こんにちは。
ブログの仕様変更のお知らせの辺りから、様々な気づきが押し寄せ
それらの中から、まとまったものを、むらくもクリニックの対話に
長年の間次々と押し寄せ、重くのしかかっていた闇から解放される
私は2012年にスピリチュアルリーディングをしてもらい、その
ようやく、季節の冬が終わると共に、私の人生での冬の時代も終わ
長い冬の時代には、厳しく辛い時もありました。冬は闇が深くなる
振り返ればまた違う愛を自分の中に育む時でした。
父の死の辺りで、「神の愛で生きることになった」と書いてから一
その間、自分の春が訪れるまで最後の準備があったようでした。
それでは、どうぞお立ち寄りください。
〜・〜・〜・〜・〜
🌿むらくもクリニック
心の闇を抱えたお客さんが来る、「むらくもクリニック」。
妖怪人間「ベラ」そっくりな女・・・通称「ベラ」、本名「黒川聖子(くろかわせいこ)がカウンセリングをしています。
妖怪人間ベラのように、鞭をふるいますが、それは「愛の鞭」。
恐ろしいメークの顔で、毒舌な部分もあり、言葉もキツく怖いところもあるのですが、基本的には情に厚く、光の道へ導くためなら妥協をしない。
その助手が「あおい」、カウンセリングの中でお客さんに出すハーブティーのブレンドとサービスを担当し、場を和ませてくれます。
ベラとあおいは、お客さんを、「統合の光の道」へ導きます。
対話でスピリチュアルを楽しく親しみやすくお勉強できるようにしてみています。
(専門用語などはあるので難しいところもありますが、ご了承ください)
どうぞお楽しみください。
〜・〜・〜・〜・〜
ベラ:今日も雨が続いているねぇ。春は天気が荒れやすいけど、最近は地震も多いし、人の心もかなり荒れているんだろうね。
あおい:そうですね~、最近のニュースによると、今までにないような事件や話題が立て続けに起こるし・・・。
「毒麦」という感じでしょうか、そう感じました。
べ:あおいさん、なかなか言うようになったねぇ、「毒麦」をわかるとは。大した成長したじゃないか。
アタシが教えた『新約聖書』のたとえ話だね?「毒麦のたとえ」(「マタイの福音書」13:24-43)。
あ:えっ、ええ・・・数ヶ月前に思ったのですが、「お金持ちになりたい」と思っていた自分って、なんだか急にその考え方って「かっこ悪い」と思ったんですね。
「お金持ちに『なりたい』」という理想に基づいた願望は、理屈で言えば、背景に「私には《無い》」を信じている、ということですが、それだけではなく、なんというか・・・「毒麦」だったんですね。
べ:はぁっはっはぁ~!
・・・そうさ、よくわかったね、「毒麦」だったのさ、それは。
毒麦は、毒が入っているから早く刈り取っちまうが良い。
麻痺させるような毒が入っているからね・・・。
一緒に育った普通の麦と混在してしまって、ウッカリ食べちまったら、毒に冒されてしまうからね。
あ:そうですね、早急にそうします。
実は、もう刈り取りを始めているようなんです。
最近の気づきでは、どんどん、「今までの私」が終わりを告げてきた感じなんです。
ある部分でのスピリチュアルの旅を終えてきている感じがします。
旅の終わりと言えば・・・旅の始まりを思い出していたんですが・・・。
・・・あれは、ミレニアムの前年、25年も前の1999年に、オーストラリアで出会ったスイス人の薦めで『アルケミスト』という本を読んだことがあるんです。あの当時、まだ和訳はなくて、英語で読みました。英語を学んでいた私にとって勉強になるような、読みやすい本でした。
あれを読んで、当時の私は、ボンヤリとですが自分の人生が大きく変わるスピリチュアルの旅の始まりにいることを予感していたようです。
旅はすでに97年ぐらいから少しずつ始まっていました。
物語の『アルケミスト』では砂漠を旅するところなどあり、モロッコへ行ったことがあったので身近に感じました。そのためか、読むと現実と物語の世界の幻想が交錯している感じがしました。
ところで、ベラさん、その物語知っていますか? 日本では、スピリチュアル界の草分け的存在の山川夫妻が訳を出しているようです。
べ:一体どんな話なんだい?
あ:羊飼いの男の子がある晩、エジプトに宝が眠っている、という夢を見て、エジプトに旅立つ話です。ネタバレですが、最後は、結局自分が出発した地に宝が眠っていたことに気づく、というオチなんですよ。
実は、私もその主人公のように、旅を終えたんだ、と気づいたんですね・・・。
・・・と、あおいが話していると、ドアの方で声が聞こえた。
成泰綺羅子:ベラさん、あおいさん、こんにちは~!
