突撃取材 | 渡辺やよいの楽園

渡辺やよいの楽園

小説家であり漫画家の渡辺やよい。
小説とエッセイを書き、レディコミを描き、母であり、妻であり、社長でもある大忙しの著者の日常を描いた身辺雑記をお楽しみください。

 昨日は、溜池ゴロー監督のAV現場に取材。
 夕方からの予定が、急きょ午後からになり、あわてて15分で夕飯のカレーを作って土砂降りの中、笹塚のスタジオに行く。取材の時は、たいてい夕飯時にかかるので、この間もカレーだったな。
 コンクリートむき出しのビルの地下3階での撮影。
 寒い。
 その寒い中、女優さんたちは裸で熱演。
 溜池氏は、気さくで元気のよい人、現場は明るく和気あいあいとしたムードである。
 2日ですべて撮りあげてしまうスピード、「でも1週間で4本撮ったこともあるから」と、溜池氏。
 撮影は私の好きなシリーズ「ベストフレンド3」。単体でも大人気の二人の女優さんの絡みとて、取材陣も多く、撮影の方も丁寧でこまやか。
 AV上では、グラマーな女優さんたち、実はものすごく小柄できゃしゃ。二人とも手のひらに乗るような可愛らしさ。
「ひとみちゃん、おっぱいおおきくなった?38キロ?」
「うーんと、40キロくらいかな」
 などと、同じ人類とは思えない恐ろしい会話。私それより10キロ以上重いです……毎日チョコレートむさぼって、大食らいしてたら、そりゃね。身体が商品の人は違います。
 最後に待望?の絡みのシーン。喘ぎ声なんかすごく色っぽく、生の迫力、見ているこっちも興奮しまくり。
 しかし、時間が来て、土砂降りの中駆け足で帰宅して、犬の散歩、子供たちとカレーを食らう、いきなりべたな日常である。