全勝対決で見事勝利!リーグ後半戦へと弾みをつけた | 早スポオフィシャルブログ

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春季関東大学リーグ戦 4月28日 キッコーマンアリーナ

 

 春季関東大学リーグ戦(春季リーグ)第7戦、早大は明大と対戦した。全勝対決となったこの一戦、早大らしさを見せ、第1セットを先取。しかし、続く第2セットはラリーが続くも、相手の流れに押され惜しくも落としてしまう。相手の強打スパイクに流れを持っていかれたものの、粘り強いレシーブ、攻撃により第3、4セットを連取。セットカウント3−1(25―19、23−25、25−19、25−18)で勝利し、5月1日から行われる黒鷲旗に向けて大きな弾みをつけた。

 

 第1セットはOH小野駿太(スポ1=静岡・聖隷クリストファー)のレフト攻撃から始まった。セッター前田凌吾副将(スポ3=大阪・清風)のツーアタック、MB麻野堅斗(スポ2=京都・東山)とのコンビセットが決まるなど、序盤からいいペースで得点を重ねる。相手もブロード攻撃やフェイクセットで反撃し、両者譲らず15−15となる。しかし、MB菅原啓(教2=山形南)のクイック、OH佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)のパイプ攻撃、小野のスパイクと3連続得点を決める。その後も両者一進一退の攻防となったが、OP畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)の相手の目の前に落ちるスパイクが決まるなど、4連続得点により、セットを先取した。

 

小野のスパイク

 

 続く第2セット。序盤は第1セットの流れのまま明大と拮抗(きっこう)し、6−5の展開で麻野のクイックが決まる。その後、相手のブロックに苦戦し、長いラリーが続く場面もあったが、流れを持っていかれる。そのままペースを取り返すことができず、23−25でセットを献上。第3セットでは畑の機転の効いた活躍で8−5と先行。その後も順調に得点を重ね、14−10の局面で佐藤がレフトからの攻撃でブロックを2枚抜きする。小野のスパイクが決まると、リベロ布台聖(スポ2=東京・駿台学園)が一際大きな声で喜びを体現し、チームを鼓舞する。勢いを保ったまま、25−19でセットを獲得した。

 

機転の効いた攻撃で流れを引き寄せた畑

 

 畑のサーブから始まった第4セット。前半から小野のサービスエース、佐藤のレフトスパイクで連続得点を決める。中盤では、小野のパイプ攻撃、菅原のAクイック、前田のダイレクト、佐藤のブロックを吹き飛ばす強打など、チームとして完成されたバレーで魅せた。後半も勢いは止まらず、17−15の場面で4連続得点。点差を詰められることなく25―18でセットを取り、この試合を制した。

 

 途中、相手の強打やブロックに苦しめられることもあったが、布台のレシーブ、前田の的確な采配、スパイカー陣の多様な攻撃によって勝利を収めた。5月1日からの黒鷲旗ではVリーグ相手にどこまで通用するのか。今後の早大バレーに望みの見える一戦だった。

 

(記事 井口瞳、写真 末松花菜、町田知穂)

 

セットカウント

早大3―1明大

 第1セット 25―19

 第2セット 23―25

 第3セット 25―19

 第4セット 25―18

 

スタメン

アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)

アウトサイドヒッター 小野駿太(スポ1=静岡・聖隷クリストファー)

ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ2=京都・東山)

ミドルブロッカー 菅原啓(教2=山形南)

オポジット 畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)

セッター 前田凌吾(スポ3=大阪・清風)

リベロ 布台聖(スポ2=東京・駿台学園)

 

途中出場

板垣慧(政経3=京都・洛南)

伊東昌輝(商2=山梨・日本航空)

大谷陸(スポ2=埼玉・川越東)

徳留巧大(スポ1=長野・松本国際)

 

コメント

麻野堅斗(スポ2=京都・東山)

――試合の振り返りをお願いします

チームとしては全勝同士ということで、みんな気合の入った状態で挑んでいたのですが、2セット目、相手の勢いにおされてしまったので、今回の反省点かなと思います。個人に関しては、昨日の試合でなかなかクイックがトスと合わなくて苦しんだ場面があったのですが、今日はスパイクに関してはそんなに問題なかったなと思います。ブロックのところで、相手の速い動きに関してミスが多かったかなと思いました。

――全勝対決で大事な1戦でしたがどのような気持ちで挑みましたか

自分個人としては全勝同士という意識はしていなくて、対明治というイメージで挑みました。

――2セット目、ブロックアウトを取られることが多かった印象ですが、その点に関してはいかがですか

相手の攻撃が速いので、こっちのブロックが遅れてしまうと、手の出し方がおかしくなって外に弾かれることがあったので、速いトスに対しての対応ができてなかったのかなと思います。

――2セット目からの切り替えはどのようにされましたか

セットを取られることは自分たちもそんなに落ち込むことではないと思うので、3セット取られない限りは自分たちも優位な状況にたてるので切り替えて3セット目挑みました。

――クイックの調子はいかがですか

徐々に合ってきているという感じですね。まだまだ合わない部分はありますけど、残り少ないリーグ戦で合わせていけるように頑張りたいです。

―黒鷲旗への意気込みをお願いします

黒鷲旗は自分たちが挑戦者側になるので、パナソニックさんや富士通さんといったVチーム相手に自分たちがどこまで通用するのかという部分をまた課題を見つけていきたいなと思います。