あ:綺羅子さん、いらっしゃい! 後ろにいらっしゃるのは、今日のお客さんの「お兄さん」ですね?
綺:そうです。兄の「金造(きんぞう)」です!今日はよろしくお願いいたします~。
あ:綺羅子さん、ちょっと前よりも元気になった様子ですね?
綺:えっ、そうかな・・・? 兄が旅から帰ってきて、面白い話をたっぷり聞かせてくれて、それで、二人で「スピリチュアル」のビジネス立ち上げちゃお~か、なんて話になって。
兄が、すごく腕を上げてきたので、なんだかうまく行きそうな気がして💖
あ:そうなんですね~、お兄さんは旅から帰ってきたばかりなんですね。
お兄さんの・・・金造さん、どうぞ、こちらのカウンセリングルームにお入り下さい。
金造:ありがとうございます。あちらに、後ろを向いて座っていらっしゃる方が、ベラさんですね?
いちおう、綺羅子から、すごいメークだとは聞いてますので、大丈夫です。
それよりも、綺羅子から話を聞いて、僕も一度ベラさんのカウンセリングを受けてみたいと思いまして。
自分は旅を終えて帰ってきたばかりで、随分力がついたと思っているところですが、もう少しアドバイスを聞いてみたいと思って。
ベラは、振り向いて、立ち上がった。
べ:ようこそ、金造さん、綺羅子さん。
金:はっ、はい・・・汗 (あのメーク、話には聞いているけど、実際見ると緊張するなぁ)
べ:綺羅子さんと何を話して、ここに来ることにしたんだい?
というか、今日の相談内容は?
金:はっ、はい・・・実は、綺羅子と話していて、ビジネスとして「スピリチュアル」を立ち上げようと思いました。
自分は、旅から戻ってきたばかりなのですが、道中、インドのアシュラムで修行を積みました。
今は、「ヒーリング」ができるようになったんです。おかげで、人を癒やせるようになりました。
これで、新しく仕事を始めようと思うんです。
べ:なんだい?それじゃぁ、アタシに聞くことなんて別にないんじゃないかい?
金:そうかもしれませんが、一度ベラさんに聞いて、自分の成長というか覚醒を確認しておこうと思ったからなんです。
べ:へぇ~そうかい、覚醒した人間が保証を求めるというのも変な話だがねぇ。
・・・ところで、旅で何に気づいて帰ってきたんだい?
金:「気づいた」なんてレベルじゃないです!(興奮気味の金造)
本当の自分になったんです!
精神的にタフになりましたし、ヒーリングだけでなく、手から金粉も出せるようになりました!
実は、随分前に『アルケミスト』という本を読んで、スピリチュアルの自己探求の旅に出ようと思っていたんです。その結果、自分も「宝」を得たんです!
べ:そうかい。
その本はたった今、あおいさんも読んだと言っていたよ。
どうだい、今回はあおいさんが、金造さんのお相手をしないかい?
あ:私は今、お茶を淹れてきますし、ベラさんとお話ししたいというご希望もおありなので、お相手をお願いいたします。
べ:わかったよ、では、金造さん・・・あおいさんから聞いたその話のオチによると、「宝」は、自分の足元にあったと気づくことになるわけだけど、アンタの場合は違うんじゃないのかい?
だってアンタは旅に出て、旅先で得たもの、なんだろ・・・?
金:いやいや、自分の中に「このような無限の力があった」ということに、気づいたんです。
それこそが、足元にあった「宝」だと・・・。
ベラさん、あの物語の全容はご存じですか?
べ:実は、アタシは、先ほどあおいさんにちょっと聞いただけだよ。
アンタは、結局のところ『アルケミスト』になれた、いうことなのかい? ホンモノの・・・「錬金術師」に?
金:えっ、まっ、まぁそうですね。(自信を持ったような態度の金造)
無限の力を得た・・・正確に言えば、「自分の中に無限の力があると気づけた」し、それから、人を癒やせるようにもなった。
それによって、自分は、「本当の自分になれた」と思います。
べ:・・・金造さん、その「本当の自分・・・つまり、真我」は、実は「イメージ」じゃないのかい?
「自己陶酔」の「覚醒」って知っているかい?
金:自己陶酔の・・・? なんですか?
ベラは、すかさず鞭を取りだし、振るった。
ピシャッ!
べ:おだまりっ!
金:ワッ!
・・・こっ、殺される!
・・・なっ、なんですか?!
・・・怖いじゃないですか・・・まったく、綺羅子の言うとおりだ!
ベ:フン、随分大げさな反応じゃないか?
たかがアタシの鞭ごときで命を惜しんでいるようじゃ、まだまだ真我の覚醒には遠いねぇ。
ハッハッハ!
