春季リーグ戦が開幕、男子は勝利も女子は敗れる | 早スポオフィシャルブログ

早スポオフィシャルブログ

早稲田大学でスポーツ新聞を製作する「早稲田スポーツ新聞会」、通称早スポの公式ブログです。創刊から64年を迎え、600号も発行。ブログでは取材の裏話、新聞制作の秘話、現役大学生記者の苦悩を掲載‥これを読めば早スポ通になれる!

関東大学春季リーグ戦 4月27日 日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館

 

 4月27日、日本体育大学健志台キャンパスにて関東大学春季リーグ戦が開幕した。二部の男子は今季一部への昇格を、一部の女子は残留を目指す闘いが幕を開けた。初日は男子は東京経済大、女子は筑波大と対戦。男子は3-2で勝利、女子は2-3で惜しくも敗北となった。

 

 東京経済大との対戦となった男子は、シングルス1に今越健太(スポ2=石川・金沢市立工)が登場。序盤から主導権を握った今越は21ー7で第1セットを取る。「自分の得意な展開に持っていくことができた」と語ったように、第2ゲームに入っても勢いは変わらず。ストレートで勝利しチームに勢いをもたらした。シングルス2では太田匡亮(スポ1=宮城・聖ウルスラ学院英智)が打点の高い強烈なスマッシュで得点を重ね、第1ゲームを21ー15で取る。続く第2セットではいきなり7連続でポイントを失うなど苦戦を強いられたが、終盤に5連続得点するなど猛烈な追い上げを見せる。逆転でセットを取り、二試合連続のストレート勝ちとなった。

 

レシーブの構えをする太田

 

 ダブルス1で敗れ、ゲームカウント2ー1で迎えたダブルス2ではそれぞれシングルスに出場した今越と太田がペアを組んだ。序盤、林顕吾・馬場翔兵(東京経済大)ペアが連続で繰り出すスマッシュに翻弄(ほんろう)され18ー21で第1セットを落としてしまう。それでも「気持ちで立て直そうと頑張った」と今越が振り返るように、ここから粘りのプレーを見せた。第2セットは激しい打ち合いとなったが、21ー18で接戦を制する。これで流れを引き寄せた今越・太田組は、続く第3セットで一時8点差をつけるなど終始優位に試合を進める。最終的に21ー15でゲームを取り勝利を収めた。シングルス3は落としたが、ゲームカウント3ー2で東京経済大を下しリーグ戦初白星をあげた。目標とする1部昇格に向け好スタートを切った。

 

 筑波大との対戦となった女子は、第1シングルスで岡本萌奈未(社2=千葉・西武台千葉)が奮闘する。相手の逆をつくショットで得点を重ね、2ゲームとも17-21で相手を下した。途中、コートの奥への正確なロブで、相手が苦笑いを浮かべるほどであった。初戦からストレート勝ちと幸先の良いスタートを切った早大、第2シングルスでは石橋結子(社3=茨城・常総)がコートに立つ。第1ゲームでは11点差をつけられて負けてしまう。しかし、第2セットでは21-13と形勢逆転、勝負は第3ゲームにもつれ込んだ。だが11-21で落としてしまいゲームカウントを1-1とする。

 

サーブを打つ石橋

 

 ダブルス1では尾﨑羽音(社2=岡山・倉敷中央)・黒川璃子(スポ1=千葉・西武台千葉)が登場した。ネット際の球が中々決まらず、流れを引き寄せることができない。途中でネットを触ったかどうかの抗議が入るなど、ベースを乱される場面も見られた。2ゲーム目では、序盤はリードを続けるも喰らいつかれ、尾崎がライン際のたまに飛び込むなど気持ちを魅せるが、中々引き離すことが出来ない。8ー11でインターバルを取られると、そのまま17ー21で負け、後がなくなってしまった。ダブルス2は相手が足を痛めて棄権し、ゲームカウント2ー2で第3シングルスを迎える。一年生の黒川が早大の命運を背負うこととなった。一時5点差を付けるなど出だしは好調であったが、相手の堅実なプレーに連続得点を許す。第2ゲームも一進一退の攻防が続くが、惜しくも19ー21で落とす。これにより早大は2-3で筑波大に敗北を喫した。

