終盤に失点を重ね敗戦、1勝4敗でリーグ戦を終える/東京都大学連盟春季リーグ戦4回戦 | 早スポオフィシャルブログ

早スポオフィシャルブログ

早稲田大学でスポーツ新聞を製作する「早稲田スポーツ新聞会」、通称早スポの公式ブログです。創刊から64年を迎え、600号も発行。ブログでは取材の裏話、新聞制作の秘話、現役大学生記者の苦悩を掲載‥これを読めば早スポ通になれる!

東京都大学連盟春季リーグ戦 5月6日 東京・大田スタジアム

 

対日女体大

早大   000 001 0=1

東女体大 000 061 ☓=7

 

東京都大学連盟春季リーグ戦の最終戦となった5月6日の東京女子体育大学戦。試合序盤、先発の佐藤晴(人4=大阪女学院)が粘りのピッチングを見せ4回まで無失点に抑える。しかし0―0で迎えた5回、相手打線につかまり6点を献上、6回には斎藤遥夏(スポ3=千葉・習志野)のソロ本塁打で一矢報いたが反撃及ばず。1-7でリーグ最終戦を落とした。

ヒットを放つ河井なごみ副将(スポ4=埼玉・伊奈学園総合)


 先発を任されたのは前日の日体大戦に引き続き佐藤晴(人4=大阪女学院)。初回四球と内野安打から無死一、二塁のピンチを招くが後続を打ち取る立ち上がり。2回以降は打たせて取るピッチングが光り、4回まで二塁を一度も踏ませない安定したピッチングを披露する。しかし、5回に試合が動く。ここまで好投を続けていた佐藤だったが、1死二塁から代打の坂井陽菜に初球をセンターに運ばれ先制を許す。更に1番・縄明優花に左翼スタンドを超える2点本塁打を浴びる。その後も四球でためたランナーを適時打、左翼手・関綾乃(スポ4=千葉経大付)の失策などで返されこの回だけで6点を失う。

好投した佐藤だったが、5回に相手打線に捕まった


 一方の打線は、相手先発・増渕安月のコーナーを突くストレートに苦しめられ、5回で9三振を喫するなど苦戦する。何とか反撃に転じたいなか、相手投手が中嶋雪乃に代わった6回表。ここまで佐藤をリードしてきた女房役の斎藤遥が初球を強振、打球は左中間スタンドに吸い込まれるソロ本塁打となり1点を返す。これで勢づいた打線は河井副将、松井紗香(スポ2=兵庫・甲南女)の連打で2死一、二塁のチャンスを作るが、続く鈴木美香(人4=香川・高松一)がピッチャーフライに倒れ追加点とはならなかった。6回裏にも1点を奪われた早大は1―7で敗戦。リーグ戦最終戦を勝利で締めくくることはできなかった。

本塁打を放つ斉藤遥


 終盤に失点を重ねたものの、序盤は東京女子体育大と互角の試合を演じるなど収穫もあったこの試合。試合後斎藤遥も「昨日の反省を生かせていた」と一定の手ごたえを口にした。リーグ戦を1勝4敗で終えた早大。今回のリーグ戦で得た課題と収穫を手に、全総予選、更に夏の関東インカレに向けて鍛錬を続ける。

(記事 植村皓大、写真 西本和弘・林田怜空)  

 

◆コメント

小林千晃主将(スポ4=千葉経大付)

ーーチームとして、今日の試合を振り返っていかがでしょうか
チームとしては、昨日の試合でやっぱ悔しい部分があって、そこで今日は最終戦ということで、とにかく一生懸命プレーしようっていうところで。1人1人が一球一球に必死になって試合に臨むことができたので、非常にチームとしてはいい試合ができたとは思うんですけど、結果的には負けてしまったっていうところで、これから勝つチームになるためにも、まだまだ成長できる部分はあ

るのかなっていう風に思います。
 

ーー序盤はロースコアの展開となりました。チームとして持っていた狙いがあれば教えてください
とにかく守備を0で抑えようっていうところを大切にしていて、ランナーが出てしまっても点を取られなければ絶対に負けることはないので、そこでしっかりランナーを出しても0で抑えるっていうところは、みんなが 一生懸命やっていたところかなと思います。
 

ーー今日で最終戦となりました。今季を振り返って総括をお願いします
学芸戦から始まって、1試合1試合非常にチームとして課題であったり、成長できる機会があったのがこの春季リーグだと思っていて、1試合ごとにチームとして足りないことをしっかり改善していって、この最終日、最終戦を迎えられて、チームとして非常にいい雰囲気で戦うことができました。これからはトーナメント戦の試合が続くと思うので、そこでしっかり負けない、勝つチームっていうのを作り上げていきたいと思っています。


ーー再来週には全総予選が始まるかと思います。全総予選に向けて意気込みをお願いします
全総予選は、今日戦ったと東女体大が初戦で当たるチームっていうところで、良い選手がたくさんいるなかで、自分たちはそのチームに対してどうやって勝っていくかを、改めて練習で考えながら、トーナメントでは1試合1試合目の前の試合を勝ち切って、優勝を目指して頑張っていきたいと思います。
 

 

斎藤遥夏(スポ3=千葉・習志野)
ーー今日の試合全体を振り返っていかがですか

昨日の試合では不甲斐ない結果を残してしまいました。自分はキャッチャーとして、バッテリーとしても、昨日はなかなか満足のいく試合ができなかったので、 今日は昨日の反省をしっかりと生かして、気持ちを切り替えて今日の試合に臨みました。試合全体としては点差が開く形で負けはしましたが、内容としては昨日からだいぶ改善できた試合だったと思っています。

ーー4回までは佐藤投手が無失点のピッチングを続けていましたが、リード面で意識していたことはありますか
最近の試合ではずっと四球を出さない意識を持って戦っていましたが、今日はバッテリーとして意地でも0点で抑えることを目標にしていました。守備の助けもありつつ、しっかりと自分たちのピッチングが出来ていたのでそこは良かった試合だったと感じます。

ーー6回にはホームランを放たれましたが、打席を振り返っていかがですか
ピッチャーが変わって、 無得点が続いていた状況で、相手に大量点を取られた後だったので、このままでは流石に終われないという風に自分の中でも強い意思がありました。しっかりと甘い球をミートできたので良かったと思います。

ーーリーグ戦が終わりましたが、今大会全体のチームの戦い振り返っていかがですか
春リーグ戦全体としては結果的に1勝4敗で終わり、なかなか満足いく試合ができませんでした。ただ、チーム状況が万全でない中でしっかりと戦い抜けたことは良かったです。また、今日の最後の試合でしっかりと次につながる試合ができたと思うので、リーグ戦での反省たくさんありますが、次の大会につなげていけるように頑張りたいと思います。

ーー最後に今後の目標をお願いします
最終的な目標はインカレで勝ち進むことです。そこに向けてと短い期間ではありますが、春リーグで出た課題を改善していきたいです。全総予選はトーナメント戦になるので1つでも多く勝ち進んで、意味のある大会にできるようにしていきたいと思います。