【連載】ア式蹴球部 新体制対談「Be 1st」 第1回 ヒル袈依廉×北村公平 | 早スポオフィシャルブログ

早スポオフィシャルブログ

早稲田大学でスポーツ新聞を製作する「早稲田スポーツ新聞会」、通称早スポの公式ブログです。創刊から64年を迎え、600号も発行。ブログでは取材の裏話、新聞制作の秘話、現役大学生記者の苦悩を掲載‥これを読めば早スポ通になれる!

J1・サンフレッチェ広島への来季加入が内定しているヒル袈依廉(スポ4=鹿児島城西)と今季主務を務める北村公平(文構4=神奈川・桐光学園)。チームをさまざまな場面で引っ張っていく二人の4年生ゴールキーパーに今季にかける意気込みやチームの現状を語ってもらった。

*この対談はシーズン開幕前に実施したものです。

 

ーー2023年を振り返っていかがでしたか
ヒル 
なかなかここ数年全国行けてないってところでは、総理大臣杯に行けたってところは、かなりチーム全体として評価してもいいところかなと思いました。そこで自分が出場できなかったってところはちょっと悔いは残りましたけど、全国を経て、ちょっと苦しい状況から何とか立て直して、昇格はできなかったですけど、なんとか自分たちのペースを取り戻したというところは非常に良かったかなと思いましたし、その中で自分も出場機会を取り戻して、少しでもチームに貢献できたかなと思ってるので、それを今シーズンにつなげていきたいなと思います。

 

北村 そうですね。僕個人として振り返ると、2023シーズンは公式戦で6試合しか出てなくて、ほんとにずっと袈依廉と山田(怜於、令6スポ卒)の背中を見てるような1年間だったなって思ってるんですけど。でも、その2人が本当に高いレベルで突き抜けてくれてたからこそ、自分自身も1年間モチベーションを崩さずにやり続けることができたと思ってますし、苦しい、個人的に思うようにいかないシーズンが、人間としての部分の成長とか、それからチームに対するその貢献する姿勢、価値観みたいなところは、1年間ですごく成長させてもらえたんじゃないかなと個人としては思っていて。その反面チームのところについては自分が副務という役職を持って、よりこうチームの運営に携わっていた中で、苦しい時期が来た時に思うようにチームの方向性みたいなところをなかなか示せなかったかなというのは、3年という立場ではありましたけど、その経験を今季に活かしたいなと思ってます。最後に昇格という最大の目標を達成できなかったという点でも、今年にかける思いは強いかなとは思ってます。

昨年末、天皇杯予備予選にてPKストップの活躍を見せた北村

ーー去年印象に残った出来事、試合はありますか
ヒル 
僕個人的には苦い思い出ですけど、やっぱりホーム最終戦の関東学院との試合の後半ですね。なんとか勝ちで試合を進めた中で追いつかれて、また取って、最後の最後に追い付かれてしまったので。ブログにも書きましたけど、それ1本さえなかったら、結果論ですけどギリギリ昇格できたということを踏まえたら、終わってみたら苦い思い出です。

北村 ひねり出した割にはベタになっちゃうのですけど、去年の早慶戦で、あの瞬間にすごく勝って嬉しいという気持ちと、自分自身も出れなくて悔しいという気持ちと、実際山田が出ていて、主務もやってて、キーバーでという。あの姿を見て今年の早慶クラシコを大きい舞台で作り上げて、自分もそこに出場して勝って、紺碧の空を歌ってみたいないうところを勝ち取りたいなというのはその時に改めて思いました。

ーー今現状自分の中で1番課題と感じる部分はどこですか
ヒル 
最近修正できつつあるところですけど、チームを安定させるプレーというか、コミュニケーションとか声かけのところ含めて、自分のプレーの判断だったり、決断の部分でなかなか、細かいミスとかで大丈夫かという、マイナスな雰囲気だったり、チームの流れを崩す場面が多少あったので、それをなくして、逆にキーパーが落ち着かせる、落ち着かせて、イージーなゲームを作って、コントロールやりやすくできるようなプレーの判断、決断ってところがもうちょっと課題かなとは個人的には思います。

