RB長内が3つのTDを記録! 攻守で中大を上回る | 早スポオフィシャルブログ

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春季オープン戦 5月19日 アミノバイタルフィールド

 

 

小雨がちらつく中、早大BIG BEARSは中大との春季オープン戦に挑んだ。第1クォーター(Q)にRB大谷優輝(政経2=東京・早大学院)のランプレーでタッチダウン(TD)を奪うと、第2QにはRB長内一航(文構2=東京・早実)のTDランで追加点を獲得。後半にもRB長内が69ヤードのTDランを含む2つのTDで中大を突き放す。ディフェンスではDB塚田隼也(商4=東京・早大学院)が2つのインターセプトを決めるなどビッグプレーも飛び出した。攻守で躍動した早大が31―13で白星を飾った。

 

相手をかわすRB長内

 

早大キックで試合開始。中大のランプレーをLB石黒哲(政経4=東京・早大学院)とLB原康介(法3=東京・早大学院)がタックルで止め、スリーアンドアウトに抑える。最初のオフェンスシリーズでは、RB味岡海斗(法4=東京・早実)の35ヤードのランでいきなり敵陣内に進む。続くプレーでもQB船橋怜(政経3=東京・早大学院)からTE恒川大輔(文4=東京都市大付)へのパスが通り、レッドゾーンに侵入。3rdダウンからRB大谷が相手のタックルをかわし14ヤードのTDランを決め、幸先よく先制する。続くディフェンスでは約40ヤードのパスを通されたが、その後のプレーでDB塚田がインターセプトに成功しターンオーバー。オフェンスはQB船橋のパスプレーで1stダウンの更新を続けていく。再びレッドゾーンに進むと、RB長内のTDランで追加点を挙げる。一方のディフェンスも中大に自陣にすら侵入させない堅守を見せる。第2Q終盤にはRB福嶋俊(文2=東京・早実)のフィールドゴール(FG)で3点を追加。攻守で圧倒し、17―0で前半を終了した。

 

先制TDを決めたRB大谷

 

正確なパスが光ったQB船橋

 

後半に入り、第3Q中盤のディフェンスではLB石黒のQBサックで10ヤード後退させるが、40ヤードのロングパスを通され、ハーフウェーラインを越えられる。さらに39ヤードのパスでTDを許し、この試合初めての失点を喫する。それでも直後の自陣31ヤードからの攻撃で、RB長内が相手をかわしサイドライン際へ。そのままエンドゾーンまで駆け上がり、69ヤードのロングゲインTDですぐさま得点を挙げる。第4Qに入ると、「自分のところにボールが飛んできたので、チャンスをものにできた」と、DB塚田が2つ目のインターセプトで攻撃権を得る。QB船橋からWR松野雄太朗(社3=東京・早大学院)のパスやQBスニークで1stダウンを更新し、着実に前進していくと、中大の反則もあり敵陣6ヤードまで進む。最後はRB長内が3つ目のTDランで24点差に広げた。第4Q終盤に中大にTDを許したものの逃げ切った早大は、31―13で勝利を収めた。

 

QBサックを決め、ほえるLB石黒

 

次週は立大との一戦に臨む。昨年の関東大学秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)では試合残り1秒から逆転負けを喫した因縁の相手だ。ここまで今季は、前半は良い試合運びをするものの後半に失点するケースの多い早大。今年の秋季リーグ戦に向け、昨年の苦い経験を払拭するような試合を展開したい。

 

(記事、沼澤泰平 写真、勝野優子 富澤奈央)

 

 

◆コメント

髙岡勝監督(平4人卒、静岡・聖光学院)

ーー前半最初のオフェンスドライブでTDを決める良い入りでしたが、そこを振り返っていかがですか

今日は先発がQB船橋ということで昨日は結構緊張感もあったみたいですが、頑張ってくれたので非常に良かったと思います。

 

ーー出場した選手たちには新しい顔ぶれも多かったですが、そこに関しては

活躍した選手は前から出ている選手が多く、やるべき選手がちゃんとやれたというのはあります。ハドルでも言いましたが、練習でできないことが試合でもできなかったので、どれだけ練習でできるようになるかというのをもう一度反省できる良い試合になりました。

 

ーー後半のパフォーマンスを振り返っていかがですか

メンバーも入れ替わったり、13番の松岡(松岡大聖)選手に良いパフォーマンスをされてしまったというのは、秋も絶対そこを狙ってくると思うので、もう一回修正したいと思います。

 

ーー次戦の立大戦への意気込みをお願いします

ROOTSBOWLですし、昨年(秋季リーグ戦で)残り1秒から逆転を許しているので、最後の時計が終わるまで全力を尽くして勝負していきたいと思います。

 

RB長内一航(文構2=東京・早実)
ーー今日の試合のRBのユニットでのテーマはありましたか

今エースの3年生のRB安藤慶太郎さん(社3=東京・早大学院)が今日は出ていなくて、それ以外の2本目以降のメンバーで守り切ってやろうという話でやりました。

ーーオフェンスとして今日の試合を振り返っていかがですか
点は取れていたんですけど、やっぱりもっと圧倒的に勝たなきゃいけなかったと思うし、出てないプレーもたくさんありました。2本目のメンバーが出たときにプレーが出ていなかったのでそこの層をもっと厚くしていかないと勝てないかなと思います。

ーー3つのTDを決めましたが、ご自身のパフォーマンスに関しては
思い切りいって自分の武器は出せたなと思います。ただまだ自分で納得いってないプレーもあったので、そこをもっと練習して秋活躍できるように頑張りたいです。

ーー次戦の立大戦への意気込みをお願いします
次の試合もTDして、昨年の秋に立教に負けているのでRBで勝てるように頑張ります。

 

DB塚田隼也(商4=東京・早大学院)
ーーディフェンスとして今日の試合のテーマはありましたか
「貫く」が中大戦でのチーム全体のテーマでしたが、ディフェンスもその気持ちでした。早慶戦、関大戦を通して、入りはすごく良かったですが、関大戦では4Qになると一気に追いつかれてしまっていました。そういった意味でも、ディフェンス全体で1Qから4Qまで自分たちのファンダメンタルで戦い抜くことは意識していました。

ーー前後半のご自身のインターセプトをそれぞれ振り返っていかがですか
フロント陣が頑張ってラッシュをかけてくれて、自分のところにボールが飛んできたので、チャンスをものにできたという点はすごく良かったです。

ーー後半のディフェンスの戦いぶりを振り返って
相手のエースWRに何本もロングパスを通されてしまったので、そこを修正し、パスを通されないDB陣にしたいと思います。

ーーここまでの試合ではディフェンスのビッグプレーが多いですが、そこに関してはいかがですか
今年はディフェンス全体で昨年の課題だったターンオーバーを増やそうと取り組んでいて、ディフェンス全体でつくるターンオーバーを目標にしています。春シーズンでそれが結果につながっているのはいいと思うので、これからも意識していきたいです。

ーー次戦の立大戦への意気込みをお願いします
昨シーズン立教には春も秋も負けてしまったので、すごく悔しい思いがある相手です。絶対に勝ちたいと思います。