今季初の公式戦、ルーキーが大活躍! | 早スポオフィシャルブログ

早スポオフィシャルブログ

早稲田大学でスポーツ新聞を製作する「早稲田スポーツ新聞会」、通称早スポの公式ブログです。創刊から64年を迎え、600号も発行。ブログでは取材の裏話、新聞制作の秘話、現役大学生記者の苦悩を掲載‥これを読めば早スポ通になれる!

 

 4月19日から21日にかけて、第5回日本学生フェンシング・カップが開催された。今シーズンの幕開けとなった今大会に、早大からは14名の選手が出場。女子フルーレの沼田美咲(政経1=埼玉・早大本庄)が4位、女子エペの西岡瞳(スポ1=兵庫・三田学園)5位、男子エペの圓尾晃生(スポ1=香川・高松北)がベスト16入りと、ルーキーの活躍が目立った。けがや遠征による欠場もありメダルを獲得した選手はいなかったものの、1週間後に控えた団体戦で早大が輝かしい成績を残すビジョンが見えた大会となった。

 

*フルーレ

 男子フルーレには、竹内隆晟(スポ3=岡山大安寺中教)と川邉太郎(社1=大分豊府)の2名が出場。竹内は2勝3敗で予選を突破すると、トーナメントの1回戦で山本直輝(青学大)と対戦した。序盤から点差をつけられる展開となるも、後半は接近戦をものにし連続でポイントを奪った竹内。3点差まで追い上げたが、わずかに及ばず70位で試合を終えた。川邉も予選は通過したものの、トーナメント初戦で相手のペースにのまれ4-15で敗退した。

 

 女子フルーレでは、ルーキーの沼田が4位に輝いた。初戦から危なげなく白星を挙げ、準決勝まで駒を進めた沼田は、のちに優勝を果たす岩本鈴菜(日大)と対戦。自身の伸びるアタックを武器に得点を重ねるも、最後は一本勝負に持ち込まれる。そこで「精神的な弱さはもちろん、体力、筋力の面で劣っていた点が、最後の1本に表れた」と、マッチポイントを取り切れず14-13と惜敗した。それでも、1年生にして優勝候補に浮上した沼田の今後の活躍に期待は高まるばかりだ。そして早川葵彩(スポ2=東京・東亜学園)も昨年の28位から順位を上げ、ベスト16入りを果たす。エースの森多舞(スポ4=山口・岩国工)は足のけがにより実力を発揮できず、なんとか予選は通過したもののトーナメントの初戦を落とし38位に。一刻も早い復活を願っている。

 

女子フルーレの救世主・沼田

 

*サーブル

 女子サーブルで伊藤花乃(スポ2=愛媛・三島)がベスト16入りし、後藤碧衣(政経1=大分豊府)が32位にランクインした。伊藤は1回戦、相手に4連続ポイントを決められるも、すぐに流れを取り戻し15-7と逆転勝利を飾る。2回戦も難なく制すると、3回戦では鈴木花野(中大)と対戦。一時は14-5と大きく点差を離されたが、伊藤はそこから続けて5ポイントを奪う猛攻を見せる。しかしあと一歩及ばず、15-10で敗戦。それでも昨年の38位から大きく順位を上げ、16位で試合を終えている。ルーキーの後藤は2回戦で、のちに今大会の優勝者となる尾崎世梨(法大)と対戦。なかなか主導権を握ることができず、7-15で苦杯を喫した。

※男子サーブルはけがや遠征のため出場者なし

笑顔でハイタッチをかわす伊藤

 

*エペ

 男子エペには4名の選手が出場した。新戦力の圓尾と大坂真脩(スポ1=兵庫・夢野台)はそれぞれ予選を4勝1敗、3勝2敗で通過し、トーナメント戦へ進出。圓尾は3回戦まで勝ち進むと、4回戦で山代屋和史(愛工大)と対戦した。序盤から相手のペースで試合が進み、圓尾は終盤に追い上げを見せるもわずかに及ばず、15-12で惜敗。16位に終わった。また大坂は2回戦、拮抗した展開が続くも後半に連続ポイントを決められ点差が開いてしまう。大坂も反撃し1点差まで詰め寄ったが、あと一歩届かず13-15で敗戦。47位となった。佐々木健吾(教2=兵庫・西宮)、逢坂慈英(法2=東京・本郷)はともに1勝4敗で予選落ちし、それぞれ94位タイと100位で試合を終えた。

