逆転の好機を作るも生かせず 勝ち点の行方は3回戦へ/立大2回戦 | 早スポオフィシャルブログ

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東京六大学春季リーグ戦 4月14日 神宮球場

 

早大 000 010 000=1

立大 000 201 00✕=3

 

 東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)の初陣を3-1で勝利した早大は立大に対して、勝ち点獲得を目指し、2回戦に挑んだ。先発の宮城誇南(スポ2=埼玉・浦和学院)が6回3失点の粘りの投球を見せるも、打線は6回、1死満塁の好機を逃し、結果として立大投手陣を打ち崩せず。1―3で重要な2戦目を落とした。

 2戦目の先発を任されたのは期待の2年生・宮城。3回までいずれの回でも走者を出しながら、後続を許さない投球で、無失点の立ち上がりを披露する。対する立大の先発は3年にして初のリーグ戦登板となった大越怜(3年)。2回に先頭の印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)が左前打を放つも、後続が続かなかった。大越のテンポの良い投球に対して、早大打線は苦しんだ。互いに先制点を取れずに回は進み、4回の立大の攻撃。1死から西川侑志(3年)に四球を与えると、続く菅谷真之介(4年)にレフトライン際を抜ける二塁打を浴び、チャンスを広げられる。2死ニ、三塁で戸丸秦吾(4年)に右前安打を許し、2点を先制された。

 

先発の宮城。リーグ戦初登板となった

 失点した直後の早大にとって重要な5回の攻撃。先頭の中村敢晴(スポ4=福岡・筑陽学園)が左前安打を放つ。続く梅村大和(教4=東京・早実)の打席で大越の牽制が逸れ、中村敢はニ塁へ進塁。梅村は進塁打を放ち、1死三塁の好機を迎える。石郷岡大成(社3=東京・早実)もきっちりと中犠飛を放ち、1点を返した。

 

5回に犠飛を放った石郷岡

 1点差で立大を追う早大は6回にもチャンスを広げる。この回から登板した塩野目慎士(4年)に対して、1死から山縣秀(商4=東京・早大学院)が右前打で出塁し、吉納翼副将(スポ4=愛知・東邦)の死球、印出の四球で1死満塁の絶好機に。しかし後続の前田健伸(商3=大阪・大阪桐蔭)が浅い右飛、中村敢が空振り三振に倒れ、同点に追いつくことはできず。この回無得点に終わり、早大にとって痛い結果となった。

 

6回のチャンスで三振に倒れうつむく中村敢

 チャンスを生かせなかった早大は6回、柴田恭佑(4年)は遊安打を許すと、盗塁も許してしまう。続く西川の左前安打で1死一、三塁とピンチを背負う。菅谷真之介(4年)を投ゴロに打ち取るも、三塁走者の本塁への生還を許し、痛恨の追加点を許してしまった。

 早大は7回から先発の宮城に変え、2番手で越井颯一郎(スポ2=千葉・木更津総合)が登板。嫌な雰囲気が流れる中、2回を丸山一喜(2年)の遊安打1本に抑える見事な投球を披露する。越井の投球に応えたい打線だったが、2点差を縮めることはできず。9回には1死一塁で梅村の併殺打でゲームセット。大事な2戦目を1-3で落とす結果となった。

 

2番手で登板した越井

 

梅村の併殺打でゲームセット。勝ち点の行方は第3戦へ持ち越しとなった


 立大に対して、同点の好機をつくるも、生かしきれなかった早大。課題は先発・宮城、2番手・越井の好投に応えることができず、抑え込まれた打線だろう。明日の3回戦で勝ち点を獲得し、7季ぶりの王座奪還のためにも、打線の復調に期待したい。
 

(記事 狩野元希、写真 近藤翔太)

 

 

 

◆コメント

越井颯一郎(スポ2=千葉・木更津総合)

ーー今日の試合をチームとして振り返っていかがですか
 バッター陣の調子があまりなよくない中でも、ピッチャー陣で抑えてきてたのが、 今日の試合はピッチャーで粘れなかったっていうのはあったとは思います。ですが、先発の宮城(誇南、スポ2=埼玉・浦和学院)もずっとロースコアで投げていたので、そんなにチームとしては悪くなと思いますし、明日につながるような試合だったかなと思います。

ーー越井選手自身は2回を無失点に抑えました。ご自身の投球振り返っていかがですか
 やっぱり今季投げていく中で、流れを変えらなきゃダメだと思ってるので。チームが勢いづくためには、三者凡退にこだわったりとか、いいテンポで(味方に)流れを乗りやすくするような投球を心掛けています。

ーーチームとして試合後のミーティングではどのようなことを話しましたか
 ミスから必ず点が入りますし、逆に相手のミスから点を取らなければならないということで。ミスをどうやって無くしていくかというところを話しました。

ーー明日の3回戦への意気込みをお願いします
 ここまで1勝1敗もいう中で、明日で決まるという捉え方をチームとしてしています。やっぱり明日勝ちきらないと、優勝も程遠いものになってしまうと思うので、何がなんでも勝つ。勝ちにこだわって明日やっていきたいなと思います。