女子が昨年に続き総合優勝!男子は2位 大会新記録、自己ベストも連発 | 早スポオフィシャルブログ

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第32回東京六大学春季対抗戦 4月14日 立大セントポールズ・アクアティックセンター

 

 第32回東京六大学春季対抗戦が、立大セントポールズ・アクアティックセンターにて開催された。すべての種目に早大選手が名を連ね、その強さを見せつけた。今大会では、女子が2年連続の総合優勝を果たし、男子は昨年より順位を一つ上げ2位となった。早大は五つの種目で大会新記録を樹立し、多くの選手が日本学生選手権(インカレ)の標準記録を突破。会場には応援の声が響き、大きな盛り上がりを見せた。

チームメイトを応援する選手たち

 

★新開、内田らが自己ベストを連発

 今大会、リレーを含め計五種目に出場した新開誠也(スポ2=鹿児島情報)が、出場したすべての種目で自己ベストを更新した。200メートルバタフライ、100メートルバタフライ、100メートル平泳ぎ、そして4×100メートルフリーリレーでは1泳で泳ぎ、この四種目でインカレの標準記録を突破。力強い泳ぎで練習の成果を見せた。内田さくら(スポ2=和歌山・向陽)は、50メートル自由形、100メートル自由形で自己ベストを更新。最後に出場した4×100メートルフリーリレーでは1泳で、個人種目で更新した自身のベストタイムを再び塗り替えた。また松崎りん(人2=東京・日大二)、山口遼大(スポ2=東京・暁星)がともに二種目で自己ベストを叩きだし、山口は50メートルバタフライで大会新記録に並ぶタイムをマーク。200メートル平泳ぎでは松田藍青(スポ3=愛知)、飯田光達(スポ2=東京・八王子学園八王子)の二人が自己ベストを更新した。

自己ベストを連発した内田

 

★1年生が活躍、大会新記録も

 入学したての1年生メンバーの活躍も目立った今大会。青木虹光(スポ1=群馬・明和県央)が安定した泳ぎで400メートル自由形、800メートル自由形で大会新記録を樹立。1年生ながら優秀選手に選出された。水野柚希(先理1=埼玉・栄東)は200メートル背泳ぎで大会新記録、100メートル背泳ぎでも亀井涼子(スポ3=東京・淑徳巣鴨)とともに大会記録を更新する活躍を見せた。1年生の多くの選手が自己ベスト更新やインカレ標準記録突破を達成。彼らの今後の成長がさらに期待される大会となった。

優秀選手に選ばれた青木

 

★リレーは明大と接戦に

 今大会の最終種目であった4×100メートルフリーリレーは男女ともに明大との接戦を繰り広げ、非常に大きな盛り上がりを見せた。女子は序盤から明大に先頭を譲り、わずかに遅れをとる展開に。しかし3泳の船越彩椰(スポ3=東京・淑徳巣鴨)が明大との差を縮め、ほぼ同時に4泳に引き継いだ。4泳の二宮歌梨(教2=東京・早実)は最後まで粘りの泳ぎを見せ、タッチの差で明大に勝利。見事1位に輝いた。男子は、新開がスタートを切り1位に躍り出ると、原空輝(スポ3=東福岡)、長牛太佑(スポ4=京都外大西)がそのまま先頭を守り、アンカーの山本拓武(スポ4=千葉・成田)へ。しかしそこに明大の4泳、五味智信が迫る。山本が逃げるが、最後わずかな差で競り負け、惜しくも2位となった。最後まで結果のわからない展開に、会場は今大会一番の熱気に包まれた。

女子4×100メートルフリーリレーで優勝し、喜ぶ選手たち

 

 今大会の最後に壮行会が行われ、パリ五輪代表に内定し、今大会の出場は見送った松本信歩(スポ4=東京学芸大附)が表彰された。そして今大会平泳ぎ二種目で優勝した加藤心冨(スポ1=埼玉・春日部共栄)、自由形二種目でインカレ標準記録を突破した松井理宇(スポ1=東京・日大豊山)の二人が、第10回ジュニアパンパシフィック選手権の代表に選出され、表彰された。世界での活躍が期待される選手たちも名を連ねる早大水泳部。選手たちそれぞれが昨年からの成長を見せ、「夏に向けて良いスタートが切れた」(長牛太佑男子主将、スポ4=京都外大西)と振り返る。夏に向けさらなる高みを目指していく早大選手たちから、今後も目が離せない。

(記事 神田夏希、写真 植村皓大)

