桐蔭横浜大に8点差で快勝! 上位5チームによる戦いが開幕 | 早スポオフィシャルブログ

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関東学生春季リーグ 5月12日 東京・国士舘大学多摩体育館

 前日の試合で上位進出を決め歓喜したのも束の間、今日から上位5チームで争う2次リーグが開幕した。2次リーグ初戦の相手は1次リーグで悔しい引き分けとなった桐蔭横浜大。さらに上位を狙う早大にとっては落とすわけにはいかない一戦となった。序盤は相手に連続得点を許すも、徐々に早大らしいプレーを取り戻す。一進一退の激しい攻防戦を繰り広げ、1点リードで前半を終える。後半は多彩なシュートやキーパーの好セーブで相手を圧倒。25ー17で試合は終了し、2次リーグ初戦白星を飾った。


試合終了後、勝利を喜ぶ選手たち

 前日の試合と同様、ケガで離脱中の山田のもとへ集まり円陣を組んだ早大。開始直後、山野紗由(スポ3=北海道・釧路江南)のミドルシュートで先制点を奪う。しかしここから桐蔭横浜大が3連続得点。相手の素早いパス回しに翻弄(ほんろう)され、なかなかボールを奪うことかできない。開始13分、4点差に開いたところで早大がタイムアウトを要求。ここから流れを変えたい早大はゲーム再開後、鶴田文乃副将(スポ4=山梨・日川)と杉浦亜優(スポ3=愛知・名経大市邨)が連続で得点する。さらに、里村采音(商2=岩手・不来方)がディフェンス中に相手の隙を見たボールカットで得点シーンを演出。その後も早大が桐蔭横浜大を猛追し、前半27分に井橋萌奈(スポ2=東京・白梅学園)のランニングシュートで逆転に成功。11ー10で前半が終了した。


ポストシュートを決める杉浦

 さらに得点を稼ぎたい後半は、この日途中出場の作本夕莉(スポ2=福岡・明光学園)の好セーブで幕を開ける。作本は逆速攻からのノーマークシュートも体を張って止めて見せ、会場は大盛り上がり。その効果もあってか前半苦しんだ山野のミドルシュートや杉浦のループシュートで着実に点数を重ねていく。しかし後半10分、4年生としてチームを牽引してきた鶴田がシュートを打った際に負傷。痛恨の離脱となったが、それでもチームは下を向かなかった。「みんなでさらにギアを上げて戦えたことがこの点差にも繋がった」という作本の言葉通り、ここから相手に得点を許さず、見事な6連続得点。また、作本の度重なる好プレーや里村、江頭理沙(スポ2=東京・ICU)のアグレッシブなディフェンスなど下級生らも活躍を見せた。オフェンスも、山野と井橋らのバック陣を中心にカットインやロングシュートで最後まで抜かりなかった。桐蔭横浜大との差を8点差としたところで、試合終了。1次リーグではドローとなった桐蔭横浜大へのリベンジを果たした。
 

ディフェンスでも活躍を見せた江頭

 相次ぐメンバーのケガによる離脱で不安がある中で、試合に出る選手それぞれが任された役割を全うし、それらがうまく機能した一戦となった。立ち上がりには苦しんだものの、そこからメンバー同士がコミュニケーションを取り合い、見事な修正を見せた。春季リーグも残り3試合、「ケガをした仲間のためにも勝ちにこだわって試合に挑みたい」という山野の言葉は、チーム全員が持つ共通の思いだ。仲間がコートに戻ってくるその日まで、厳しい戦いを制し、白星をつかみ続けたい。

 

(記事 大村谷芳、写真 権藤彩乃)

 

 

結果
早大25ー17桐蔭横浜大
前半 
早大11-10桐蔭横浜大
後半
早大14-7 桐蔭横浜大

スタメン
GK 堀内雪羽(スポ1=千葉・昭和学院)
LW 里村采音(商2=岩手・不来方)
LB 山野紗由(スポ3=北海道・釧路江南)
PV 杉浦亜優(スポ3=愛知・名経大市邨)
CB 井橋萌奈(スポ2=東京・白梅学園)
RB 鶴田文乃副将(スポ4=山梨・日川)
RW 江頭理沙(スポ2=東京・ICU)

コメント
山野紗由(スポ3=北海道・釧路江南)
ーー前回悔しい引き分けとなった桐蔭横浜大との対決、どのような気持ちで試合に臨みましたか
 前回は前半の悪い流れを断ち切れず、ミスが続いて自分達のプレーをすることができなかったので2次リーグでは自分達の力を出し切って絶対に勝ち切りたいと考えていました。

ーー前半シュートが入りづらい時間がありましたが、後半修正した点はありますか
 前半の中盤ぐらいから中への展開が多く、単発のミドルシュートも増えてしまったので、後半からはアウト展開、カットインを意識しました。杉浦(亜優、スポ3=愛知・名経大市邨)の相手の意表をつくポストプレーもチームの流れを作ってくれました。あとは、とにかくディフェンスから流れを作ろうとチームで意思統一していたので、後半のディフェンスの運動量がとても良かったと思います。昨日からスタメンで出場している江頭(理沙、スポ2=東京・ICU)のディフェンスもすごく良かったと思います。あとは作本(夕莉、スポ2=福岡・明光学園)が後半のノーマークシュートをほとんど止めてくれて、そこから良い流れを作ることができました。ケガ人が続出してしまい、厳しい状況にある中で普段やらないポジションやフルで試合に出てもらったりと下級生に負担をかけてしまうことが多いのですが、本当にみんなよく頑張ってくれました。

ーー後半強烈なミドルシュートを連発されました、自身のシュートシーンを振り返って
 自分的にはミドルシュートは反省が多い試合だったと思います。相手との距離が近かったり、単発ぎみになってしまったり、キーパーにコースを読まれていたシーンも多くありました。もっといいシュートが打てるように工夫したいです。

ーー次戦へ向けて一言おねがいします
 残り3試合、厳しい戦いにはなると思いますが、ケガをした仲間のためにも勝ちにこだわって試合に挑みたいです。

作本夕莉(スポ2=福岡・明光学園)
ーー試合を振り返って
 立ち上がりが良かったとは言えないですが、前半のうちに逆転できたのは良かったです。後半、文乃さん(鶴田文乃、スポ4=山梨・日川)が抜けてしまったときに下を向かず、みんなでさらにギアを上げて戦えたことがこの点差にも繋がったと思います。

ーー上位リーグ初戦、どのような気持ちで試合に臨みましたか
1次リーグで勝ち切れなかった相手でもあるので、絶対に勝って、2次リーグのいいスタートを切ろうという気持ちでした。

ーー前半から好セーブを連発しました、自身のプレーを振り返って
 相手の特徴を思い出して、それを頭に入れたプレーができて良かったです。

ーー次戦へ向けて一言お願いします
 上位リーグなので厳しい試合になるとは思いますが、もうケガ人が出ないようにみんなで頑張りたいです。