中編:理想を追い求めた旅の背景には何があったのか?~愛の錯覚と意識の統合 | The trumpet shall sound!~魂の目覚めの福音をお届けします~

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愛と感謝にあふれた「内なる神」を生きようと出た、意識の統合の旅。想念観察をコンパスに、道中で得た『叡智』を分かちあっています。

こんにちは。
今回は後編のはずでしたが、編集段階で伸びてしまい、3部作となってしまいました。
よろしければ、引き続きお立ち寄りください。
 
◆前編はこちら
 
~・~・~・~前編からの続き~・~・~・~
 

金:えっ・・・愛そのものだから、愛を無条件に与えることができるってことではないでしょうか?
 沢山与えることが「善」というか。
 だって、スピリチュアル界では「愛を与えなさい」と積極的に言うじゃないですか?
 そこから、ビジネスという形で仕事を立ち上げて、お金をもらうことのどこに、問題があると言うんですか?

べ:アンタは、本当に錯覚しているね・・・真実から言えば、「愛は与えられない」んだ、本当は。
 アンタが与えていると思っているのは「愛」ではなく「愛情」だ。
 しかも、「僕を愛してください」という条件付きさ! 愛を沢山与えようとしている時点で、見返りを期待している。
 

金:なんだか、ずいぶんなことを言われていますが・・・そんなこと思っているわけないでしょう・・・?(楯突く金造)

 

べ:それが、「自覚がまだ無い」っていうことなんだよ。
 アンタは本質を理解していくことよりも、方法論を実行することばかりに焦点が当たっているんだよ、気づいていないようだが。

 本当のスピリチュアルって、そういう「方法をまねてできるもの」ではないんだよ。

 アタシは、「何をするか」「何をしてお金をもらうか」などのような「行為」の話をしているのでは無い。
 「意識の話」なんだ。 「意識のあり方」が、違うと言いたいのさ。
 
 自分の中の「分離した意識」に気付いて、これを「統合」していく・・・それを血肉にしていく積み重ねによって「トータルな自分」、つまり『真我』が開花してくるんだ。ここを勘違いしているんだよ。

初めにも言ったが、アンタが言う「本当の自分」とは、「真我」ではなく、「理想の自分」と正しく言い換えた方がいいねぇ。
 ・・・アタシも情が深いからね、迷える子羊は放っておけないタチなのさ。ハッハッハ・・・。

金:率直に、聞いてみます。
 ベラさんから見て、僕は、ホンモノとは違うのですか?
 
ベ:さっき、「分離した意識の統合」と言っただろ?

つまり、アンタが見ないフリをしてきた心の闇の直視だよ。不安・恐怖・不信・不足・・・どれもこれもホンモノの自分=愛から離れた意識だ。その闇を自覚することでトータルな意識に統合されていく。
 ところがアンタは統合とは逆の方向に向かい、闇をただ「切り捨て」て分離を強化しているだけだ。
 これで人を真の意味で癒やせるわけがない、と言いたい。
 もちろん、技術としては、一時の痛みなり辛さを取ってあげることは出来るだろう。
 それは、対症療法ではあるが、役には立つ。
 もし、ホンモノの光が出ていれば、客はその時、自分が向き合うべきテーマに目覚めることが出来るはずだ。

金:・・・本物の光が出せているわけは無いのか・・・今の段階では・・・。
 じゃぁ、特別な能力と、自分の本当の光って、別だってことですか?

べ:「意識の話」だと言っただろう?
 その背景に、アンタが言ったように「(自分が)愛そのもの」ということが、理解に落ちてきていれば、本当の光が出ることになる。
 また、本物の光は、それまでとは「意識のありよう」が違うし、闇が「統合がされている」ことによって、自然とこぼれてくる光なのさ。見えないが確かに光っているという感じだ。

金:僕は、特殊能力を持っている理想的な自分を、光っている、ホンモノだと錯覚しているだけなのか・・・?

ベ:そもそもアンタは、「愛」を錯覚している。
 「愛」は与えたり、無くなったり、減ったりしないものなんだ。
 だから、「愛そのもの=愛はすでに在るもの」なんだよ。
 いいかい? それを、「外から埋めること」はできるのだろうか?
 その発想自体が本当は「エゴにだまされている」ってことさ!

金:ええっ?
 本当なんですか・・・?


べ:ああそうさ。アタシは、「本質的な話」をしている。
 もちろん、現実世界、物質世界では、満ちていない部分を感じているところがあったり、それこそ「錯覚」している部分がまだあるから、外から埋めることも必要になるだろう。
 しかし、自分がどんな「意識状態」なのか、よく把握できていない人間がヒーリングしたところで、もちろん、仕事としての癒しはできるが、真の意味では癒しができない、と言っているんだ。「トータルな自分」からはまだ遠い、今の金造さんの意識状態ではね。

金:・・・ショックのあまり、次に出る言葉がない・・・。
 それならそれで、僕はビジネスとしてやって、お金もらって仕事をするだけでいいです。

べ:もう、アンタがここに来ている時点で、その方向性は修正が迫られているんだよ。
実は、アンタの背後の存在などに導かれてここに来ているんだよ。

 自覚おし!