結果

女子4×100メートルメドレーリレー

早大 4分01秒04【1位】

亀井 59秒45

加藤 1分05秒64

船越 1分00秒30

二宮 55秒65

 

男子4×100メートルメドレーリレー

早大 3分30秒15【2位】

村上汰 52秒93 日本学生選手権突破

松田 58秒53

山本 51秒54

原 47秒15

 

女子400メートル自由形

青木虹光 4分06秒50【1位】日本学生選手権突破、大会新記録

小原天寧 4分09秒86【13位】日本学生選手権突破

 

男子400メートル自由形

金星洋将 3分52秒96【6位】日本学生選手権突破

林大輝 3分55秒82【10位】

入江崇也 4分01秒43【16位】

 

女子400メートル個人メドレー

松崎りん 4分42秒55【1位】自己ベスト、日本学生選手権突破

木崎京香 4分58秒58【4位】日本学生選手権突破

 

男子400メートル個人メドレー

長牛太佑 4分07秒93【3位】日本学生選手権突破

飯田光達 4分11秒12【5位】日本学生選手権突破

 

女子200メートル背泳ぎ

水野柚希 2分05秒87【1位】日本学生選手権突破、大会新記録

柴田菜摘 2分14秒90【5位】日本学生選手権突破

 

男子200メートル背泳ぎ

村上汰晟 1分55秒78【3位】日本学生選手権突破

松下湊 2分00秒63【7位】自己ベスト、日本学生選手権突破

 

女子50メートル自由形

船越彩椰 25秒19【1位】日本学生選手権突破

内田さくら 26秒04【5位】自己ベスト、日本学生選手権突破

高橋実花 26秒69【7位】

松村千桜 26秒77【9位】

 

男子50メートル自由形

山口遼大 22秒11【3位】日本学生選手権突破

原空輝 22秒23【4位】日本学生選手権突破

松井理宇 22秒62【6位】日本学生選手権突破

 

女子200メートル平泳ぎ

加藤心冨 2分23秒12【1位】日本学生選手権突破

熊谷奈津季 2分36秒06【7位】自己ベスト

 

男子200メートル平泳ぎ

松田藍青 2分07秒09【3位】自己ベスト、日本学生選手権突破

飯田光達 2分10秒61【9位】自己ベスト、日本学生選手権突破

 

女子200メートルバタフライ

松崎りん 2分11秒50【1位】日本学生選手権突破

小原天寧 2分13秒51【2位】日本学生選手権突破

 

男子200メートルバタフライ

新開誠也 1分54秒43【3位】自己ベスト、日本学生選手権突破

入江崇也 1分58秒43【11位】日本学生選手権突破

林大輝 2分00秒52【15位】

金直輝 2分00秒84【16位】

 

女子200メートル自由形

二宮歌梨 2分03秒04【4位】日本学生選手権突破

内田さくら 2分04秒54【5位】

 

男子200メートル自由形

原空輝 1分46秒14【2位】日本学生選手権突破

山本拓武 1分47秒46【6位】日本学生選手権突破

増田莉蔵 1分48秒10【7位】日本学生選手権突破

松井理宇 1分51秒22【15位】

 

女子50メートル背泳ぎ

亀井涼子 27秒43【1位】

柴田菜摘 28秒20【4位】

 

男子50メートル背泳ぎ

村上汰晟 24秒72【3位】

松下湊 25秒24【6位】

 

女子100メートル個人メドレー

船越彩椰 1分02秒06【1位】

柴田菜摘 1分02秒18【2位】

 

男子100メートル個人メドレー

新開誠也 54秒17【3位】自己ベスト

長牛太佑 54秒55【5位】

 

女子50メートルバタフライ

船越彩椰 27秒69【5位】

高橋実花 28秒20【6位】

松村千桜 28秒77【8位】

 

男子50メートルバタフライ

山口遼大 23秒11【1位】自己ベスト、大会新記録タイ

山本拓武 23秒40【2位】

金直輝 24秒59【9位】

 

女子100メートル背泳ぎ

水野柚希 58秒57【1位】日本学生選手権突破、大会新記録

亀井涼子 58秒99【2位】日本学生選手権突破、大会新記録

 

男子100メートル背泳ぎ

村上汰晟 53秒33【4位】日本学生選手権突破

松下湊 55秒45【9位】日本学生選手権突破

 

女子100メートル平泳ぎ

加藤心冨 1分06秒75【1位】日本学生選手権突破

熊谷奈津季 1分11秒72【8位】

 