 

 男子は1部昇格へ弾みをつける結果となったが、昇格を目指すにあたっては一試合も落とすことができない厳しい戦いが予想される。一方女子は1部リーグでの戦いとなるため、今後も強敵との邂逅にどれだけ対抗できるかが1部残留への鍵となりそうだ。男女ともに一試合も見逃せない熱い戦いが見られそうだ。

 

(取材・写真 栗原礼佳、執筆 植村皓大・大日結貴、編集 栗原礼佳・大日結貴)

※掲載が遅くなり、申し訳ございません。

 

 

結果

▽男子団体

早大3-2東経大

今越健太〇2―0(21―7、21―11)坪倉太陽

太田匡亮〇2-0(21―15、21―16)岩城慎

町田脩太・小山武瑠●1-2(15―21、21―18、18―21)郡奏志・川崎聖矢

今越健太・太田匡亮〇2-1(18―21、21―18、21―15)林顕吾・馬場翔兵

富田剣斗●0-2(16-21、16―21)郡奏志

 

▽女子団体

早大2-3筑波大

岡本萌奈未〇2-0(21―17、21―17)齊藤とも江

石橋結子●1-2(10―21、21―13、11-21)長廻真知

黒川璃子・尾﨑羽音●0-2(10-21、17―21)神山和奏・須﨑沙織

石橋結子・岡本萌奈未ー中原鈴・広瀬未來  相手棄権により不戦勝

黒川璃子●0-2(15―21、19―21)青木もえ


 

コメント

今越健太(スポ2=石川・金沢市立工)

ーー第1試合は点差を広げての勝利となりましたが、試合を振り返っていかがでしたか

 自分の得意な展開に持っていくことができたので、結構楽に試合運びができたかなと思います。

ーー今日は2試合の出場となりましたが、疲労はありますか

 2試合は大丈夫かなと思っています。

ーー第4試合のダブルスでは第1セットを落とす苦しい展開だったと思いますが、その後どのように立て直しましたか

 2人で声を掛け合いました。自分はダブルスがメインではないので、気持ちで立て直そうと頑張りました。

ーー結果として3ー2での勝利となりましたが、チームの戦いを振り返ってどのように感じていますか

 自分が絶対に取ってやるぞという気持ちで試合に臨めました。自分は2つ勝つことができ、チームとしても勝ったので良かったかなと思います。

ーー最後に、今後の意気込みをお願いします

 2部で優勝して、入替戦(関東大学春季リーグ入替戦)で勝って1部に上がれるように頑張りたいと思います

 

岡本萌奈未(社2=千葉・西武台千葉)

ーーシングルスで見事勝利を収めましたが、試合にはどういった気持ちで臨みましたか

 昨年春リーグ(2023年度関東大学春季リーグ戦)・秋リーグ(2023年度関東大学秋季リーグ戦)に臨んで、だいたいリーグ戦とはどのようなものかが分かってきました。一本の大切さをこの1年で経験したので、必ず一本を決めてチームに貢献できるように頑張りました。

ーー今日はご自身の強みをどのように活かせましたか

 良い一本を私はあまり持っていませんが、その代わりにラリーで勝とうというのが私のプレーです。その私のプレーが、今回は結構足が動いていたのでできていたかなと思います。

ーー反対に、今日の試合の反省点はありますか

 2ゲーム目の途中で勝っていました。しかしそこで集中力が切れたわけではないですが、相手に追いつかれそうになっていました。その時に一本を決められたら良かったかなと思います。

ーーダブルスでは相手の負傷があり試合が途中で終わってしまいましたが、試合にはどういった気持ちで臨まれましたか

 私が二本取る気持ちがありました。シングルス同様に一本取って、2-2でも後ろ(第3シングルス)に回せればいいかなという気持ちで臨みました。

ーー春季リーグ1日目が終わりましたが、今後の意気込みを教えて下さい

 あと4日間、とても厳しい戦いになると思います。しかしそれでも私の役割である、二本取ってチームに貢献する、ということができるようにしたいです。