北村 僕は割とはっきりしてて、クロスボールとシュートストップという2つがずっと4年間通しての課題だと思っていて。ほんとに袈依廉とか海本(慶太朗、スポ2=大宮アルディージャU18)とかみんなキーパー陣背が高くて、そういうハイボールに強みがあるという、そういう環境にというのもあるかもしれないですけど、自分自身はもっともっとそこ伸ばしたいですし、なんかそれでも自分の強みってもっと他にもあると思ってるので、そこを修正していきながら、自分のその強みとしている部分とうまく重ね合わせていきたいなと思っています。

ーー去年1番成長を感じた部分はどこですか

ヒル 2年の終わりから3年にかけてなんですけど、ビルドアップの見る幅だったり、そもそもチャレンジしやすい環境にいるので、「全然ミスを恐れんな」という監督からのアドバイスとかもあった中での自分のチャレンジの量ってところが、1番成長できた部分だと思ってます。全然くさびのところだったり、サイドハーフ、サイドバックに1発でつけるような、パスの精度、滞空時間の長いボールじゃなくてつけたりというところのそもそものチャレンジが1、2年のところできてなかったので、それをうまくやらせてもらっていることに感謝してますし、そこでチャレンジした中で、自分の中で成功して自信につながってはいるので、もっともっと精度を追求できる部分あるんですけど、成長を実感できている部分です。

北村 去年1年間でいうと、メンタル面ですかね。副務もやってて、1番最初にも言いましたけど、ずっと3番手という立ち位置で、なかなか高い壁が立ちはだかっていてこれは厳しいかもなという状況でも崩れなかったというところが、今までの自分とは違ったなというのを去年1年間は感じてたので、そういった意味でメンタルは成長したんじゃないかなって感じです。

ーー後ろから見ていて感じた去年の課題はどこですか
北村 
トップチームに関しては結構外から見てること多かったんですけど、要所要所の詰めの甘さというか、それこそ袈依廉も少し言ってましたけど、ギリギリのところであと1歩が出なかったりとか、1歩踏ん張れなかったりというところは、終盤の失点とかそういうチームとしての課題が現れていたなという風に思ってます。でもそれって練習の中でどれだけ1つ1つのプレイにこだわれるかというところでしかないと思っていて。そこをなんとか1年間でできなかったなというのが去年の課題でしたね。

ヒル 思い浮かんだのは、これもちょっと言ってたんですけどゴール前のシュートブロックの部分で、人数はめちゃくちゃいるけど、そこの間すり抜けて入るというシーンが結構あって。1人でも当たっていれば防げるようなゴールシーンを、それを見逃したりしてもったいないなというシーンが結構あったり、あとはセットプレーになった瞬間、ほんとに一瞬だけ集中切れるところがあって。プレー中はもちろん集中してるんですけど、フッと切れてしまうタイミングがあるのでそこで新しくリフレッシュというか、すぐ切り替えていけば防げるようなセットプレー、スローインからの流れを切ることは多少できたと思うので、そこら辺のちょっと細かいところが課題です。

2年時からア式の守護神として試合に出続けているヒル

ーー他己紹介をお願いします
北村 
袈依廉のサッカー面に関しては割とわかりやすいんじゃないですかね。本当にダイナミックでなんもできるというか。すごい羨ましいですね。(身長が)194cmあって、でもほんとにその高さだけじゃないという部分は、袈依廉に関しては1年目と比較するとというか、そういう部分でも刺激をもらってますし、本当に高いけど飛べるし、フィールディングもめっちゃ良くなって、リーチの長さ、高さというところを生かしながらもプレーの幅がすごい広がってるなというふうに思ってます。プライベートで言うと卓球うまいですね。ほんとになんでもできるんだと思います。サッカー以外もなんでもできるし。プライベートって言っていいのかわかんないですけど、ピッチ外という意味では、キーパー長みたいなところの役割、豪(竹中豪、人4=東京・早実)と2人でずっとやってくれてて、練習メニューとか考えたり、毎週土曜夜ミーティングをしたりとか、そういうところ、去年が山田が4年1人だったので、3年のうちからそういうとこずっとやり続けてくれてるというところはすごい助かってますね。

ーー卓球は元々やってたんですか
ヒル 
小さい頃から色々やってて、バスケとかバレーとか空手とかやってて、遊びでも野球やって、卓球やってだったので、小さい頃からいろんなスポーツを経験してたというところが、今間違いなくキーパーに生かされてる部分はあると思っていて。バレーのアタックを受ける時のレシーブ、反射神経ってところは絶対キーパーで生かされてんなって思ってますし、ジャンプ力だったり。そうですね、色々と今につながってるなと思います。