そこに、あおいがお茶を持ってきた。
あ:金造さん、大丈夫です!
ベラさんは、「喝」を入れただけです。
べ:アンタの「理想のイメージ」から、目を覚ますんだね!
金:ええっつ???(かなり驚き、動揺する金造)
あ:実は、金造さんは、「本当の自分になった、という《イメージ》を掴んで帰ってきた」というのが、より真相に近いのではないでしょうか・・・?
金:何を、まさか! そんなことがあるわけないだろう?
綺羅子、ここのカウンセリング、本当に大丈夫なのかい?
べ:アンタの仮面がはがされて、素に返るだけなんだから安心するがいいさ。
良いことなんだよ、自分の自信満々の姿をはがされるってことは。ハーッハッハッ!
綺:・・・お兄さん、私、前回聞いたことがまだ理解ができずに中途半端なの。実は、お兄さんに話を聞いてもらって、わかりやすく私に解説してもらえるかな、なんて思っていて。お兄さんだったら色々知っているから、すぐにわかると思ったの。
あ:とりあえず、金造さん、いったんブレイク入れましょう。
金:はっ、はい・・・汗
すっ・・・少し、驚いただけですよ。ちょうど良かったです。
良い香りがしますが、どんなお茶ですか?
あ:これは、普通の煎茶です。でも、長年無農薬栽培を試みているところの煎茶なんです。
金:おお・・・これは、媚びるような味のしない煎茶だ。美味しい。
金造は、急に目をパチパチし始めた。
金:・・・あれ、なんだか視界がグラグラするよ。
おや? なんだか、幻覚が見えるね?
・・・まさか・・・これって、実はやばいお茶なんですか?
・・・ああ・・・そこの簡易ベッドに横になっても良いですか?
目がぐらぐらして、座っていられない。
こんな状態なのに、大丈夫なんですか、本当に?
あ:大丈夫です・・・金造さんが自分の過去が見えてくると、かなり抵抗を示しているために、ぐらぐらしてしまうんです。
金:だっ、だって・・・そんな過去なんて、見たくもない!
やっ、止めてくれ~!
ぎゃーっ!!
金造は、目を覆った。
しばらくして、吸い込まれるように静かに眠り始めた。
綺:なっ、なんですか?!
大丈夫なの、お兄さんは?
酷いじゃないですか?!
ベ:大丈夫さ、何にも悪い成分は入っていないんだよ。本当にただのお茶なんだから。
ただね、波動が高い非常に良質なお茶なので、飲んで急に波動が上がってしまったんだろう。
その意識の差額ができると、急にサイケデリックな世界みたいなのが見えてくることというのは、あるもんなんだよ。
金造さんの場合、見ることにかなり抵抗のあった過去の暗い自分の姿が急浮上してきて、めまいのように体が反応しているのさ。それで、叫んだのさ。
しばらくして目覚めた金造は、急に声を上げ始めた。
金:わかった、わかった!もう、わかったよ!
いくら自分の過去を見ても、何も変わらないんだから!
ベ:まだ逃げるのかい?
金造さん、アンタは、過去の自分を赦していないんだよ。切り捨てていただけさ。
金:切り捨て?なんですか、それは?
べ:見ないように、断罪し、「悪」と裁いたままで、終わったと片付けてしまっていることさ。
それはね、アンタが「善人」になろうとしているから、余計に切り捨てたくなっているんだよ!
しかしね、忘れちゃいけないよ。ヒーリングしているお客さんたちは、そのアンタの切り捨てた自分の鏡だってこと。
金:まっ、まさか?
重病患者さんを癒しているけど、そういう方々も自分の鏡だと言うんですか・・・?!
・・・確かに、自分には暗い過去があるけど・・・。
べ:アンタは、「あんな悪いことをした自分は、愛されることはない」と思ってビクビクしている部分がある。
だからこそ、「人を癒したい」と思い、反動の力でものすごいヒーリングパワーを出せるようにはなったんだろう。
でも、いくら過去の自分を否定して「本当の自分」と思うものや「真我」と思うものになったように感じているようだが、実は「理想の自分」という思い込みを見ているだけさ。 それは、夢の中でまた夢を見ているだけなのさ・・・。
金:なっ、なんですか?
自分が夢の中で夢を見ている?
・・・でも、僕は、確かに金粉を出せるし、ヒーリングもできる。
ここで、ベラが金造に畳み掛けた。
べ:それで、本当に「真我」・・・「本当の自分」になれたと言うのかい?
理想の自分や善人になれたところで、「自分の闇を否定している」のに?
もう一度聞くが、それとも、「本当の自分になれたという夢」を見ているだけなのかい?
