次の作戦を検討する中、友人から
「BESS富士がダメなら、本店に直接相談してみたら?」
「支店がダメなら、上に苦情を入れて動きが変わることもあるよ」
と助言をもらいました。
BESSのホームページを見ると『BESSユーザーお問い合わせ』という窓口があったので、早速問い合わせて、これまでの経緯と現状を伝えました。
対応してくれた人は、話は聞いてくれたのですが、すぐに何かしてくれるということはなく、
「早急にBESS富士に現状確認をして、お客様の状況を伝えます」
と言われ、その場の話は終わりました。
次の日、早速BESS富士の担当営業から電話が来ました。
そして、少々畏まった姿勢で
「ワタベさんと争うつもりはない」
「とにかく一度謝罪に伺わせて欲しい」
と言ってきましたが、私は、
「謝罪よりも、まず今後の対応や方針がどう変わるのか教えて欲しい」
と伝えました。
謝罪されても何も変わりませんし、重要なのは、これから問題解決に向けて何がどう変わるかです。
私はそう担当営業に伝えましたが、担当営業は
「とにかくまずは謝罪を」
を繰り返します。
何度か同じやりとりを繰り返すと、次は言葉を変えて
「今後の対応を相談したい」
と言ってきました。
相談も何も、こちらからはこれまで何度もBESS富士に対し、こちらの方針・意向も、そのためにBESS富士にして欲しいことも、伝えています。
それを拒否し、無視し続け来たのはBESS富士です。
相談を、というのなら、まずそれがどう変わるのか教えて欲しいのです。
「相談」の具体的な中身の説明を求めると、担当営業は
「施主から市に対応を求めて欲しい」
と言ってきました。
うやうやしく下手に出てきて、謝罪だ、相談だと言っても、表面上の言葉を変えただけで中身は何も変わっていないのです。
いったい、何を謝罪するつもりだったの?
形だけの謝罪をされても、問題解決に至らなければ意味ないよ。
市の対応は期待できないし、時間もかかるから行政抜きでも対応を進めていこうって話を何度もしたでしょう?
小さな幼児もいるのに、こちらが時間を割いてそんな無意味な訪問に対応する負担も考えて欲しい。
これでは、話になりません。
ここに至って、BESSには何も期待できないことが分かりました。
こうなってしまうと、もう、私個人が単独で動いて問題解決に向かうしかありません。
私はBESS富士の「謝罪」のための訪問は拒否し、自分だけで近隣の方々に聞き取りに行くことを伝えて、電話を切りました。
この排水問題に関しては、その時点においても正確な現状把握ができていませんでした。
問題発覚の一番始めは、お隣の方からの苦情なのですが、BESS富士の報告では、後日そのお隣さんから
「こちらの勘違いだった」
と現場に謝罪があったと聞いていました。
ですが、それとは別ルートで地元の市議会議員からBESS富士に苦情の電話があったと報告を受けていますし、藤枝市役所を訪問した際には市に対して近隣の方々から対応を求める声も入っていると聞いていました。
問題解決までの道筋をつけるためにも、まずは
現時点で誰が納得していないのか、
その方々は問題の現状をどこまで把握しているのか、
を把握して、その上で現状の情報共有をして落としどころを見出したいと考えました。
その為の利害関係者のリストアップについてはBESS富士に依頼していたのですが、何度お願いしても対応してもらえなかったので、まずはお隣さんに話を聞きに行くことにしたのでした。
これまでの経緯と現状を説明するための資料をまとめていると、BESS富士の担当営業から電話が来ました。
「ワタベさんがお隣さんを訪問するのなら、同行したい」
と言うのです。
今更、何?
ここまで来ると、もうだいたい何を考えているのか分かります。
正直、断っても良かったのですが、
「私達の方で、お隣さんへアポイントメントを取ります」
というので、承諾しました。
私はお隣さんの連絡先を知らないので、アポ無しで訪問するしかなかったのです。
それに、後々になって「協力しようとしたのに、施主が拒絶した」という言いがかりをつけられるのも避けるべきだと思いました。
次の日、BESS富士の担当営業からお隣さんにアポがとれたことを聞かされ、週末に訪問させて頂くことになりました。
>>前の話
>>次の話