吉納副将が今季初アーチ!打線が爆発し東大に先勝/東大1回戦 | 早スポオフィシャルブログ

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東京六大学春季リーグ戦 5月4日 神宮球場

 

早大 012 522 030=15

東大 000 000 000=0

 

 昨週、3回戦までもつれる死闘を制し、5季ぶりに明大から勝ち点を獲得した早大。賜杯奪還に向け絶対に負けられない東大との1回戦に臨んだ。試合は序盤から打線がつながり、4回には一挙5得点の猛攻を見せる。5回には吉納翼副将(スポ4=愛知・東邦)に待望の一発が飛び出すなど、終盤まで攻撃の手を緩めなかった早大は15―0でカード初戦を勝利で飾った。

 

 先発のマウンドに立ったのは、明大1回戦、3回戦に登板したエース・伊藤樹(スポ3=宮城・仙台育英)ではなく、これまで2回戦の先発を任されてきた宮城誇南(スポ2=埼玉・浦和学院)。初回、中山太陽(3年)に四球で出塁を許すが後続を断ち無失点の立ち上がり。2回には西前颯真(4年)の中安打と四球から1死一、二塁のピンチを招くが、続く打者を落ち着いて打ち取った宮城。その後は失策以外1人も走者を許さず、5回1安打無失点と見事に先発投手としての役割を果たした。

 

先発の宮城。待望のリーグ戦初勝利を挙げた

 

 宮城の好投を受けた打線は2回、印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)の右前安打と梅村大和(教4=東京・早実)の四球から2死一、二塁のチャンスを作る。ここで今季好調の石郷岡が打席へ。三遊間へ放った打球が遊撃手の失策を誘い、印出主将が生還。ラッキーな形での先制となった。3回に印出主将、前田健伸(商3=大阪桐蔭)の適時打で2点を追加し、迎えた4回。無死一、二塁のチャンスで宮城が三振、スタートを切っていた二塁走者の梅村も刺され、あっという間に2死に。チャンスはつぶれたかに見えたが、ここで終わらないのが今日の早大打線。山縣秀(商4=東京・早大学院)の左前安打などで二死満塁と攻め立て、打席には印出主将。二球目の低めの球を捉えた打球は左中間を破る、走者一掃の適時打となり一気に東大を突き放した。5回には2死一塁で、バッターは吉納副将。4回途中から登板したサブマリン・渡辺向輝(3年)が投じた6球目を振りぬくと打球は右翼ポール際へ。打った吉納副将も本塁打を確信する完璧な一発、開幕から不振にあえいでいた早大の主砲が遂に目覚めた。

 

5回に本塁打を放った吉納副将

 

 大量援護を受けて、6回からは越井颯一郎(スポ2=千葉・木更津総合)が登板。伸びのあるストレートが冴えわたり、4回を3安打無失点に抑える素晴らしいリリーフを披露した。終盤にも尾瀬雄大(スポ3=東京・帝京)、山縣らの適時打で効果的に追加点を重ねた早大。最終的に15点を挙げ、東大1回戦を制した。

 

2番手で登板した越井

 

 先発全員安打で17安打を放つなど打線が機能した早大。ここまで調子の上がっていなかった吉納副将、前田健らも結果を残せたのは今後に向けた大きな収穫だ。また、伊藤樹を温存した投手陣も宮城、越井の2年生コンビが盤石の完封リレーで応えた。明日も投打のかみ合った試合展開で勝利し、勝ち点獲得に期待したい。

 

(記事 植村皓大、写真 富澤奈央)

 

 

 

◆コメント

宮城誇南(スポ2=埼玉・浦和学院)

ーー東京六大学リーグ戦初勝利となりました。今のお気持ちを教えてください
 今日は自分で勝ち取った勝利というよりは、周りに勝たせてもらったという思いが強いです。

ーー5回を無失点に抑えました。今日の試合ではどのようなことを意識していましたか

 1回、2回は自分自身調子があまり良くなく、その中でどう投げるかというところでした。悪いなりにも試合を作ることができて、印出さん(太一主将、スポ4=愛知・中京大中京)のリードにも助けられながら、とにかく0点で終えられたというのはとても大きいのかなと思います。

ーーカードの初戦を任されましたが、そこの点に関してはどのように感じていましたか
 先週の明大3回戦で樹さん(伊藤樹、スポ3=宮城・仙台育英)があれだけのピッチングをして、それを見ていたので、そこに感化される部分もありました。自分も頑張らなきゃなっていう風に思いました。

ーーチームとして明日の2回戦の意気込みの方お願いします
 明日も今日のように投打に圧倒して勝つことができればと思います。今日もスコアには残らないミスが出ているというところは監督さんもおっしゃっていたので、もう一度気を引き締め直して、明日も今日のようなゲームができるように頑張っていきたいと思います。