科学と宗教と〜東寺の先生の教えから | 春はあけぼの 女は美学

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50過ぎた女が感じたこと、考えたことを書いてます

こんにちは。伏見美帆子です。



アラカンオンナが、
感じるままに綴るブログです。


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宗教と科学とは

一見して矛盾するような

相容れないものがあるように思える。


でも実は、

科学では証明できなかった千年以上もの昔に

宗教の中で、

定説として考えられていたりするのだ。


本当に不思議な世界である…

今日の太陽、なんだかパワフルだった…



 
関西旅行3日目のお話。


2日目は滋賀。


そして最終日は京都。

京都には、

大好きなお寺がある。

初めて訪れた時、その広さもあるが、

ココロが揺さぶられて4時間居続けた笑。

その時の様子はこちら。


友人と待ち合わせしていなかったら

もっと滞在していたに違いない。

それぐらいワタシの心を震わせるお寺。



そこは、

世界遺産、真言宗総本山の

東寺。


もう、何度訪れているだろう。

その度に、新たな感動で

毎回参拝するたびに心持ちが変わる…。


実はその東寺で京都の友人が働くこととなり、

そのご縁で、

東寺が大好きなことを知っている彼女を通じて


なんと!

僧侶の先生が東寺をご案内してくださることに!!


↑ワタシの驚きたるや!!!



というわけで、

ドキドキワクワクバクバクしながら、

東寺へと向かったのでありました。


友人もお仕事をお休みしてくださり、

友人と先生と三人で東寺を回る。

なんて贅沢なの〜✨✨✨



先生は、

五重塔、講堂、金堂、如来さまと菩薩さま

立体曼荼羅の配置、密教の教え、

さらに、神社でもある八幡様と八島社、

灌頂院やそれぞれの門について、

観智院や宮本武蔵の関係など、


時にユーモアを交えながら

とてもわかりやすく説明してくださった。


いつもお参りに来ていた東寺は

1200年という長い歴史の中で様々に変化し、


戦後は今の面影もなく荒れ果てていたという。


しかし、

国宝や重要文化財ばかりが軒を連ね、

重厚でありつつも

誰でも歓迎してくださる懐の深さがあるが故に


京の都のランドマークとして栄えてきた

かつての東寺が素晴らしく甦ったのであろう。


先生の様々なお話の中で、

一番印象に残ったのは、

宇宙のビッグバンと大日如来のお話である。



宇宙の始まりがビッグバンとして、

その前は一体どうなっていたのか?

ということが、

最近科学的に少しずつ解明されているらしい。


その考えを密教と重ね合わせると

様々な説明がつくという。


大日如来は密教では、

宇宙そのものと言われている。

いや、宇宙の始まりの前から

大日如来は存在していたと。


ビッグバンと共に、

大日如来が宇宙を作り、

その爆発により、

我々すべての人間の体の中にも

大日如来が飛んでいったと。


つまり、人は誰しも

大日如来さまの心を持っているということ。



そんなお話を、

大日如来をはじめ、

様々な仏様が安置されている、

立体曼荼羅の前にて、説明してくださった。



その時、

ワタシは、

以前美術館で見た作品を思い出していた。


テート美術館展で見たその作品は、


オランダのオラファーエリアソンの

「星くずの素粒子」。


その作品に、

アメリカの天文学者、カールセーガンの言葉が添えられていた。

 

巨大な星が死を迎える時、自ら爆発して死ぬ。その爆発によって作り出された元素が私たちの体を構成するものになっている。

 

 

 古代から人間は星を仰ぎ、その光を敬ってきた。

様々なモチーフとされ

そこに希望を見出してきた。

 

その星くずで

人が構成されているという。


我々人間が、

星くずと大日如来で構成されているとしたら、


なんて神秘的なのだろう。


科学的な元素と

科学を超越した信仰と神。



立体曼荼羅は、

そんなことをもそっと感じさせてくれる。

堂内は写真撮影禁止です。HPよりお借りしました。



この立体曼荼羅がある建物は

「講堂」と呼ばれているが、

本来は「講堂」とは、

講義などで学ぶ場所を指す。

しかし、

この建物が「講堂」と名付けられたのは


仏様から

直接教えていただくという意味があるとのこと。


そんな言葉一つ一つの意味も

教えていただきながら、


まだまだ理解が難しい奥深い密教に

思いを馳せる…



そういえば、

先生から、東寺のパワースポットを教えていただきましたわ。

東寺全体がパワースポットなのだけれど、

やはりその場所はすごいらしい…

ワタシは何も感じなかったけど笑。

毎回、金堂や講堂の仏様のパワーに圧倒されているからかしらん…



何度となくお参りしていても、

やはり今回はとてつもない学びとなり、

ますます好きになった東寺。


あまりの素晴らしさで、

すっかり先生とお写真撮るの忘れる…笑い泣き



帰りに、

友人に祇園の町屋カフェに連れて行っていただき

いつも観光スポットに行かないワタシも

ドキドキしながら足を踏み入れましたわ、


お豆腐のお団子、

目にも口にも美味しくいただき、

大満足。


しかし、お友達としゃべりまくって、

またまた二人で写真撮るの忘れる…笑い泣き



いつもは慌ただしくバタバタと

神社仏閣を巡るワタシが、

今回は様々なステキな方々と

ゆったりとお参りができましたん。


さらにご縁が繋がったような気がして、

改めてみなさまに感謝なのです。


ありがとうございましたm(_ _)m。