終盤までリードを保つも逆転負け/春季リーグ戦大会第2日 | 早スポオフィシャルブログ

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東京都大学連盟春季リーグ戦 4月21日 東京・江戸川区球場

 

東京都大学連盟春季リーグ戦(春季リーグ戦)開幕から一夜明け、早大は東京富士大と対戦した。早大は、初回から斎藤遥夏(スポ3=千葉・習志野)の2点適時三塁打で幸先よく先制。同点に追いつかれた4回には、瀧之上日向子(スポ2=埼玉・花咲徳栄)の犠飛ですぐさま勝ち越したものの、それまで粘投を続けていた八角美海(スポ2=東京・神田女学園)が最終回にこらえきれず。タイブレークとなった8回にも3点を失い、3-6で敗戦となった。

 

対東京富士大

東京富士大 000 200 13=6

早大    200 100 00=3

勝利投手 北田

敗戦投手 八角

 

 昨日やや低調に終わった打線だったが、今日は初回から相手先発を攻め立てる。先頭の小林千晃主将(スポ4=千葉経大付)が四球を選ぶと、瀧之上も続き、無死一二塁の好機を演出。次打者の斉藤遥は4球目を右中間に運び、幸先よく2点を先制した。続く河井なごみ副将(スポ4=埼玉・伊奈学園総合)、杉浦櫻子(スポ3=愛知・岡崎北)も四球をもぎとりチャンスを拡大。満塁の好機を作ったものの、ここはあと一本が出ず。それでも、同点に追いつかれた直後の4回には相手の失策を起点に勝ち越し点を奪うなど、効果的に得点を重ねた。

先制となる適時三塁打を放った斉藤遥

 

 昨日の学芸大戦から連投となった八角は、粘りのピッチングを見せる。初回、2回と連続で先頭に出塁を許したものの、後続をうまく料理して得点を許さず、3イニングを無失点に抑える好投を披露。3回には小林が相手の大飛球を好捕するなど、バックも八角を盛り立てた。しかし4回、先頭打者に右翼前安打を放たれ出塁を許すと、アンラッキーな内野安打などで一死一三塁のピンチを背負う。なんとか同点を阻止したかった八角だったが、次打者に適時打を浴びて1点差に詰め寄られると、続く打者の内野ゴロの間に失点。同点に追いつかれてしまう。勝ち越し点をもらった後も、幾度となくピンチを背負った八角だったが、早稲田のエースとして気迫の熱投。ピンチを背負った場面ではギアを上げ、相手に同点、勝ち越しを許さない。それでも最終回、先頭に出塁を許すと、相手の4番打者の内野ゴロの間に失点し、同点に。裏の攻撃では、先頭の小林が安打で出塁したものの得点には至らず、勝負はタイブレークにもつれ込んだ。

粘り強く投げ続けた八角

主将の小林は、この日3出塁。守備でもファインプレーを見せ、チームを盛り立てた。

 

 タイブレークに入ると、流れは一気に東京富士大に。微妙なタイミングの内野安打で出塁を許すと、盗塁、バントなど小技を絡めて3点を奪われる。しかし、最後は小林が右中間に抜けるかというあたりをダイビングキャッチするファインプレーでこれ以上の得点を許さず、裏の攻撃に望みをつなげた。しかし、打線は左飛、三振、遊ゴロに倒れ、得点ならず。地力で上回られる相手に対して最後まで粘り強く戦ったものの、リードを守り切れずに敗北を喫した。

リーグ戦初ヒットを放った八木沢結菜(スポ1=栃木・矢板中央)

(記事 林田怜空、写真 中村環為)

◆コメント

小林千晃主将(スポ4=千葉経大付)

――本日の試合を振り返って一言お願いします
初回に先制することができて、良い雰囲気の中でできていたんですけど、やっぱり守備のミスであったりとかで、最終回タイブレークで3点失点してしまって敗北したっていうところで、すごい課題の多かった試合かなっていう風に思います。
――小林主将個人としては、ファインプレー、良い守備が多かったかと思うのですが、守備時に意識していたかことなどあればお願いします
やっぱり八角が1ヶ月前に怪我っていうところもあって、その中でやっぱり大事な試合を投げてくれてるっていうのもあったので、 八角をどうにか支えたいっていう気持ちはすごいありました。
――本日三出塁となりました。トップバッターとして意識していることがあればお願いします
やっぱり先頭が出塁すればチームに流れが来るかなって思っていたので、どんな形でもいいから出塁しようっていう気持ちは 常に持つようにしていました。
――リーグ戦開幕週、そして3試合が終わりました。これまでの試合を振り返って、主将として一言お願いします
これまでを振り返ってみても、打撃の部分であったりとかで、もっともっと点を取りたいっていうところもありますし、守備でもやっぱりエラーが目立ったりするところもあったので、そういったところでまだまだ成長できると思います。あと2試合あるんで、最後結果として勝ち切れるようにあともう少し準備していきたいなって思います。
――リーグ戦残りまだ試合があると思います。シーズンを通しての目標をお願いいたします
シーズン通しての目標としては、やっぱりインカレ(全日本大学選手権)の切符を取るっていうところが私たちの最大の目標ではあるので、残りの試合しっかり勝ち切って、夏のインカレにつなげたいなと思ってます。
 

斎藤遥夏(スポ3=千葉・習志野)

ーー本日の試合を振り返って、一言お願いいたします

前半は結構チームとしてもと波に乗れていたと思うんですが、後半にかけて少し相手の流れになってしまって、そのまま持ってかれてしまったのかなっていうところで、最後までこっちが攻め続けられなかったのが1つの敗因かなって思います。

ーー先制打となった適時三塁打は逆方向への素晴らしい当たりでした。打席を振り返って一言お願いします

この座席は初回でノーアウト一二塁っていうすごいチャンスで。昨日の試合では打線が繋がらなくて、ピッチャーに負担が大きくなってしまったっていうのがあったので、しっかりと点を取って、ピッチャーを楽にさせたいっていう思いで打席に立ちました。しっかりと狙い球を決めて、いい打球が出たので良かったと思います。

ーー本日も2安打。打撃面で非常に良い結果が出ているかと思います。冬を越えてここは成長した、というところがあればお願いします

まずは真冬の基礎練習を通して、打球が飛ぶようになったなっていうのはすごく自分でも感じています。うまくミートできていなくてもヒットになる打球が増えていたり、しっかり捉えられた打球のスピードとか飛距離も伸びたかなって思うので、そこは成長できたかなと思います。

ーーまだリーグ戦試合が残っているかと思います。今シーズンの目標をお願いします

今日のような試合で、勝っていても勝ちきれないっていう試合がこのチームは多いんですけど、そういう時に自分はキャッチャーとしてとしても、バッターとしてもしっかり点を取って、その点を守り抜くっていうのが自分の今シーズンの目標なので、まだまだ春リーグも続くので、今日の反省を生かして、まずはこのリーグを残りの試合を勝ち抜くことに取り組みたいです。インカレ(全日本大学選手権)に向けてもっと修正するところはたくさんあるので、その課題を1つでももっと潰せていけるように頑張ります。