5月15日、東京都杉並区「セシオン杉並ホール」で開催された『9条の家』創立記念にて、伊藤千尋さんをお招きして「地球を一周してやっぱり9条」というタイトルの講演が行なわれた。
たまたま私の家の近くだったので〝学習をさせてもらう為にも新たに学び直すつもりでこの日、会場に参加したのだ。
実をいうとこのしばらくの間、憲法とりわけ9条についての学習と考察をサボって来てしまった。このところ、ウクライナにロシアが軍事侵攻するなど衝撃的な侵略戦争が継続し、更にイスラエルによるガザ地区(パレスチナ)侵攻、シリアの混乱、そしてインド・パキスタンの戦争など、ほとんど時を空けずに発生していてそのなかで日本を取り巻く周辺の情勢もざわつく様になってきた昨今、2022年にロシアがウクライナに侵攻した時点で、ウクライナ軍による防戦が周辺国からの支援によって継続されていけば長くても1年くらいでロシア軍は撤退する程度に私は軽く考えていていた。正直言って〝楽観〟は否めなかった。勿論、そのようななかでも反戦運動や一部の軍事研究者らの間ではウクライナとロシアとの武力衝突を可とはせず、「ウクライナは軍事的抵抗はせず対話による非暴力に徹するべき」との意見すら出ていたのだが、それに対する論客のなかには「歴史的に観てロシアによるウクライナ抑圧とみずからの解放に向けた闘争の歴史を無視して外野である日本から知った風なことを言うな」という批判の声も強かった。確かに、ソ連・ロシアと連邦とは名ばかりの中央集権的な支配体制から国の独立と自由を勝ち取る為の闘争の行き着く先が戦争という手段に決してしまうことは世界の歴史を観ても逃れられない道だったのかも知れないが、他にも選択肢はあったはずなのだ。しかし、自由を求める人々の声と米国という大国の介入の前に「引くに引けない道」を選択してしまったのだろう。簡単に言えば、「米国という最大の支援国を当てにしていたのに途中から梯子を外されたかたち」にされてしまったのだ。
日本から遠く離れたウクライナのこの状況を観てきて、当然ながら「他人事」などと私は思えない。米国という大国の架けている「梯子を登らされている」日本の防衛戦略を目の当たりにしていると「日本だって、いつこのような事態になるかわからない」と私は将来に恐怖さえ覚える。