フハハハハハ・・・。
金:なっ、なんだ、一体? 汗
金造は、かなり狼狽えている。
ベ:これ以上真実を知るのが怖い、というエゴが抵抗しているだけで、別に大したことは無いよ。
知らないままだと、アンタは、本当に行きたい旅への切符を買い損ねてしまうけどね。
金:なんだと?
ぼ、僕は、すでに「宝」を得たんだ。切符どころか、すでに旅から戻ってきた。
ベ:アンタが終えてきた現実の旅はそうだ。
しかし、本当の「スピリチュアルの旅」はどうだろうか? 過去の自分を切り捨てていたら、意識の「統合」には至らない。
何度も言って悪いが、今のアンタは、不完全なままで途中下車して「本当の自分になれた」という夢を見ているだけだ。
金:そ、そんな! バカな!
あ:・・・金造さんは、あの本の中に出てくる西洋人と同じなのです。方法を学んで終わっただけなのです。
金:・・・。
自分は・・・本当の自分を見つけようとして旅に出たんだ。
確かに、思い返せば「こんな汚い自分嫌だ」と思っていたのは認めるよ。
ベ:人に愛されるような、聖人的な活躍をし、それによって成功すれば、自分の闇は救われると思ったのではないかね?
金:・・・そうだと思う。いや、そうだ。
しかし、それに何か問題があるだろうか?
キチンとヒーリングをしていたら、何も問題が無いはずだ・・・、
仕事をキチンとまっとうできているなら。
それは、社会において、当たり前のことだろう?
それに、過去がどうだったか、なんて関係ないはずだ。
あ:金造さん・・・実は、私もそう思っていたことがあります。
過去を見たくないがために、いや、正確に言えば無意識的に感じていたんですが、罪悪感がうずいて「あがない行為」として、善的な行為を続けたことがあるんです。
ところが、いくらやってもやっても払拭されない、罪悪感と、不安感がある。
そして、心のどこかで「自己不信」も残っている。
だから、いつも「また、不幸なことが起こるんじゃないか?」と不安だった。
「統合」をする視点を育てていなければ、私は、きっと今も「不安感」が一杯で、何かにしがみつきたい衝動に駆られていたと思うの。
それが、例えば、金造さんの場合には、「ヒーラー」だったり、「金粉を出す」ような特殊な能力を身につけたことに、ある意味「しがみついている」という感じにも見えます。
金:・・・しがみついているとは思えないな。
本当の自信だと思うんだが。
べ:かなり、楯突くね。
アンタは、特殊能力を得たことによって「聖なる存在」のようになれば、自分の過去の悪や何かの「凹み」が穴埋めされると、本気で信じている。
あんたには、そう「なる」ことにより「人から愛されていないんじゃないか」という、恐れ、凹み(闇)が払拭されると思いこんでいる。さらに言えば、その闇を「イイことをしなければ、愛されない」という思い込みで強化している。
しかしそれは真実ではない。
アンタは、「本来存在しない凹み」を「ある」と錯覚している。
自分が「役に立っていると感じることで、自分が愛されている」という、安心感を得たいし、心地よく満足したい・・・のさ。
それは、それで、自覚していれば良いが・・・そうではない、アンタの場合には。
穴埋め・・・それは代替物をあてがっていることに満足しているんだからね。
それでは、「真の癒やし」には、至らない!
金:そっ、そんなぁ~!! へっ凹み?
そんなこと、思いもよらなかった・・・さっきも言ったように、自分は修行もしてヒーリングができるようになってきたってのにさ・・・。
べ:アンタが「どんな人になった」かは、何ら関係ない。
成功者になろうと、ヒーラーになろうと、立派な人になろうと、まったく関係ない。
アンタが、「自分の凹み」というものが、実は幻想だった、と真に気づけなければ、この世界でいつまでも「幻想」を見続けなければならないんだ!だから、「夢の中で見ている夢」だと言っているんだよ。
もっとはっきり言えば、「自己陶酔の覚醒」だ!
金:(唖然とする金造)
ぼっ僕は・・・よくわからない・・・。
べ:では、少しペースを落として話そう。とても大切なところだからね。
アンタの足元に眠っていた「宝」とは、本当はなんだったんだろうか?
せめて、インドのアシュラムに行っているんだったら、知識でもそういうことは判るんじゃないかい?
金:それは・・・わかっている・・・「愛」です。僕は「愛そのもの」です。
ベ:それに気づいていなければ、アンタが旅で得たものは、タダの見世物となっちまうところだったね。
ハッハッハ・・・。
そうさ、「愛そのもの」さ。
それは、「外から埋められるもの」なのかい?
後編に続く
~・~・~・~・~・~
今回の記事はここまでになります。
長いので、2つに分けてあります。
後編もよろしければお立ち寄りください。
今回もお立ち寄りくださり、誠にありがとうございました。
何か参考になったことがあれば幸いに存じます。