生き残る飲食店とは。 飲食で開業/起業を目指す方々へ。 | 商品開発を得意とする日本料理研究家

商品開発を得意とする日本料理研究家

       料理研究家として料理に携わることができる幸運。“業即信仰”を忘れないために。

仕事柄、「飲食店をやるのが昔からの夢でした。」

というお話をよく聞きます。

 

飲食専門 開業コンサルタントとして

起業→開業後の運営と様々なご相談にのっています。

 

最近は「開業コンサルタント」というよりか

「開業阻止コンサルタント」ではないかと思ったりすることも σ(^_^;)

 

これはその方の目標や夢を邪魔しようとしているわけでなく

現実問題として・・・・・だからです。

 

プロの人間に

「ちょっと難しいのではないですか?」とはっきり言って欲しい。

それ(夢を諦めること)が目的で私のところに訪れる方も少なくはありません。

 

そんな私が考える

「この時代に生き残る飲食店」 少しだけご紹介します。

 

1、

他店としっかり住み分ける(似たようなことをやらない)というのは商売の基本。

店側はオリジナル性を出しているつもりでも、客からすると、大差ないという店が多い。

そこにどこまで気付けるか?

 

差をつけることが出来なければ、プラスαの付加価値を付けるのですが、

それは何か?

 

そしてそれは店側の都合でなく、お客様の求めているものであることも大事。

 

2、

料理に関して言えば、他店と住み分けるだけでなく、

百貨店・スーパー、中食業界との違いを明確に出す。

 

私の住む立川の場合。

 

駅ビルにはプロが買う魚屋が入り、新鮮な大衆魚から珍しいものまで

非常に種類は豊富です。

一般の方がその場でプロにさばいて貰ったものを

家で簡単に食べられる。

 

テイクアウト料理/凄まじい競争の中食業界。

最近のクオリティは結構高い。

値段を見ると、一見、高く見えるが、

店で食べることを考えれば、安上がりという考えも。

 

一言で言ってしまうと、生き残る飲食店とは

 

「お客様にいかに快適な空間を与え続けられるか?」

 (快適の定義は個人差があり色々・・

 

ということではないでしょうか。

 

料理やサービス、値段は勿論なのですが、

椅子の高さから机の大きさ、店内の音楽。

客の目に入るところは整然とし、掃除がいき届いている。

食器・シルバー・グラスがきちんと洗われ清潔である。

客層うんぬんも含め、

 

その客にとって不快な空間でない!

 

上記に書いたことは当たり前のことなのですが、

当たり前と思えない昨今です。

 

注:人間力。マンパワー。老舗の看板。地域性などなどがある場合は

この記事に書いてあることが当てはまらない場合もあります。

 

写真:最近出版されたムック本。

    納得の店もあれば・・・・ (゚ー゚;