 

 女子エペは西岡が5位、太田陽詩(スポ1=京都・龍谷大平安)が14位にランクインする活躍を見せた。西岡は4回戦まで勝ち進むと、関学大の石川愛実と対戦。相手のリポストによる失点が目立った。その焦りから、自身のプレーを修正できず15-8で敗戦。「勝てそうだったけど焦ってしまって負けた結果が5位なので、すごい悔しい」と思いを口にした。太田は初戦、序盤に失点が続くも2セット目で逆転し優勢に立つ。終盤には1点差まで詰め寄られるも、時間を使ったプレーで逃げ切り、14-13で勝利した。続く3回戦では、のちに優勝を果たす稲山友梨(明大)と対戦し、主導権を握れず6-15で敗戦を喫した。池田佳央理(社2=岡山大安寺中教)は予選で接戦をものにできず、惜しくもトーナメント進出とはならなかった。

男子エペでベスト16入りを果たした圓尾

 

コメント

沼田美咲(政経1=埼玉・早大本庄)

今大会の目標を教えてください
――優勝です!

最後の一本勝負、勝ち切れなかった要因はなんだとお考えですか
――精神的な弱さはもちろん、体力、筋力の面で劣っていた点が、最後の1本に表れたと思っています。

試合を振り返って、うまくいった点を教えてください!(メンタル面、プレー面などなんでも大丈夫です!)
――自身の武器である、伸びるアタックの成功率が得点につながっていたと思います。今回は、これまでアタックだけに頼っていたところにディフェンスでの点も加わったことでより良いプレーになりました。

リーグ戦の目標をお願いします!
――流れをチームに持ってくるような動きを目指します!目標は優勝です!

 

西岡瞳(スポ1=兵庫・三田学園)

今大会の目標を教えてください
――とりあえず目の前の1試合1試合を勝つということを目標にしていました。

5位という結果はご自身ではどう捉えていますか

――メダルを取りたかったですけど、やっぱり1番悔しいのが、ベスト4をかけた試合で勝てそうだったのに焦ってしまって負けた結果が5位で、それが悔しいので…5位という結果は悔しいです。


負けてしまった試合の中で課題として残ったものがあれば教えてください

――焦ってしまったっていうのが1番の要因だと思っているので、状況を客観的に見たりして自分を取り戻して、焦らず1点1点取れるような練習に精進したいなと思います。

逆にうまくいった、よくできたと思う点があれば教えてください

――相手の剣を捉えてつくっていう技があるんですけど、それが結構今回決まって、前回の試合で負けた相手にもその技で勝つことができたので、それはよかったなと思います。

自身のプレースタイルとして、どういうところが強みだと思っていますか

――すぐにポンポンポンって点を取るんじゃなくて、1本1本集中して取れることが強みだと思っています。(プレースタイルは)守って最後に決めるタイプだと思っています。

最後にリーグ戦の目標教えてください
――早稲田大学に来て、早立戦もあったんですけど、そこで結構ガチガチに緊張してしまって思うようなプレーができなかったので、リーグ戦が早稲田の一員として初めての試合(団体戦)なので、 早稲田大学に貢献できるように頑張りたいと思います。(具体的には)まだ決めていないですけど、王座には行きたいねってみんなで話しています。
 

 

試合結果

【男子フルーレ】

川邉太郎 45位

竹内隆晟 70位

 

【女子フルーレ】

沼田美咲 4位

早川葵彩 16位

森多舞 38位

 

【女子サーブル】

伊藤花乃 16位

後藤碧衣 32位

 

【男子エペ】

圓尾晃生 16位

大坂真脩 47位

佐々木健吾 94位タイ

逢坂慈英 100位

 

【女子エペ】

西岡瞳 5位

太田陽詩 14位

池田佳央理 46位