大学院の授業の様子と期末試験を終えて | Washoku Lovers - オーストラリアで夢を叶える女性起業家の話

Washoku Lovers - オーストラリアで夢を叶える女性起業家の話

オーストラリアで起業して9年目
2023年「丁寧な暮らし」
会社経営者として、大学院入学を目指す就学者として、そして1歳になった息子の母として、様々な観点から日々感じることをゆるやかに更新しています。

2月から始まった大学院生生活、ようやく期末試験が終わり一段落しています。

せっかくなので記憶が新しいうちに授業がどんな風に進んだのか、記録しておきたいなぁと思います。

もしご興味があればご覧くださいおねがい

2月15日にMigration Lawコースの入学オリエンテーションがあり、その後Postgraduate Loungeでワインを片手に先生やクラスメイトと一緒に初めて会い、意見交換をする場がありました。

そこで出会った卒業生の1人との出会いも、ありがたいとしか言えないご縁となりました。

彼は私が今受講しているMigration Lawを首席で卒業後、国家試験にも一発合格し、現在移民法書士として働きながら弁護士になるJuris Doctorという学位を履修しています。この日の出会いをきっかけに連絡先を交換させてもらい、私のメンターになってもらうことを承諾したもらえたので、判例の読み方や法律の読み解き方などをわからないことがあるたびに詳しく教えてもらっています。

 

2月から始まった学期は秋スタートなので、Autumn Sessionになります。履修したのは、「Introduction to Migration Law」と「Australia's Visa System」の2科目です。

オリエンテーションでは、1週間に15時間の勉強時間が1科目に求められていると言われたので、2科目履修をすることは週に30時間の勉強時間となりますが、実際にはもっっと勉強していました汗

法学部を出ていない、法律関係の職に就いていない私が、大学院で移民法の勉強を英語でしているわけなので当然の結果ですね笑い泣き

 

全て終わって思うのは、UTS(シドニー工科国立大学)の移民法コースは完璧にカリキュラムされたコースですキラキラ

実践的であり、オンラインでもやる気次第でどこまでもクラスに関われるようになっていますキラキラ

まず、初めのクラスでは、授業が始まる前にみんなのバックグラウンドが事前にアンケートされていてその結果が発表されました。

フルタイムの仕事をしている人、家庭がある人、子供がいる人、親の世話をしている人など、クラスメイトの現状が示された内容は、勉強をしていて大変な時によく思い出しました。

「私だけが仕事と両立しているわけじゃない」「私だけが子育てをしながら勉強しているわけではない」と思うことで、言い訳を探すのはやめようと、やれない理由を排除することに徹底することができました。今思えば素晴らしいクラスのスタートでした。


授業は大枠4つに分けられていました。モジュールという単位で2週間ごとに進んでいきます。

翌週月曜日から始まる新しいモジュールのテキストブックにアクセスできるのが前の週の金曜日の午後4時というのも決まっていました。

ユニット数はモジュールごとに異なりますが、約30ユニットに分けられています。

ユニット1〜15は新しいことが集約されており1週目で独学、理解することを求められます。2週目の前半にオンラインクラスがあり、独学した質疑応答をして、その週末までに残りのユニット15〜30は知識を実践的に使う課題やグループワークなどで15までのユニットが理解していないと全くついていけません。ようやく最後のユニットが終わった〜って思ったら、次のモジュールのテキストブックがリリースされてるという繰り返しを8週間に渡って2科目分行なっていました。

上記のユニットに加えて、その中で様々な裁判所の事例がどんどんと追加されてきたのにもビビりましたびっくりガーン

 

オーストラリアの法律を勉強する上で、判例の大切さも学びました。決まりきった法律と並行し、裁判の判決は司法として法律と同等の影響力があります。

移民で成り立つ国であるからこそ、様々なケースがあり、それに伴って様々な事例に基づいた判例があります。

法律を勉強することは、様々な判例を多く知り、理解して、解釈の可能性を広げて、見解を広げる見識を持つことが大切です。

将来のクライアントが通常は下りないようなビザの条件下にいるとき、様々な判例の解釈を使いながら、ビザを下ろす必要性を政府に訴えていくこともビザのサポートをする上で腕の見せ所となります。実はこの部分が一番楽しみでもあると感じています。

誰でもできるビザサポートではなく、私にしかできないビザサポートができるようにするために、この判例学習は最も大切な項目だと思っています。

しかし一旦判例を勉強し始めると時間は限りがなく、1つの最高裁の判例を読み解くには、そこに行くまでの裁判所の判決が2〜3あり、全て理解しようと思うと2日ほどかかってしまっていました。これも少しづつですが、効率を見出しながら読むスピードを早める訓練中です。

 

オンラインベースの授業はキャンパスというソフトウェアを使われているのですが、授業への貢献度が評価対象となり、デジタルでカウントされていることにも驚きました。コース全部を通じて満点で5点貢献度が追加され、モジュール4が終了した時に貢献度点数が発表されます。

クラスメートをいくつかのグループに分けてグループワークも、このキャンパス内で行います。モジュールの2週目が締め切りとなっているので、そのグループワークに参加するためにも1週目で勉強をして理解していないと全く役に立たないという結果になってしまいます。この中でも私は率先してリーダーをしたり、みんなの意見をまとめて発表する役をしていました。というのも、法律のバックグラウンドがない分、たまにチンプンカンプンな事も言ってしまう反面、私にできることは面倒を引き受けて”こいつ頑張っているな”と思ってもらうことだと思い、時間のない中でも時間のかかることを率先して引き受けるようにしていました。その結果、授業への貢献度の成績は優秀でした。5点ですが、勉強態度への成果を認めてもらえたようです。