 ハッハッハ・・・そもそも金粉を出す、というのがなんだって言うんだい?
本物であることを証明するための技なのかい?
認めてもらおう、判ってもらおう、としてやっているパフォーマンスだ、という自覚は持っているのかい?

金:・・・そうなんだ・・・
自分は、愛されようとしているから、金粉を出して、自分の自信のなさを証明しようとしていたんだ・・・。

ベ:少しは自分のことを自覚してきたようじゃないか。
さて、アンタは、自分が「愛そのもの」だと、知識ではわかっている。
その理解を肉体化していけば良いんだが、そのことには、どのくらい価値があると思うかね?
アンタが旅の途中で得た金粉を出す技やヒーリング能力と比べて、どっちが価値があるだろうかね?

金:正直に言えば・・・、僕には、「ヒーリング能力」や「金粉」の方が、価値があるように見えています・・・。

べ:正直になってきたね。ただ、判ってきたと思うが、アンタの旅は、まだまだこれからなのさ。
あおいさんは、一足先に、次の駅にいるようだから、その境地を金造さんに語ってあげてくれないかい?

あ:はい、わかりました。

 私も、過去埋めようとしていた凹みがありました。暗い過去や罪悪感を感じるような過去の行為を裁く意識を持ち続けていたからです。先ほど、あがない行為の話を少し話しましたが・・・。
その延長線上にある途中駅を降りてヒーラーを仕事にしようかなと思ったことがあるの。けれども、すぐに、なんか違うな、私の目指すのはこの駅じゃない、とわかったことがあるんです。とはいっても、その駅前の風景に気を惹かれる自分が何度も出てきて、しばらくは、「こっちの方に自分の未来があるんじゃないか」と散々悩みました。
その葛藤の中で気づいたのは、過去に自分が引き起こしていたことで、自分が嫌いになり、自分を酷く断罪して凹ませていた。そのため、必要以上に「理想的な自分」というのになりたがっていた、ということなんです。

 それから、ヒーリングを学びたい動機もよく自覚していませんでした。
「お金を稼げそうだ」「(理想的な自分として)愛されそうだ」というのが本音でした。最近の「出た者勝ち、やった者勝ち、広めたものが勝ち」の風潮・・・外からの承認を得たいという願望に、当時の私も飲まれていたんですね。それで、○○さんのように、△△さんのようになりたい・・・と願望を抱いては、「他の人たちはキラキラして沢山客を獲得しているヒーラーとしてデビューしている」ように見えていて、「自分なんてダメだ」と自己否定して嫉妬していました。今思えば「思うように他者から愛が獲得できていない」という「幻想(自分の凹み)」にはまっていたんですね。

金:そうなんですか? でもそれは当たり前じゃないですか? 第一線で活躍している人たちみたいになりたいって思うことは誰でもあるはずだ。僕だって、ビッグになりたいんだ。
 それがどうして、「思うように他者から愛が獲得できない、という「幻想」だったのかわからないな。

あ:それは、今になるとわかるんですが、「表の看板の派手さ」に焦点が当たっていて、知名度とか、流行の言葉で彩られているとか・・・そういう「客を獲得できるパワーがありそうに見せる演出」に踊らされていたことに目覚めることができたからです。
 「多くの他者から愛されること」=「良いこと」というような、「数の論理」でモノを考えている自分に気づかされたんです。だって、ブログやったり見たりしていると、次から次へと 「集客方法」の宣伝・広告が来るじゃないですか? やはり、「自分は大丈夫なのかな」と不安になったりしたんですね。・・・根底にあったのは「根深いお金に対する『不安』」でした。
 「数の論理」というのは、数が集まれば「力がある(パワー・愛がある)」という錯覚に基づいているんですね。
 数をたくさん集めたがるのは、他者から愛をたくさん獲得したいからであり、裏を返せばそれだけ自分には愛が足りない、と、錯覚している、ということなんです。
 自分のお金・愛に対する渇望を満たしてくれる人が欲しい、というのが本音で、その裏には「そういう人がまだまだ足りない/そんな人いないんじゃないか」という不安感、不信感があったんですね。

 でも、ヒーラーって、「スピリチュアル」って、そもそも、そういうものでしょうか?

