関東大学春季大会 5月19日 対東海大 愛知・パロマ瑞穂ラグビー場
関東大学春季大会(春季大会)開幕から1週間、早大は愛知・パロマ瑞穂ラグビー場で東海大との一戦に臨む。過去の春季大会で何度も苦戦を強いられてきた相手との重要な一戦。圧倒的な選手層の厚さを誇り、リーグ戦5連覇の強豪に対して『BEAT UP』を体現できるか、チーム佐藤が春シーズン最初の壁に立ち向かう。
モールからトライを狙うHO佐藤健次主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)
前節、流通経大に対して終始流れを渡さず、68ー7と春季大会初戦を快勝で終えた早大。大きなインパクトを残したのはLO栗田文介(スポ3=愛知・千種)の活躍だ。フル出場で攻守共にチームに大きく貢献。セットプレーでも中心的役割を果たし、流通経大の強力フォワードを押さえ込んだ。さらに印象的だったのは後半31分のトライ。自陣22メートルラインでHO佐藤からボールを受けるとゲインラインを突破、そのまま食らいつく敵ディフェンスを薙ぎ倒しインゴールまで走り切った。このプレーでチームはゲームの流れを完全に掌握、早大の勝利を決定づけるビッグプレーとなった。次節の東海大戦は栗田の出身地である愛知で開催される。地元の応援を糧に気迫のこもったプレーで会場を沸かせ、チームの火付け役として躍動する姿を見せてくれるに違いない。
ゴールラインに向けて力強く走るLO栗田
バックスからはCTB黒川和音(人3=茨城・茗渓学園)に注目していきたい。昨年の秋シーズンは主にCチームで出場。着実に経験を積みながら成長を重ね、シーズン終盤にはBチームでも活躍を見せていた。全てのスキルをハイレベルでこなし、ゲームコントロールの能力にも長けたユーティリティプレーヤーである黒川。この春からは赤黒の12番に抜擢されると、トレーニングマッチを合わせたこれまでの4試合全てでスタメン出場を果たしている期待の3年生だ。前節はディフェンスでの活躍が特に光った。自ら仕掛けるタックルで、流通経大をわずか1トライに抑えたチームのディフェンスに大きく貢献し、「自分の中でいい感触があったので、これからも継続していきたい」(黒川)と手応えを感じている。東海大のアタックに対しても、ビッグタックルでチームに流れを引き寄せる活躍を期待したい。
春シーズン著しい成長を見せているCTB黒川
東海大は伝統的に強力なフォワードを要するパワフルなチーム。流通経大戦から数段高い強度での厳しい戦いが予想される。さらに東海大は次節が今シーズン公式戦の初戦であり、シーズンのスタートに強い意気込みで向かってくる。相手の得意とするセットプレーをどれだけ封じ込めるか。好調なディフェンスから流れに乗った強力アタックにどれだけ繋げられるか。チーム佐藤が迎える春の難関はどのような展開を見せるのか、大注目の一戦から目が離せない。
(記事、写真 西川龍佑)
メンバー
背番号 | 名前 | 学部学年 | 出身校 |
1 | 山口湧太郎 | スポ3 | 神奈川・桐蔭学園 |
2 | 佐藤健次 | スポ4 | 神奈川・桐蔭学園 |
3 | 亀山昇太郎 | スポ4 | 茨城・茗溪学園 |
4 | 西浦剛臣 | 社4 |
ニュージーランド・ハミルトン・ボーイズ・ハイスクール |
5 | 栗田文介 | スポ3 | 愛知・千種 |
6 | 田中勇成 | 教3 | 東京・早実 |
7 | 粟飯原謙 | スポ3 | 神奈川・桐蔭学園 |
8 | 城央祐 | スポ1 | 神奈川・桐蔭学園 |
9 | 細矢聖樹 | スポ4 | 国学院栃木 |
10 | 野中健吾 | スポ3 | 東海大大阪仰星 |
11 | 杉野駿太 | 政経4 | 東京・早大学院 |
12 | 黒川和音 | 人3 | 茨城・茗渓学園 |
13 | 福島秀法 | スポ3 | 福岡・修猷館 |
14 | 鈴木寛大 | スポ2 | 岡山・倉敷 |
15 | 池本晴人 | 社2 | 東京・早実 |
16 | 佐々木柊 | スポ4 | 東京・本郷 |
17 | 杉本安伊朗 | スポ2 | 東京・国学院久我山 |
18 | 新井瑛大 | 教2 | 大阪桐蔭 |
19 | 鈴木風詩 | 社4 | 国学院栃木 |
20 | 若松泰佑 | 文構4 | 東京・早実 |
21 | 糸瀬真周 | スポ3 | 福岡・修猷館 |
22 | 吉岡麟太朗 | スポ4 | 東京・本郷 |
23 | 三浦哲 | 文構4 | 東京・早実 |
24 | 萩原武大 | スポ3 | 茨城・茗渓学園 |
25 | 金子礼人 | 法3 | 福岡・西南学院 |
26 | 仲山倫平 | 法3 |
ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ |