白鷗大に大差で勝利 チーム佐藤は幸先の良いスタートを切った! | 早スポオフィシャルブログ

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春季オープン戦 4月21日 早大・上井草グラウンド

 

新入生が加わり、ついに本格始動したチーム佐藤。15人制の初陣は上井草グラウンド、白鷗大との一戦であった。今試合は40分のゲームを3本行うという特殊な形式で行われた。チームスローガンである『BEAT UP』を体現するため、幸先の良い勝利を飾りたい早大は試合序盤から積極的に仕掛けてトライを量産し、終始リードした状態で81ー29と大差で白星を挙げた。

 

 早大のキックオフから始まった1本目。早くも先制したのは早大。試合開始から5分に連続でペナルティーを獲得する。敵陣深くまで侵入しゴール前でテンポよくラックを形成すると、CTB丸橋怜央(商 2=埼玉・早大本庄) からパスを受け取ったFL野島信太郎(教 2=東海大大阪仰星) がトライ。さらに9分、バックスラインの素早いアタックでCTB谷司馬人(教 3=東京・早実)が得点を加え、10ー0とした。しかし14分、早大のペナルティーで後退すると、自陣ゴール前の攻防で白鷗大の外国人選手に押し切られ、失点を許した。試合の流れを奪われかけたが、再開後すぐにFB佐々木豪正(文 2=東京・早実)がキックカウンターでブレイクし、陣地を大きく広げる。そして23分、早大は敵陣ゴール前まで前進し、SH平塚英一朗(法 2=東京・早実) とWTB清透馬(商 4=茨城・茗溪学園) が早いテンポでラック際に仕掛け、トライ。17ー7とリードを広げた。続く36分、早大は敵陣ゴール前ラインアウトを獲得し、モールを形成。相手の隙をついてHO佐々木柊(スポ 4=東京・本郷) がトライラインに飛び込み、スコアは24ー7で1本目を終えた。

 

力強いラインブレイクを何度も見せたFB佐々木

 

 2本目は白鷗大の粘り強いDFに苦戦する展開となった。6分に早大は敵陣ゴール前でラインアウトモールを形成するもターンオーバーを許す。さらに8分、中盤でボールを失うとそのまま白鷗大にインゴールまで流れ込まれ、失点した。苦しい時間帯を打ち破ったのはLO折戸健介(法 4=東京・早実)。14分に鋭いタテで突破するとそのままインゴールまで走り切ったが、惜しくもノットグラウンディング。しかし早大は勢いを取り戻し、16分にはWTB小澤アンディ(法 3=千葉・流経大柏) 、23分にはSO池山昂佑(商 2=東京・早実) が追加点を挙げ、34ー12とリードを広げた。このまま試合は早大ペースかに思われたが30分、白鷗大に自陣22メートルラインからラインアウトモールを形成されると、勢いに乗った彼らを止めることができず、22メートルを押し切られ失点。その後36分にも、スクラムからの1次攻撃でブレイクされ被トライ。34ー22と12点差まで詰め寄られる展開に。しかし、2本目終了間際にWTB田尻遥也(文 4=埼玉・早大本庄) が素早いパス回しからインゴールを駆け抜け、41ー22で2本目が終了した。

 

チームに勢いをもたらしたLO折戸

 

 3本目、立ち上がりを制したのは早大。開始早々の4分、LO小林光晴(文1=福岡) のパスをスピードを持って受け取ったLO鈴木大和(国教 2=東京・早実)がブレイク。最後はオフロードパスを受けたFL玉川皇一(創理 3=東京・青山学院) が得点を追加した。しかし10分、白鷗大に自陣ゴール前5メートルまで侵入を許し、モールでインゴールまで押し込まれ失点。両校の点の取り合いが予想されたが、15分に早大は自陣スクラムから積極的にボールを展開し、2次攻撃でWTB小貫壮太(教 2=東京・早大学院) が相手ディフェンスを切り裂く快走を見せると70メートル近くを走り切り、スコアは55ー29に。このプレーをきっかけに早大アタックは加速する。19分にはCTB足立慎太郎(人 2=大分舞鶴)が、32分には玉川が今試合2トライ目となる追加点。その後すぐの33分にWTB早乙女遼(人 2=東京・国学院久我山)がライン際を駆け抜けた。最後は42分、ノータイムでもプレーを続けた早大はまたも玉川がゴールラインを打ち破り試合を決め、最終スコアは81ー29と大差で勝利を飾った。

 

同期一番乗りで対外試合初出場を果たしたLO小林

 

 試合終了まで120分間、一度もリードを許さずに勝利した早大。「モールディフェンスが課題で、何本か押されてしまった」と本日大活躍の玉川が振り返ったように、不安材料も確認できた。また4月に入部した1年生の小林とPR杉村利朗(社1=東福岡) がグラウンドに立ち、早大ラグビー部での初めての対外試合を経験した。今試合で非常に多くの収穫を得た早大はここからさらに成長を見せるだろう。チーム佐藤はまだまだ始まったばかり。『荒ぶる』に向け、『BEAT UP』に向け、日々強くなる早大ラグビー部から目が離せない。

 

(記事 村上結太、写真 西川龍佑 清水浬央)



コメント


NO・8松永拓実ゲームキャプテン(スポ 4=埼玉・県浦和)

 

ーー本日の試合のチームコンセプトを教えてください

 

 セット&ワンダッシュというところをテーマとして1週間やってきました。

 

ーーその達成度としてはいかがでしたか

 

 セットの部分では1週間取り組んできて試合で良いところを出せた部分もありましたが、あとのワンダッシュだったり、もう一歩プレッシャーをかけるところだったりが早稲田のクオリティにまだ達していないというのが今日の感想です。もっとプレッシャーをかけて、前でハードなディフェンスをすることができればよかったかなと思います。

 

ーーモールの手応えとしてはいかがでしたか

 

 春からやってきて、自分たちがやってきたことを出せた部分もありましたが、役割を徹底している中で、個人のスキルだったり意識というのがまだ低くて完成度としてはまだまだという形でした。これから春シーズン、試合が続くので1試合1試合もっと精度をあげて、最終的に良い早稲田のモールが組めるように頑張ります。

 

ーー個人のプレーを振り返っていかがでしたか

 

 初めての15人制の対外試合で、主将としてとにかく80分間体を張り続けようという目標で挑んだのですが、試合の序盤から少しアクシデントが多くて交代が増えてしまって。そういうところで体を張り続けることができなかったのが今日の反省点です。良い点もありましたが、反省点の方が多かったのでしっかり振り返って今後の試合に繋げていきたいです。

 

ーー今後の意気込みをお願いします

 

 今シーズン、早稲田はどのカテゴリーでも全勝、徹底的に勝ちにこだわることを目標にしているので、今後も負けないように、圧倒的な勝利を収められるように、また1週間チーム一丸となって取り組んでいきたいと思います。

 

FL野島信太郎(教 2=東海大大阪仰星)

 

ーー今試合の自身のテーマは何ですか

 

 ゲインラインバトルをテーマに試合に臨みました。絶対に相手との接点で勝つということを意識していました。

 

そのテーマの達成度はいかがですか

良いところも悪いところもあったのですが、特に悪いところだと、一人で転けてしまう場面が何度かあったのでしっかり修正していきたいです。

 

ーーディフェンスでは高いワークレートで何度もタックルする姿が見られましたが、自身のディフェンスを振り返っていかがですか

 

 タックルでは勢いに任せてしまい、足が死んでしまっているところもあったので、身体の使い方をきちんとして、質の良いタックルが出来るようになりたいです。

 

ーー今後の意気込みをお願いします

 

 初戦を勝つことができて嬉しいですが、まだまだたくさんの課題があると思います。早稲田は今年、全勝を目指しているので、今後の試合でも相手をボコボコにして「BEAT UP」したいと思います。


 

FL玉川皇一(創理 3=東京・青山学院)

 

ーー今日はどのようなテーマを持って試合に臨みましたか

 

