春季関東大学リーグ戦(春季リーグ)を1勝1敗としている早大は、大東文化大と対戦した。試合は第1,2セットを連取し、早大ペースで試合が進む。しかし、第3セットを落とすと、そのまま相手の流れを止められず、セットカウント2-3で敗戦を喫した。
第1セットは序盤から互いに点を取り合うも、中盤に7連続失点を許してしまう。それでも秋重若菜主将(スポ4=大阪・金蘭会)やモサクまり(国教1=米国・クリスチャンアカデミーインジャパン)のスパイクで得点を重ね、16ー18と追い上げを見せる。すると早大はここから圧巻の攻撃を見せる。西崎梨乃(スポ2=大阪国際滝井)や大松未羽(スポ2=沖縄・首里)の強打など、多彩な攻撃パターンで相手を翻弄し、9連続得点で第1セットを先取した。第2セットも流れをつかんだ早大。モサクの強烈なスパイクを中心に得点を重ねていく。セット終盤は川村彩乃(社学1=岡山・就実)が躍動。ライトから強打やサービスエースを決め、セットを連取した。
サーブを打つ川村
第3セットはいきなり6連続失点を喫すると、その後も点差を縮めることができない。相手の多彩な攻撃を止めることができず、12ー25でセットを落とした。続く第4セットもリードされる展開が続き、23ー24とセットポイントを握られる。しかし、この場面で川村がスパイクを決めて同点に追いつくと、ここから一進一退の攻防に。早大は西崎がライトから強打を叩き込むなど、両サイドを広く使う攻撃で得点を奪う。しかし、最後は相手の強打に対応できず、30ー32でセットを落とした。
アタックを打つ大松
最終セットも追いかける展開が続き、9ー12とリードを許して最終盤へ突入。ここから秋重主将がレフトからの強打を3連続で決め、12ー12と同点に追いつく。しかし、直後のプレーで秋重主将のスパイクがブロックにあい、流れを失った早大。西崎の強打もブロックされるなど、最後は3連続失点で敗戦を喫した。
ライトからアタックを打つ西崎
幸先良く2セットを連取するも、逆転負けを喫した早大。第3セットから相手の流れを断ち切ることができなかったのは、今後の課題となる。それでも試合を通してモサクや西崎、川村の強打など、多彩な攻撃パターンで得点することができていた。第1セット終盤の9連続得点は理想的な攻撃と言えるだろう。悔しい逆転負けを糧に、次戦は勝利をつかみたい。
(記事 矢彦沢壮真、写真 帖佐梨帆)
セットカウント
早大2ー3大東文化大
第1セット 25ー18
第2セット 25ー19
第3セット 12ー25
第4セット 30ー32
第5セット 12ー15
スタメン
アウトサイドヒッター 秋重若菜(スポ4=大阪・金蘭会)
アウトサイドヒッター モサクまり(国教1=米国・クリスチャンアカデミーインジャパン)
ミドルブロッカー 川村彩乃(社学1=岡山・就実)
ミドルブロッカー 西崎梨乃(スポ2=大阪・大阪国際滝井)
オポジット 大松未羽(スポ2=沖縄・首里)
セッター 南里和(商4=東京・女子学院)
リベロ 山崎葵(社学3=長野・就実)
コメント
西崎梨乃(スポ2=大阪・大阪国際滝井)
――今日の試合を振り返って
チーム全員で勝ちに行った試合で、序盤は自分たちのリズムで試合を進めることができていたのですが、やっぱりチーム全体として詰めが甘かったなというのが反省点です。
――個人的に良かった点は
この試合は速攻で点数を稼ぎたいと思っていたのですが、今日の試合は速攻ではなくライトからのストレート(コース)が決まっていたので、個人的には良かったかなと思います。
――個人としての反省点は
ブロックを飛んだあとの攻撃への参加がまだ甘くて、レフト1枚になってしまっていたので、次からはブロックを飛んでからの攻撃の参加を意識してやっていきたいです。
――今日チームが競った展開で勝ちきれなかった要因は
要因はラスト1点を取りきれない力だと思っていて、全員決め急いでしまうところがあったので粘り負けだったと思います。
――次戦への意気込み
明日は都留文科大学と対戦するので、この一週間自分たちがチームとしてやってきた対策を生かせるように、まずは自分たちのできることを精一杯やっていきます。