男子100メートル平泳ぎ

松田藍青 58秒94【3位】日本学生選手権突破

新開誠也 1分01秒12【9位】自己ベスト、日本学生選手権突破

 

女子100メートル自由形

内田さくら 56秒01【3位】自己ベスト、日本学生選手権突破

二宮歌梨 57秒73【6位】

 

男子100メートル自由形

原空輝 48秒30【2位】日本学生選手権突破

松井理宇 49秒90【10位】日本学生選手権突破

増田莉蔵 50秒20【11位】日本学生選手権突破

林大輝 50秒91【15位】

 

女子100メートルバタフライ

松崎りん 1分00秒45【2位】自己ベスト、日本学生選手権突破

高橋実花 1分01秒90【4位】

 

男子100メートルバタフライ

山口遼大 51秒70【1位】自己ベストタイ、日本学生選手権突破

山本拓武 51秒72【2位】日本学生選手権突破

新開誠也 52秒48【5位】自己ベスト、日本学生選手権突破

入江崇也 53秒99【13位】

金直輝 54秒07【14位】

 

女子200メートル個人メドレー

船越彩椰 2分13秒24【2位】日本学生選手権突破

木崎京香 2分15秒05【5位】日本学生選手権突破

男子200メートル個人メドレー

長牛太佑 1分58秒69【4位】日本学生選手権突破

村上汰晟 1分59秒98【7位】日本学生選手権突破

 

女子50メートル平泳ぎ

船越彩椰 32秒52【3位】

熊谷奈津季 32秒84【5位】

 

男子50メートル平泳ぎ

松田藍青 27秒44【4位】

原空輝 27秒46【5位】

 

女子800メートル自由形

青木虹光 8分23秒76【1位】日本学生選手権突破、大会新記録

小原天寧 8分35秒36【3位】日本学生選手権突破

 

男子1500メートル自由形

飯田光達 15分13秒39【5位】

金星洋将 15分14秒00【7位】

 

女子4×100メートルフリーリレー

早大 3分40秒48【1位】

内田 55秒87 自己ベスト、日本学生選手権突破

柴田 55秒23

船越 54秒33

二宮 55秒05

 

男子4×100メートルフリーリレー

早大 3分12秒36【2位】

新開 48秒53 自己ベスト、日本学生選手権突破

原 47秒17

長牛 48秒59

山本 48秒07

 

コメント

長牛太佑男子主将(スポ3=京都外大西)

――自身のレースを振り返っていかがですか

良いレースはできたものの悔しさが残るレースでした。ベストタイムを出したかったですし午後のレースでは疲れも見えたのでまた練習し直そうと思います。

――チーム全体の結果を振り返っていかがですか

男女共に目標を達成できたので良かったです。新入生が加わり、やっと今年の夏を共闘するメンバーともレースや応援を通じて親睦が深まりましたし、ベスト更新者も多数居たので夏に向けて良いスタートが切れたと思っています。

――主将として大学最後の年を迎えますが、意気込みをお願いします

個人の目標を達成する事はもちろん、最上級生を中心に選手としても人としても部員に大きく成長して貰えるようなチーム作りと泳ぎができるよう精進していきます。

 

小原天寧女子主将(スポ4=東京・目黒日大)

――自身のレースを振り返っていかがですか

シーズン最初の試合なので現状を把握することを目的としていましたが、想定よりも良いパフォーマンスをすることができました。課題点も多く見つかり、これからやるべきことが明確になったと思います。

――1年生を迎えたチームの試合での雰囲気はいかがでしたか

1年生は入学後すぐの大会となりましたが、4月上旬に全体合宿を実施したこともあり、一体感を感じることができました。

――4年生として、目標や意気込みはありますか

競泳部門女子では日本学生選手権女子総合優勝を目標に掲げています。チーム目標達成に向けて個人として、チームの最上級生としてできることは全て行い、悔いのないシーズンにしたいと思います。

 

青木虹光(スポ1=群馬・明和県央)

――優秀選手に選ばれましたが、どんな気持ちでしたか

嬉しいです。次は最優秀選手を目指したいです。

――自身のレースを振り返っていかがですか

ベストでは無いですが、目標にしていたタイムよりも速いタイムを出すことができて良かったと思います。安定したタイム(3月に出したベストとタイムが近いから)を出せたことも、自信になりました。

――早稲田大学での今後に向けて、意気込みをお願いします

大学でのデビュー戦でいいスタートダッシュができたと思うので、個人の目標(ベストでインカレ表彰台)達成や早稲田大学に貢献できる泳ぎをしていきたいです。