絶対王者・山梨学院大の前に得点かなわず完敗 | 早スポオフィシャルブログ

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関東学生春季リーグ 5月3日 東京・早稲田大学ホッケー場

 

 関東学生春季リーグ第2戦の相手は山梨学院大。昨秋のリーグ戦で早大は大敗を喫しており、山梨学院大はその試合でリーグ戦参戦以来無敗の300連勝を記録したという絶対王者だ。東京・東伏見ホッケー場で行われた今試合は、やはり1クオーター(Q)最初から山梨学院大がボールを支配し、早大が自陣から出られない時間が続いた。2Qはチーム一丸となった守備でなんとか無失点で切り抜けたものの、後半に入ると徐々に点差を離される。そのまま最後まで攻撃の糸口をつかめず、0ー8で試合を終えた。

 

何度も好セーブを見せたGK坂本智美(文構4=福岡・小倉)

 

 序盤から山梨学院大の圧倒的なボール支配力に翻弄(ほんろう)された早大。1Q4分、5分に立て続けにペナルティーコーナー(PC)を許したが、これはどちらもGK坂本の好セーブにより得点を許さない。しかし1Q終盤に差し掛かった11分に山梨学院大に押し切られて初失点、さらに終了間際にも追加点を許して2点を先制されてしまった。2Qに入ってもなかなか敵陣に踏み込むことはできず、ひたすらに守り続ける時間が続いた早大。得点のチャンスはなかなかつかむことが出来なかったが、このQはGK坂本をはじめとしてチーム全員が徹底的な守備を敷き、無失点でしのぐことに成功した。2点を追いかける早大は後半での逆転を信じ、ハーフタイムを迎える。

 

ゴール前で守備をするFW福田悠(政経3=埼玉・早大本庄)

 

 しかし後半に入っても山梨学院大の勢いは増すばかりで、早大は自陣でのプレーを強いられた。3Qも何度も山梨学院大のPCがあり、流れを取り戻せない。数々のピンチを救っていたGK坂本だったが、終盤になるにつれて徐々に点差を離されてしまった。試合後、この点について坂本は「特に3Qで4失点を許してしまったという結果を見ると、まだまだ成長の余地がある」と前向きに振り返った。結果的に3Qをしのげず、完全に主導権を渡してしまった早大。4Qも思うような攻撃をさせてもらえず、0ー8で敗戦となった。

 

 最終スコアは0ー8と点差をつけられてしまったものの、相手PCを抑えるなどディフェンス力を見せた早大。しかし絶対王者・山梨学院大の前ではボールキープやチャンスメイクが難しく、早大の攻撃をさせてもらえなかった。次戦・防衛大戦では今試合で光らせたディフェンス力に攻撃力を加え、多くの得点を挙げてくれることに期待したい。

(記事、写真 濵嶋彩加)

※掲載が遅くなり、大変申し訳ございません。

 

◆コメント

GK坂本智美(文構4=福岡・小倉)

ーー強豪・山梨学院大に対して、どのようなことをチームで話して臨みましたか

 山梨学院大は個々のスキルが高いので、できるだけダブルでボールを取り切ろうと話し合っていました。また、クリアボールを取られないようにも意識して臨みました。

ーー試合内容を振り返っていかがですか

 予想通り、守りに徹する試合になってしまい、攻撃のシーンをほとんど作れなかったことは残念だったなと思います。私自身も初めから守りに入ってしまい、とりあえず守るための声掛けしかできなかったことは自身の反省としてあります。

ーー0-8という結果を受け止め、チームとして良かったところ、悪かったところをそれぞれ教えてください

 先程述べたクリアやダブルディフェンスを出来ているシーンが沢山あり、守備面での成長が見られました。また、いつもより縦や横で声掛けもできていて良かったなと思います。しかし、後半に入ると、ボールウォッチャーになって相手に先にボールを取られてしまう場面やリスタートが遅い場面が増えました。これは改善すべき点だなと思います。

ーー坂本選手の好セーブも目立っていたと思いますが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 自主練習の成果もあり、フリックを含む上を狙ったシュートに対して結構反応できたと思います。しかし、8失点、特に3Qで4失点を許してしまったという結果を見ると、まだまだ成長の余地があると感じています。今回の試合で見つけた自身の課題や弱みを1つずつ克服し、次に活かしていきたいと思います。

ーー次戦に向けて意気込みをお願いします

 次の試合は防衛大との対戦ですが、無失点はもちろん、できるだけ多くの得点を挙げたいと思います!