先祖供養で一番大切なこととは | 春はあけぼの 女は美学

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50過ぎた女が感じたこと、考えたことを書いてます

こんにちは。

文字つづりすとの渡邊美帆子です。



アラフィフオンナが、
感じるままに綴るブログです。

 


昨日は、

母の十七回忌だった。

 

病院から連絡が来て、

真夜中のタクシーに泣きながら乗ったのが、

もう16年も前になるのだと、

 

ちょうど命日だった昨日は、

あの日の記憶が蘇ってきた。

『私ができるまで20〜母の最期と私の涙』こんにちは。渡邊美帆子です。アラフィフオンナが、感じるままに綴るブログです。 ————————————————————このところ、自分の過去を思い出すことも多…リンクameblo.jp

 

 

 

 

今回の法事は、

 

コロナ禍で、

しかも十七回忌で、

親戚の皆さまには参列を控えていただき、

オットとムスメとムスコの四人で

お寺へ向かい、

 

大々的なこともせずに、

お墓の前でお坊さんにお経をあげていただく。

 

 

母の十七回忌のお経だけでなく、

父や兄にまでお経を唱えてくださり、

とてもありがたかった。

 

 

 

お焼香もあげ、

滞りなく終わった時、

 

お坊さんが、お話をしてくださったのだが

 

 

 

そのお話が、

 

今の私にあまりにも必要な説法で、

 

とても驚いたのだった。

 

 

お坊さんのお父様は

とても動物が好きな方で、

 

犬や猫など、昔から何匹も飼っていらした。

人間よりも寿命が短いので、

今やもう、

そのペットたちも三世代ぐらいに渡って

買い続けているらしい。

 

しかし、

お父様はいつも、犬や猫には

その親犬や親猫と、

全く同じ名前を付けていたとのこと。

 

名前に無頓着で、

特別考えるのも面倒なのかと

息子であるそのお坊さんは思っていたらしい。

 

 

 

でも、

 

違ったのだった。

 

 

 

お父様は、

そのペットの名前を呼ぶことで、

 

死んでしまった、その親猫や親犬や、

はたまたその親たちの親までをも

思い出していたらしい。

 

 

人間でさえも、

亡くなった悲しみは

時間と共に消えていくが、

 

同時に、

その人の記憶も、

どうしても薄らいでいってしまう。

 

 

その名前を呼ぶことで、

 

蘇る記憶…。

 

 

 

 

 

亡くなった人に対する

 

一番の供養は、

 

 

 

 

 

 

亡くなった人を思い出すこと。

 

そう、お坊さんは仰った。

 

 

亡くなった後、七回忌まで執り行うと、

その後の法事はもう行わないご家庭も多いらしい。

 

そんな中、

十七回忌まで行うこと、

そしてその時に

故人を思い出すこと、

 

それは何よりの供養なんですよと、

 

 

私よりもずっとお若いお坊さんに

たくさん褒めていただき、

 

ありがたい気持ちでいっぱいになった。

 

 

 

同時に、

 

このところ、

 

善光寺や長谷寺など、

先祖供養に邁進していたが、

 

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故人を思い出すというより

自己満足でやっていた感が否めず…

お能からもメッセージもらっていたのに…

 

お金を払ったから〜

お願いしたから〜

それだけでは、大切なものが欠けていたなぁと…

 

 

 

もちろん、

祖母や祖父までは思い出すことはできても

その先のご先祖さまのことは知る由もなく…

 

だからこそ、

供養を神仏にお願いすることは

とても大切なのだけれど、

 

思い出せるご先祖さま

 

思い出せなくても

お会いしたことがなくても

繋がっているご先祖さま

 

そういう、

自分のルーツとなる方々に

思いを馳せることが、

とても大切なことなのだと知る私…

 

 

そういえば、

ディズニーで、

「リメンバーミー」という映画があった。

 

亡くなった人が、

現世の人に忘れられてしまうと

死者にも再び死が訪れる…

 

 

 

 

 

英雄や偉人でない限り、

何世代にも渡って

その人のことを忘れないというのは

不可能かもしれないが、

 

それでも、

手を合わせてご先祖さまに感謝することの

大切さを、

 

お坊さんの口を借りて

母から教わったような気がしたのだった。

 

 

亡くなった後にも、

親は色々教えてくれるんだなぁ…