法大にまさかの敗戦も筑波大に薄氷勝利!/春季関東学生リーグ戦(男子部) | 早スポオフィシャルブログ

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春季関東学生リーグ戦 5月10日 埼玉・所沢市民体育館

 

 春季関東学生リーグ戦(春季リーグ戦)2日目。初日を連勝で飾り、勢いに乗る早大は法大と筑波大と対戦した。第3戦の法大戦は法大の強力な新戦力に圧倒されて敗戦するが、続く筑波大戦ではフルゲームの末、最後の砦・濵田尚人(社1=高知小津)が勝利をもたらし、春季リーグ前半戦の勝ち越しが確定した。

 

バックドライブを放つ舟山

 

 1番手には濵田一輝副将(スポ3=愛知・愛工大名電)が登場した。デュースの末第1ゲームを先制されるが、台上から先手を取った濵田一が第2ゲームを取り返す。その後両者譲らぬ攻防が続き、最終第5ゲームまでもつれる激戦となったが、最後までフォアハンドを振り切った濵田一に軍配。エース対決を見事制した。続いて登場した舟山真弘(文2=東京・早大学院)は激しいラリー戦を制しデュ―スまで持ち込むなど意地を見せるが、力及ばず1-3で敗戦した。1日目に2勝を挙げた濵田尚は、前陣でのバックミートが光り一気に2ゲームを奪う。しかし「相手の卓球にはまってしまった」と語ったように、徐々に相手の強烈なフォアドライブが精度を増し形勢逆転。最終ゲームもデュースまでもつれたが、あと1本が取れず2―3で悔しい逆転負けとなった。ダブルスでは濵田一・徳田幹太(スポ2=山口・野田学園)組が登場。相手を寄せ付けない圧巻のプレーでストレート勝ちを収めた。5番にも登場した徳田は第1ゲームを奪うも、ラリー戦で打ち負け第2、3ゲームを取られて後がない状態に。第4ゲームでは5点のリードを覆され、流れを奪い返せず敗戦した。磯村拓夢(社2=福岡・希望が丘)は序盤から積極的に仕掛けるもミスが目立ち、第1、2ゲームを立て続けに奪われる。フォアサイドを切るサービスから相手を崩し第3ゲームを取るが、第4ゲームでは相手に6連続得点を許し勝利ならず。法大相手に2-4で敗北を喫した。

 

ガッツポーズする徳田

 

 痛い一敗となった法大戦に続く筑波大戦。1番手は駒大戦でフルセットの末、惜敗となった荒井和也主将(スポ4=福岡・希望が丘)が先陣を切る。幸先良く第1ゲームを先取するが、第2ゲームを落とすと、第3ゲームも13―15で壮絶なデュースを取りきれず、相手に連取を許す。しかし後がない状況の中、荒井主将は激しいラリー戦を制し、第4ゲームを獲得。駒大戦同様、フルゲームの展開となったが、同じ轍は踏まない。しっかりとフルゲームで競り勝ち、リーグ戦初勝利。主将としての意地を見せた。主将の活躍にエース・濵田一も続き、勢いそのままに3ー0で勝利。好調な滑り出しを見せた早大は3番手にルーキーの櫻井大地(スポ1=北海道留萌)を抜てき。筑波大エース・三浦裕大(3年)に対して果敢に攻めるも、0ー3で三浦が貫禄勝ちを収める。ダブルスでは濵田一・徳田組が田原翔太(3年)・三浦組と対戦し、2ゲームを連取。最後は相手の意表をついた濵田一のロングサーブで第3ゲーム目も獲得し、筑波大に王手をかける。しかし続く5番手舟山は相手の強烈なドライブに押され、0ー3で敗戦。規定により6番手徳田と7番手の濵田尚が同時進行で試合を進める。「試合前はとても緊張しました」(濵田尚)。そう語ったのとは裏腹に強気な姿勢で相手を圧倒。3ー1で徳田の試合が終わる前にルーキー・濵田尚がフルゲームまでもつれた長い長い戦いに終止符を打った。最終的に徳田は鈴木笙(3年)に健闘するも、2ー3で惜敗したが、早大は4―3で筑波大に貴重な1勝をもぎ取った。

 

(記事・写真 三浦佑亮、丸山勝央)

 

結果

 

▽第3試合 対法大 ●2―4

 

○濵田一3―2加藤

 

●舟山1―3岩井田

 

●濵田尚2―3内田

 

○濵田一・徳田組3―0加藤・佐藤組

 

●徳田1―3佐藤

 

●磯村1―3岩永

 

荒井 原田

 

▽第4試合 対筑波大 ○4―3

 

○荒井3ー2松本

 

○濵田一3―0大関

 

●櫻井0ー3三浦

 

○濵田一・徳田組3ー0三浦・田原組

 

●舟山0ー3田原

 

●徳田2ー3鈴木

 

○濵田尚3ー1幾石

 

コメント

 

濵田尚人(社1=高知小津)

――今日の2試合をそれぞれ振り返っていかがですか

 

法大戦は自分が2―0でリードしていて優位な展開でしたが、最後は相手の卓球にはまってしまいゲームオールデュースで負けてしまいました。それがチームの負けにもつながったと思うのでとても悔しかったです。筑波大戦では、ラスト(7番シングルス)に自分が起用されるのが初めてで試合前はとても緊張しました。それでも試合に入ってからは後ろの先輩たちがたくさん声をかけてくださり、それが力になり思い切って自分のプレーをすることができてよかったです。

 

――昨日からリーグ戦に出場していますが、実際にこの舞台でプレーしてみていかがですか

 

団体戦でこんなにチーム一丸となってやるというのが独特な感覚で、昨日ときょうでとても楽しく試合ができました。

 

――ミート打ちを多用する特徴的なプレースタイルをされていますが、関東1部リーグの選手たちにそれをぶつけてみてどう感じましたか

 

みんな自分の卓球をかなり嫌がっているような感じがしました。もっと精度を高めて、このスタイルを貫いていきたいと考えています。

 

――明日以降への意気込みをお願いします

 

明日からもっと厳しい試合が多くなると思うので、自分の卓球を変えずに、思い切って向かっていく気持ちで戦っていきたいと思います。