第6回 移民・難民フェス(平成つつじ公園 : 練馬)
5月10日、その日の午前中は前夜から降り続けた豪雨の影響も懸念されたもののちょうど会場オープンの11時頃には曇り空ではあったが雨も上がり、フェスには「最高」の日和に参加者の足どりも満場の賑わいだった。もうひとつ心配されていたのは、例年の妨害者の来場だったがそれも前夜からの天候が幸いしたのか「日和見主義の妨害者たち」は登場を控えたのか、ついに姿を表さなかったようだ。


開場時間よりも随分と遅れて入場した私は、人混みをかき分けつつ場内をよく見渡すと当たり前にもさまざまな出自であろう人種の人々が歓談したり、出店の品を売り歩いたり来場客と話し合っている様子が目に入る。さながら「小さなバザール」の様な賑わいだった。そしていちばん奥のステージを聴衆が囲む様に座り、その後ろにも立ち見の人だかりだ。ステージでは外国からの参加者が歌や舞踊を披露しながら、自分のこれまでの経緯や今の状況を語る。その後、支援団体の日本人が登場して現在と今後の支援について実績や課題について語っていた。決して簡単なことではないが互いに協力して困難に立ち向かっていこうと来場者共々、共感を新たにしたのだった。
さて、場内の出店にも色々あって、支援団体や当事者たちが作ったTシャツやトートバッグ他のお馴染みのフェスグッズの販売から、それこそ当事者たち自らの手で作成した綺麗なアクセサリーの数々、それらのなかにはとても手の込んだ作りで芸術品と言える物まで散見される。他には、国際難民の現状について書かれた本の販売コーナーもあって、参加した著者の一人が「握手できるサイン会」もやっていたらしい。そして、やはり食品コーナーが気になる。それぞれの国の出身者が簡単な自慢の手作り料理を販売しており、売り上げはすべて当事者たちの支援にまわされる。私も遠慮なく、美味しさに負けてつい何品もハシゴして食べ歩いてしまうほどだ。そんな楽しいひと時もあっという間だ。私は次の場所に向かう為、会場を後にした。
豊田直己『戦争と原発〜隠される〝真実〟』(青猫書房 : 赤羽)
こちらは4月30日から5月25日まで開催している写真展なのですが、そこでは連続して戦争、難民、原発の問題を扱ってこられた文化人の面々をゲストに迎え弾き語りライブや講演が行なわれている。
『戦争と平和と子供たち』写真展
2025年4月30日〜5月25日
11時〜19時 青猫書房
私は、森祐一さん(カメラマン)の『イスラエル・パレスチナの最新取材報告』を拝聴する為に参加した。勿論、言うまでもなく豊田直己さんの福島原発事故で被爆した周辺地域の避難住民とその後の帰還生活を追ったフィールド取材のスライド報告も視聴した。その並大抵な根気強さだけではできないであろう息の長い取材活動には敬服する。10年以上の歳月に時間だけでなく生活や仕事も賭けていく重さを自分なりに解るだけ、人間が人生の限られた時間を使って成せる仕事の大切さを学ぶ気がした。
森祐一さんの報告を聞いて第一印象は、「若いのにプレゼン慣れしているな」ということだ。おそらく、彼の前歴から「海外青年協力隊」だったそうなので人前で話をすることの訓練ができているのだろうと思った。確かに私の知り合いの何人かフリーでジャーナリストやNPOをやってる人に「どこでプレゼン習ったの?」と聞いても応えてはくれないが、但しよく聞くと前歴が「元バンドのヴォーカル」とか「市民運動で街頭アジしてた」とか「塾講師してた」などおのずと人前で話しをする訓練のできている人なのだ。なので「新聞社や映像製作会社に入社してプレゼンやらされました」という人とは違うのだろうという印象だ。
彼のパレスチナ報告は西岸地区の村民とユダヤ人入植者との問題を取材したものだった。10年前に私も西岸地区で取材したときと比べるとかなり酷い状態にパレスチナが追い詰められている様子だ。そういった弾圧に対しても、ユダヤ人側の平和支援活動家たちもゲリラ的な「人間の盾」となっているが、しかしそれも10年前のやり方とほとんど変わらなく、むしろ被害が多くなっている様子だった。今のところ、なかなか好転する糸口さえ見えないのがパレスチナの現状だ。私たちに何ができるのだろう。今は身近なところから声を上げて行動する。自分のやれる事をやるしかない。
古代漂流ギルガメッシュの夜(ボイラー室/旧 音や金時 : 西荻窪)
イラクの民間交流と現地支援活動を続けているYATCHと仲間たちの民族楽器演奏グループ〝ChalChal〟による「古代メソポタミヤの、世界でいちばん古い物語」ギルガメッシュ叙事詩の音楽紙芝居を楽器演奏とデジタル・スライド映写によって表現する朗読劇を堪能した。
内容としては、観てのお楽しみなのであまり明かさないが、物語としては「2010年の福島に住む女子高生が地震とツナミに遭って、何故か時空を超えて古代メソポタミヤに飛ばされて⁉︎そこで遭遇する様々な出来事を体験する」という〝新海誠のアニメ〟もどきな展開だったりするので子どもでも楽しめると思う。途中でベリーダンサーの実演も入るので家族連れで観に来ても楽しめるような演出だと思う。
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福島の太陽で育った大麦と古代メソポタミヤの恵み〝ナツメヤシ〟で醸したメソポタミヤ ビール『SHAMASH(シャマシュ)』のお披露目会を兼ねて、この地ビール企画の立案者、佐藤真紀さん(福島支援とイラク・シリアで人道支援に携わる)によるミニトーク及び、ChalChalのオリエント音楽コンサートがあります。
6月22日(日)13:30開場(16:30まで)
料金 2000円(cafe入場料込み)
足立区六月2-33-3
ご予約・お問い合わせ
office@chalchaljapan.com