ーーヒル選手から見て北村選手はどうですか
ヒル 
1年から基礎技術の練習とか、豪(竹中、人4=東京・早実)と3人でずっと一緒にやってた印象が強いですね。サッカー面で言うと、キーパーって身長だけじゃないなというのは、サッカーやってきた中で1番すごいなという風には感じていて。全然高さはないけど、チャレンジする数だったり、全然ビビらないので。ハイボール行くし。で、パンチングでそもそもボールに当てて遠くに飛ばすこともできるし。

北村 嬉しい。

ヒル さっきなんか課題とか言ってましたけどね。課題って言うべきじゃないぐらいすごいもの持ってますし、小さい分体が軽くてバネがすごくて、範囲が僕と同じかもしれないって。

北村 それはないんじゃない。

ヒル いやいや、俺が重くてジャンプ力とか瞬発力あんまりないので。そういう部分はタイミングさえ合えば一緒という風に感じてますし、そこらへんはすごいなと毎日思って一緒にやってて。あと僕と違ってサッカーを知ってるので、戦術的なところはあまり自信がない分、公平が来てくれるので、そこは感謝してます。プライベートのところですね。んー、そもそも仕事上、プライベートあるのかというところ。

北村 確かに、確かに。

ヒル 仕事に追われてますね。でもなんか遠方で、1日一緒にいたのは海に行きましたね。

北村 そうや。そうだわ。

ヒル 伊勢(航主将、社4=ガンバ大阪ユース)と安斎(颯馬、社4=現FC東京)と北村とその3人のメンツで僕も混ぜてもらってついていきましたね。

ーーヒル選手、Jクラブのキャンプとデンソーカップでの手応えはいかがでしたか
ヒル 
そもそもキャンプで僕自身どのチームに行くかを決めようという風に思っていて。それぞれほんとにポジティブな要素を持ってるクラブで、最後まで迷ったていうところがあって、結果的に広島に決めました。現日本代表の大迫選手のもとで、1番は成長したいなというところがありますね。近くに最大の目標があって、絶対追い越すというそういう気持ちを常に持つことができるのかなとは思ってるので、これを正解にするのは自分なので、まずはこの1年しっかりやっていかなければいけないなと感じてます。デンソーカップはそもそも僕自身選ばれてなくて、ラージグループだったのですけど。ほんと直前になって監督から電話いただいて、急遽参加することになって。電話もらったその瞬間から、なんで俺を選ばなかったんだという。俺を呼んだことを正解にしてやるという、ほんとに強い気持ちを持って参加しました。1年の時も2年の時も俺が出た試合が唯一失点してる試合で、勝つこともできなくて、全然縁がない大会だなという風には感じていたので、絶対今年の大会で晴らしたいという気持ちが強かったので。出た試合は無失点で終えられて、優秀選手にも入りたいなという思いがあったのですけど、それにはうまく届かなかったんすけど、でも関東の基準を少しでも示すことができたと思うので、引き続きチームに帰ってやって、また全日本に選ばれるまでやるという目標を新しく立ててやっていこうと思ってます。

ーーア式キーパー陣はどんなチームですか
ヒル 
関東の中でもレベル高い方だと思いますね、それぞれ特徴が違ってるという印象があって。で、その特徴をそれぞれが盗もうという思いがあると思うので、結果的に総合的に高いキーパーが生まれてもおかしくないなという環境にはいると思います。

北村 そうっすね。僕が173で、多分木庭(正太郎、商3=東京・早実)が179とかで、新1年の直(斎藤直晴、スポ1=神奈川・日大藤沢)が多分180ないぐらい、178ぐらいで。多分178とかでも高い方だと思うんですよ、僕からすると。で、袈依廉と海本(慶太朗、スポ2=大宮アルディージャU18)、新直(村田新直、商3=東京・国学院久我山)、あと雨野(颯真、スポ1=群馬・前橋育英)か。ほんとに背が高くなった。

ヒル そうだね、やっぱ

北村 高くなったなって思う。僕とか山田もそうでしたけど、170前半のアイデンティティをこのキーパー人には引き継いでいかせないとちょっと、なんて言うんすかね、それぞれ特徴があるみたいな話になってましたけど、ちょっとみんなでかくなっちゃうと、それはそれでちょっと。