 個人的にはスピードチェンジをテーマにしました。アタックではコンタクトの瞬間、ディフェンスでは抜かれた時にしっかり戻ってセットするというところを意識してやっていました。

 

ーーそれらを踏まえて、ご自身のプレーを振り返っていかがでしょうか

 

 アタックでは何回か良いキャリーはできましたが、ブレイクダウンの部分でサポートプレーのスピードチェンジが甘く、相手のディフェンスのプレッシャーにやられてしまったので、そこは次回から改善していきたいです。

 

ーーフォワードのセットプレーについてはいかがですか

 

 モールディフェンスが課題で、何本か押されてしまいました。スクラムは春からやってきたことが出せた部分もあったので良かったと思います。

 

ーー最後に今後意気込みをお願いします

 

 これからまた自分の長所をアピールしていって、一つずつ上のカテゴリーに上がっていけるように頑張ります。

 

 

LO小林光晴(文1=福岡)

 

ーー今試合の個人のテーマは何ですか

 

 タックルですね。高校の時から自分の強みにしているものなので、タックルは絶対に誰にも負けないように意識していました。

 

ーー早大ラグビー部に入って、初めての対外試合はいかがでしたか

 

 目標であるタックルがディフェンスの際に一回も行けなかったことは反省点でした。アタックでは、意外と通用するなという部分を見つけられました。ですが、全体的にはやっぱり技術だったり、スピード感、フィジカルの強さが高校とは全然違うと実感したので、体づくりとラグビースキルを磨いていかなきゃいけないなと思いました。


 

ーー今試合の出来栄えはいかがでしたか

 

 10点満点でつけたら6点くらいです。

 

ーーなぜ6点なのでしょうか

 

 もう少し低くつけようと思いましたが、プレーの良し悪し以前に、憧れて入った早大のラグビー部で試合に出られたことが嬉しかったので、点数を高めにつけました。一年生でうまくいかないことはたくさんあるので、あとはこれからどう修正できるかの問題かなと思います。

 

ーー今後の意気込みをお願いします

 

 今回できなかったタックルを次の試合ではぼちぼちやっていけたら良いなと思っています。

 

 

 

早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
1 伊藤和稀 文2 東京・早実
2 佐々木柊 スポ4 東京・本郷
3 池田裕哉 スポ4 東京・明大中野
4 原田恒耀 スポ2 福岡・修猷館
5 折戸健介 法4 東京・早実
6 野島信太郎 教2 東海大大阪仰星
7 山田凜太 法2 茨城・茗渓学園
8 松永拓実 スポ4 埼玉・県浦和
9 平塚英一朗 法2 東京・早実
10 池山昂佑 商2 東京・早実
11 清透馬 商4 茨城・茗溪学園
12 丸橋怜央 商2 埼玉・早大本庄
13 谷司馬人 教3 東京・早実
14 小澤アンディ 法3 千葉・流経大柏
15 佐々木豪正 文2 東京・早実
16 関康輔 スポ2 東京・本郷
16' 真田稜大 教3 東京・早実
17 竹内晴 文構2 東京・早実
17' 杉村利朗 社1 東福岡
18 成戸風太 スポ3 埼玉・川越東
18' 荒田明彦 商3 北海道・函館ラサール
4' 鈴木大和 国教2 東京・早実
5' 小松輝也 スポ2 大阪・常翔学園
19 小林光晴 文1 福岡
6' 山下広一朗 創理3 東京・早大学院
20 髙橋松大郎 スポ2 愛媛・松山東
20' 玉川皇一 創理3 東京・青山学院
21 堀越敬太 法2 埼玉・城西大川越
10' 北田琢麿 スポ3 埼玉・川越東
22 山田航太郎 政経4 大阪・早稲田摂陵
22' 佐々木篤真 法2 福島
13' 足立慎太郎 人2 大分舞鶴
11' 田尻遥也 文4 埼玉・早大本庄
23 渡邉琉斗 法3 東京・本郷
14' 早乙女遼 人2 東京・国学院久我山
23' 小貫壮太 教2 東京・早大学院