はんぜん)
飄然(ひょうぜん)
憮然(ぶぜん)
茫然(ぼうぜん)
凛然(りんぜん)
窪然(わぜん)