ヒル 確かに。

北村 170前半、もしくは160台でもいいですけど、ほんとに特異的なやつ、スーパーならではの味変しないと。たまにはおもろいやつが来てくれたら嬉しいなと思ったんですけどね。1年間ぐらい探してるんですけど、なかなか掘り出せてないというのが、ちょっと俺らの課題ですね。

 

キーパー陣について語る北村

ーーさまざまな色があるとのことですが、一緒に練習して刺激を受けるみたいなことはありますか
北村 
みんなすごいなって思いますよ。でもそれが基準になってくので、自分の世界だけで完結しないという、もっとその高いレベル、これ触れる人がいるんだという基準をみんなが示し続けてくれてるので、本当に刺激的です。

ヒル 公平は個人的に刺激になるし、たまにフィールドにめっちゃ怒るんです。なんだろう、なんかそもそも手を出せないとかところだったり、相手が公平に向かって削ってくるシーンとか、なんて言うんすかね、なんかちょっとさりげないシーンだけど、それめっちゃ怒るなみたいな感じのシーンがあって、俺それないなという風には思ってるので、ちょっと性格出るんですよね、でもそうやって誰にでも言えるのがほんとのキーパーだと思ってますよ、僕は。

ーーサッカーの中でキーパーって枠としては1つですけど、ポジションを争っていく上でお互いどういう意識をしてますか
北村 
僕からすると、引き上げてもらってる側だと思って、そもそもそういう環境にさせてもらえることにありがたみをすごく感じて。もちろんライバルというところはあるので、お互いのいいプレーとか、すごいなと思いつつ、悔しさがあったりとか。そういうところは持ってます。ただ同じ目標を目指しているってところには変わりはないというところでは。試合に入ればやっぱりお互いのことをサポートできる、全力でこう、支えられるようなというか、そういうマインドを今トップにいるメンバーに限らず持てたらなって思ってます。

ヒル 誰が出てもあいつにあいつの良さがあるなとか、確かにやっぱりあったりはするので。そういった意味も含めて、ライバルでありつつも、盗むというか、自分がこうできたなというところにつなげられてるのかなと思います。さっきもありましたけど、それぞれ特徴があって、シーズン通してチームが良くない雰囲気だったりとかして。で、このキーパーのこの特徴を生かしたいということで、変わることもあったりとかするので、結果的に総合力があるキーパーが1番いいですけど、それに近づくような、この特徴も勝ってるよねだったり。例えばもうちょっとつなぎたいな、でも袈依廉の方がまだつなぐよねという、それを思わせること。そういうキーパーを目指していきたいというのがありますね。めっちゃ明るいと思うのでキーパーチーム。1週間かけて競争するんですけど、選ばれても選ばれなくても全然サポート回っても一緒に勝ちたいという気持ちは変わらないのでそこは志高くやれてると思います。
 

ーー最高学年としての意識の部分はいかがですか
北村
 そうですね。主務という立場、それから最高学年ということで、責任感というところをすごく感じていますし、今年のこのチームの結果を確かにピッチ内で背負うのは主将(伊勢)かもしれないですけど、僕は本当の意味でこのチームの結果とか起きることに対して責任を持つという意識というのは常に持ってるからというところは、まず個人的になりたいぞというのは「象徴」。これから主務という立場とキーパーという立場、それから4年という立場を含めて最後の砦になりたいなという風に思っていて。自分自身がどの場面においても「象徴」になることができたら、今年1年間が自分の年というか、自分の思うような年だったなって言える、そういう指標になるかなというのは思います。

ヒル この1年。そうですね、もちろんプロ内定してるというか、そういう立場であるので、キーパーだけじゃなく、チームを引っ張っていくということは、ほんとにこの1ヶ月、練習参加を経て、強くやらないといけないという風に思っているところですね。で、ほんとに結果にこだわりたいなという風に強く思ってます。2部の5位じゃあ全然物足りないですし、2位の昇格じゃなくて、ほんとに優勝を狙わないと全然満足できないって思ってます。で、本当に最後笑って終わりたいなというところが1番ですね。