 

そのおかげもあり、モジュールの後半では、同じクラスでいつも質問をする生徒とクラス後にまたズームで繋がって意見交換をしたり、わからないことがあれば質問しあったり、教えあったりするスタディバディとも巡り会うこともできました。バングラディッシュ出身の彼は、奥さんからのプレッシャーもあり絶対に落とせないと必死で勉強しています。

私は2科目でヒーヒー言って終了しましたが、3科目を一気に取得して息をする暇もないほど勉強漬けになったクラスメイトともスタディバディになりました。彼女はイラン出身で母親とお兄さんと一緒に暮らしながら、親戚一同をオーストラリアに移民させたいという夢を持っています。フルタイムで仕事をしながらほぼ寝ずに勉強し続けるという偉業を成し遂げたわけですが、先生からは3科目を履修するのは絶対に反対だとpostgraduateを舐めるなよと脅されたにも関わらず強行突破で履修して、見事に完了させた強者です。試験が終わった日には笑いながら、次の期も3科目履修して最短で終わらせるわ〜と言っていました。彼女の効率的に勉強する方法にはとにかく学ぶことが多く、私のコミットメント力がすごいという点を気に入ってもらえたようで、今では頻繁にWhatsAppで繋がって色んなことを意見交換しています。

 

またUTSで生徒のアカデミックサポートをしている先生とも、バディプログラムを組ませてもらうことができました。サイモン先生とは、毎週1時間以上ミーティングの時間をもらって、その1週間の問題や課題をシェアさせてもらったり、時には哲学的なことを意見交換させてもらったり、また試験前には口頭試験の練習台にもなってもらうなど本当に感謝しても仕切れないほどサポートしてもらいました。彼とはこの大学の休み期間中に焼肉を一緒に食べに行くのが楽しみです焼肉もちろんWashoku Loversのお店に行きますニヤリ

 

出身地も年齢も家族構成も全てが全く異なる人たちと、同じ目標に向かい、モジュールやグループワークを共に勉強し、卒業後には国家試験対策も一緒に行い、その間にIELTSもまた受けて、将来は同じ専門職として働くと同士と巡り会えたことにも感謝です。

私は昔から本当に人の巡り会えせには感謝しかないほどに恵まれていますが、今回もまた例外なく、素晴らしい先生、メンター、仲間達に出会うことができています。本当に感謝です。

 

上記に加えて、MLPEAというAwardプログラムにも参加しています。

これは従来の授業にプラスして1科目につき20点分の課題をクリアしていきます。卒業時に120ポイント取得していれば、MLPEA賞を受賞することができます。UTSの大学報に掲載されたり、LinkdInにMLPEAバッジが付与されたりするようです。

色々やることが多い中で追加で5つ以上の課題をこなすのは大変ですが、判例を読みながら解いていく勉強になるので私はとてもありがたく参加させていただいています。いただいた機会を無駄にしないように頑張ります♪

 

成績は1科目につき、100点満点中100〜85点がHigh Distinguish、84〜75点までがDistinguish、74〜65点がCredit、そして64〜50点がPassとなります。

オリエンテーションの時に何度も先生に法律のバックグラウンドがない場合はパスすることに集中して上を目指しすぎてガッカリしないようにと言われていましたが、今となればその意味が本当によくわかります。

モジュール1〜4の中にLaw Stakes Taskという最高でも5点の課題が散りばめられていてその合計が35点分。

そして最後のモジュール4が終わったら、最終試験の発表というのがあり、筆記30点、口頭30点を占めます。

筆記試験では、複雑なケースを法律と判例を読み取って、どのように結論づけていくのか、1500字にまとめて書きました。10%前後の文字数からは減点となるため、かなり内容を絞り込んで書く必要がありました。もちろん、アカデミックライティングの書式と、全ての答えに紐づいた法律と判例を細かく説明しながら書き上げました。筆記試験の採点結果は自分の期待を大きく下回っていてどれだけ落ち込んだことかガーンでも同時に受けたフィードバックで、自分の読みの甘さを痛感し、先生にもこれがクライアント案件じゃなくてよかった!と慰めてもらい(?)、独自の回復力の速さで翌日には切り替えて筆記試験の挽回を図るべく、口頭試験前はほぼ寝ずに勉強して、練習して、万全に挑みましたが、、結果は現在待ちの状態です。

とにかくできることはやりきったので、パスさえさせてもらえればもはや結果はどうでもいいかな照れよくやったよ、私、と自分で褒めてます。

 

無事に2科目パスできれば、次の7月末から始まるSpring Sessionでも2科目新たに履修します。

今学期でワタワタと過ぎ去ってしまった分、もっと効率的な勉強法ができなかったのか振り返りの時間をしっかりと取りたいと思っています。

ノートの取り方などを再考しながら、2科目の勉強内容をまとめてみようと思っています。その過程で、履修した2科目の詳細について皆さんにご紹介できたらと嬉しいです。

ご興味があればまたご覧になってみてくださいニコニコ

 

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました〜ニコニコ