金:・・・しかし、この世の中では、足りない物を相手が満たしてあげることによって成り立っているはず。
欠乏感を癒すことは、相手を癒すことになるんじゃないですか?
・・・最近は「人も自分も」豊かにお金持ちになれる方がいいじゃないか・・・「WIN-WIN」という風潮ではないですか? それは、いいことと思うんですが・・・?
誰もが「宇宙法則」を活用すれば、無限の力を発揮し、なんでも手に入れられる、幸せになれるっていうじゃないですか? 
特別な能力を手に入れて、それを生かして、役立てたいだけなんだけど・・・。ついでにビッグになれたら良いかと思って、身につけた力で。

べ:あんたは、まだわかっちゃいないね。

 そういう、「現世利益的な物質を満たすレベル」の話をしてるんじゃないんだよ!
実は、私らのカウンセリングは、そこから先・・・「物質を越えたレベル」の話しなのさ。

アンタが、今のところを乗り越える気があるなら、この先のカウンセリングをするが、それ以上知る気がない、なら今日はお帰り頂こうかね・・・・・・・・。
・・・どうしたいのかい?

金:・・・。
一応先を知りたい、というのが、今の希望ですが・・・。

べ:わかった、とりあえず、続けてもらおうか、あおいさんに。すべて話を聞いてもらう流れで、カウンセリングを受けた上で、金造さんがどうするかは決めれば良いんだ。

 そもそも、「みんな誰もがお金持ちになれる」なんて「方法」あるわけないだろうが?
それ自体がおかしいと思わないかね?
それは、宇宙の真理を「法則」として「勝手に勘違いしてとらえている」からだ。
自分の夢がYoutuberとか言っている最近の若者たちと、基本的にはおんなじだ。

金粉だけではなく、現実的に「お金」という対価で「愛されている」とか「大丈夫」といった保証が欲しかったんだろう。それだって、「他者からの愛の獲得」をすれば、「自分は大丈夫」という、外からの承認を得たい気持ちと変わらないんだよ。

あ:私も、先ほどお伝えしたように、現実的に現世利益を優先したかった時は、「お金で保証が欲しい」と思っていましたね。

 その背景にあったのが、実は「自分は愛される資格がない」とか「自分には価値がない」ということだったんです。言い方を変えれば、「私はものすごい凹みを持っています、そのため、たくさんの人に愛してもらわなきゃ、賞賛を得なきゃ」というような、深い不足感に突き動かされていたんですね。それを幻想として認識していくには、時間がかかりました。

べ:つまり、アタシ達は、自分に見える「思惑」、人の思惑、を越えて行く道中なのさ。

しかしね、それが、人を不健康にしている元凶なんだから、ヒーリングだけでは限界なんだよ、もう。
だから、アンタの背後の存在達が、アンタをここに来させているんだろう。

金:えっ?・・・たっ、確かに、限界と言われてみたらそうかもしれないけど・・・。だって、不健康の原因はストレスとか言いますからね。それが解決しないと繰り返すわけで・・・。

でも、理解して行くには時間がかかるんですか?
それじゃぁ、せっかくインドから帰国して上り調子の時に、「ビジネス立ち上げよう」と思っていたのに、これじゃぁ、無理じゃないですか? 
すべて闇を見終わるまでダメなんですか?

べ:アンタ、言葉尻だけをとらえて、またそうやって混ぜ返すのかい?

金:(突然自信がなくなるような金造)・・・しっ、仕事としてやれば・・・大丈夫だろう、と思うんだけど・・・?
 僕って・・・何もわかっていないってこと?・・・本音を言えば、認めたくはないんだが・・・。

綺:お兄さん・・・じゃぁ、私たち、また振り出しってこと?(焦る綺羅子)

べ:おだまりっ!

綺:キャ~ッ!怖い~、今日二度目です!

べ:黙ってお聞き!
その先を知りたいと言ったのはアンタ達なんだからね。
まず、論点が違う。
それは、「土台をどこに据えたいか」が、違うってことさ!
一元論・・・それは、「意識の統合」なんだが、それが、「愛そのもの」に向かいたいのかそうで無いのかということなのさ!
時間が、とか、振り出しとか、そんなもんはない!
アンタ達のエゴが妄想した勝手な計画だ! 
アタシが言っているのは、「神の計画」というものだ。神の計画にはそんなもんはない!

金:そんなものがあるんですか? 是非聞きたいです!

べ:わかっていないね、もう何度も、さっきから喋っているんだけどね。 

金:そうなんですか?
何時何時までに、これをして、あれを目標にしなさい、という具体的な方法はちっとも言われていませんよ。 
・・・それどころか、心の「凹み」のことや、過去を赦していないこと、など、違う話をしている・・・、
・・・あ・・・もしかして、これが「意識の話」ってことですか? 方法論じゃない、という話もあったな。

 だけど、なんで、意識の話が、時間と関係あるのかわからないな・・・

べ:それは、もっと深い話になってしまうから今ここでは深いことは言えないが、ザックリこのカウンセリングを理解してもらうために言っておこう。
「意識の成長度合い(統合度合い)」に合わせて、見えている世界が変わってくる、ということなんだよ。そうすると、人生のスケジュールも変わっちまうこともあるのさ、ガラリとね。

金:へっ、そうなんですか?