ーー創部100周年に関しての意識はいかがですか
北村 
そうですね。100周年に関しては、自分が特に関わってるところでもありますし、僕はすごい(意識)あります。今年100周年だからこそやらせてもらえてることだったり、早慶クラシコを新国立で開催できてるとか。それから1月7日にOBの方をすごく集めて対面でのイベントができたりだとか。本当に恵まれた年に4年を迎えられて、こうタスクというか、プロジェクトを動かしていく中で大変なことというのがすごく多いプロジェクトになってますけど、今年1年間走り抜けることにその100周年というところは意味があると思ってるので、次の100年につなげていくために今はやるべきことをやらないといけないなというのは、感じてます

ヒル まずはこの100年があるからこそ自分の今があるということには感謝しないといけないなと思っています。でも僕はあえて100周年は意識しないようにはしてますね。そもそもプレッシャーかかったらちょっと弱くない。なのであまり背負わせないというか。もっと自分の全力を出し切れば自ずと結果はついてくると思うので、それを信じてやっていくだけだと思います。はい、ありがとうございます。

ーー今季のア式のキープレイヤーを教えてください、
ヒル 
自分は増田(健昇スポ3=横浜FCユース)でお願いします。

北村 確かにそうやわ。

ヒル センターバックは結構層が厚くなってきていて、彼個人的にもほんとに悩んでることが多いみたいで、どう変化していくのか楽しみでありますし、それを変化した彼がほんとに個人的には大物になるのかなとは、感じちゃって。もっともっとゲーム内でのゲームメイクだったり、リーダーシップや、なんならゴールを決めるところまでディフェンスながら、攻撃のところはストロングではあると思うので、より一段と怖い選手になってほしいです。

北村 結構部門ごとに自分の中では違ってて、今年新システムをやる上で多分1番キーになるのは多分林(奏太朗スポ1=サガン鳥栖U18)だと思ってて、1番頑張らないといけないというか、踏ん張れるかどうかで決まるなというのは僕は伊勢だと思ってます。あともう1人挙げるとしたら山市(秀翔スポ3=神奈川・桐光学園)ですね。今年から10番背負ってプレッシャーとか色々あると思いますけど、でもあいつはそれを背負っていけるだけの器は僕はあると思ってますし、今年の大事な部分を分けるのはなんだかんだ10番の出来次第かなというのは確かに思います。

ーー今シーズン自分のここを見ろという部分を教えてください
ヒル
 存在感ですかね。宣言しないと僕もスイッチ入んないってところもありますし、これがあればより一段と個人的にもチームに対する影響力とか空気は大きく変わってくるかなとは正直意識しているところで。相手からしたらなんか攻めづらいなという存在感は高いレベルに持っていきたいなと思ってます。

北村 ピッチ内外において生き様というか、僕はこの組織に対して還元できるものを見せるための生き様を示したいという風に思いますし、100年目ということで、次の100年につながるようなDNAとかアイデンティティみたいなところを僕が今年示せたらいいなと思います。

ーー今シーズンへの意気込みを最後にお願いします
ヒル 
1年の頃から試合に出てるというところで、本当に色んなところを経験してる自分だからこそ、チームを助けたいなというところはあって、最後に昇格したいなというところは、本当にこれは目標じゃなくてマストだと思ってるので、優勝して全員で笑いたいなと思ってます。

北村 そうですね。今袈依廉が言ってくれた通り、チームとしてはやはり1部昇格、2部優勝、それから日本一という各カテゴリーにおいて、そこはチームとしてまず目指して達成したい。その中で、抽象的ですけど、ピッチ内外において生き様をいかに見せつけれられるか自分自身も楽しみですし、特に早慶戦は大きい舞台にしてそこにお客さんを入れてとか、色んな施策をしながら最高の舞台というのを作っていって、今年1年間を濃く充実したものにできればいいなと思います。

 

(取材・編集 和田昇也)

 

 

 

なりたい自分を色紙に書いていただきました!

 

◇ヒル袈依廉(ひる・かいれん)

2002(平14)年7月9日生まれ。194センチ。鹿児島城西高出身。スポーツ科学部4年。J1・サンフレッチェ広島内定。デンソーカップきっかけで荒野行動にハマったというヒル選手。ゲームの輪は新1年生まで広がったそうです!

 

◇北村公平(きたむら・こうへい)

2002(平14)年8月27日生まれ。174センチ。神奈川・桐光学園出身。文化構想学部4年。映画「ラ・ラ・ランド」の音楽にハマっているという北村選手。朝必ず1曲聴いてテンションを上げているそうです!