立大に力負けで予選突破ならず 最後の新人戦を終える | 早スポオフィシャルブログ

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 関東ラクロスフレッシュマンズトーナメント(あすなろカップ)予選が3日に行われた。今大会は現2年生で臨む最後の新人戦。これまでの新人戦で悔し涙をのんできた早大にとって、今大会はその思いを晴らす絶好の舞台であった。一橋大・中大の連合チームとの第一試合は、MF神谷彩乃(文構2=神奈川・桐蔭学園)の先制点を守り切りなんとか勝ち切る。しかし第二試合の立大に対しては、終始主導権を握られたまま、試合時間計20分の中で5点を奪われ惨敗。決勝トーナメント進出は果たせなかった。

 

得点を決め、喜ぶ選手たち

 

 予選リーグは3チームの総当たりで、最も勝率の高いチーム、同率の場合はより多くの得点差をつけたチームが決勝に出場する。試合時間は公式戦とは異なり10分ハーフで行われた。第一試合の一橋大・中大戦。前半10分は今季学年キャプテンを務めるMF神谷の活躍が目立った。開始4分、ボールを受けたMF神谷は、幾重にもなった相手ディフェンスを一人で突破し、シュートを放つと、これがゴールに収まり先制点に。その後はゴールとはならなかったものの、ロングシュートや走りながらのシュートを試みるなど非常に積極的な攻撃を見せ、学年キャプテンにふさわしい活躍を見せた。1-0で試合を折り返すと、後半は決定機に欠け、得点することができない。しかし、G星井萌子(スポ2=東京・駒場)の好セーブ連発もあって1点の失点も許さず、逃げ切り勝利を収めた。

 

 続けて行われた第二試合は、新人戦ウィンターステージで準優勝を収めた立大との対戦。予選突破のために絶対に勝たなければならない相手であったが、試合は序盤から立大ペース。最初のドローは早大が制するも、相手の屈強なディフェンスで、敵陣深くまで攻めこむ隙を与えてもらえない。すぐにボールを奪った立大は、開始50秒、ゴール裏からのパスを素早く通し、難なく先制点を挙げた。流れを変えたい早大であったが、相手の隙のない正確なパス回しに、ボールを奪えずにいる時間が続く。すると3分、ボールを持った立大の選手が、まるでゴールまでの道筋が見えているかのように軽々とゴール前まで入り込み、冷静にシュート。2点目を決めた。その後も立大が主導権を握る展開は変わらず。もう1点を加えられ、3点ビハインドで試合を折り返す。迎えたラスト10分も、終始立大が主導権を握った。圧倒的なフィジカルの強さと、ゴール裏に回ってからの目にも留まらぬ速さの攻撃に、早大の必死の喰らいつきも及ばず。後半はさらに2点を追加され、0-5でゲームセット。強豪を相手に、力の差を見せつけられた試合となった。

 

好セーブを見せるG星井

 

 新人戦サマーステージ、ウィンターステージに引き続き、最後の同期試合も悔しい結果に終わった早大。第一試合で見せた攻撃的な姿勢も、第二試合では強敵を前に影を潜めてしまった。それでも、徹底的なマンディフェンスで立大の攻撃を遅らせるなど、収穫がなかったわけではない。2週間後に控える早慶戦も厳しい戦いになることが予想されるが、全員が与えられた役割を発揮することで勝利への道筋は自ずと見えてくるだろう。「この悔しさをバネに」(MF神谷)、チーム一丸となって宿敵撃破に挑む。

 

        (記事 長屋咲希 写真 髙岡紗也、廣野一眞)

 

コメント

MF神谷彩乃(文構2=神奈川・桐蔭学園)

――今大会を振り返っていかがですか

 最後の同期試合で、サマー、ウィンターに引き続き優勝を目標にしていましたが、予選敗退という形で終わってしまい非常に悔しいです。

 

――第一試合のご自身の得点シーンを振り返ってください

 一試合目は何本かゴールまでは進めたけど、セーブされてしまったという印象が強すぎて、正直あまり得点を決めたシーンが浮かんでこないです。ただ、自分が得点を決められたのも、仲間がうまく動いてくれたりしたおかげなので、コミュニケーションがうまく取れていたから決められたと思います。

 

――学年キャプテンとしてここまで2年生を引っ張ってきていかがですか

 引っ張ってきたという実感はなく、良い意味でキャプテンらしくなくいられたなと思います。みんながたくさん発言してくれたり、盛り上げてくれたりしていたので。うまく引っ張ることができたかは分かりませんが、キャプテンとしてみんなの成長を実感できた一年間でした。

 

――2年生はどんな学年ですか

 先輩方みんな口を揃えて言うのが、「個性的」です。いろんな性格の子がいて、色とりどりの学年でいつも楽しいなと思っています。

 

――早慶戦、そしてその先のリーグ戦に向けて一言お願いします

 今は先輩方含めチーム全体が早慶戦に向けて頑張っています。また、リーグ戦では「学生王者」をチームの目標として取り組んでいます。今回あすなろは良い結果で終われませんでしたが、この悔しさをバネに、この先の戦いに向けて全員が成長できたら良いなと思います。