国際大会代表選手選考会(50m) 3月22日 東京アクアティクスセンター
国際大会代表選手選考会6日目。日本の名だたる選手が顔をそろえるこの選考会で、大健闘を見せてくれた早大選手たち。4年の須田悠介(スポ4=神奈川・湘南工大)、田中大寛(スポ4=大分・別府翔青)らが注目の50メートル自由形予選に登場。そして自己ベストで準決勝を勝ち抜いた、好調の村上汰晟(スポ2=兵庫・明石南)が決勝に登場した。
★須田が準決勝進出
男子50メートル自由形予選に、早大から須田、田中、山口遼大(スポ1=東京・暁星)の3人が出場した。100分の1秒の差が勝敗を大きく分ける、一瞬も気が抜けないレースだ。予選では須田と田中が同じ組に登場。勢いよくスタートを切ると、二人は間を泳ぐ中村克(イトマン東進)を追いかける展開に。須田は22秒77というタイムで、7位で準決勝進出を決める。今大会調子を上げられずにいる田中は、23秒06で22位という結果に。惜しくも準決勝に残ることはできなかった。山口は38位に終わり、予選敗退となった。そして迎えた須田の準決勝。浮き上がりからスピードに乗り力強い泳ぎを見せ、7位でフィニッシュ。日本最高峰のスプリンターが集う決勝へと駒を進めた。
準決勝で勢いよくスタートする須田
★村上汰が決勝の舞台で輝いた
自己ベストを更新し、6位で200メートル背泳ぎ準決勝を突破した村上汰。決勝ではより上の順位を目指したいと語った。注目の決勝には入江陵介(イトマン東進)らも登場し、会場には熱い声援が響き渡る。緊張感のあるレースだが、村上汰は序盤から先頭に食らいつく攻めた泳ぎで、最初の50メートルを4位で折り返す。その後も懸命な泳ぎで、7位で決勝を終えた。準決勝からタイムを落としたものの、決勝の舞台で堂々としたレースを見せた。
決勝のレースを泳ぐ村上汰
前日に行われた50メートル決勝を4位で終えた、亀井涼子(スポ2=東京・淑徳巣鴨)が200メートル背泳ぎ予選に登場。200メートルはあまり得意ではないと語っていた亀井。前半から積極的にレースを展開するが、予選を20位で終え、準決勝進出は果たせなかった。そして男子200メートル個人メドレーに出場した、長牛太佑男子主将(スポ3=京都外大西)。好成績を残すチームメイトを見て、鼓舞されたという長牛。最初のバタフライを好タイムで入るが結果は25位に終わり、準決勝進出は叶わなかった。満足のいくタイムではなかったが、「ここ最近では良いレースができた」と振り返った。
中盤、粘りの泳ぎを見せる長牛
明日は須田の決勝、そして早大のエース・松本信歩(スポ3=東京学芸大附)が五輪代表を狙う、200メートル個人メドレー予選が行われる。その他予選競技にも、早大選手が複数出場予定だ。選考会もいよいよ残すはあと二日。残すレースで、選手たちはどんな活躍を見せてくれるだろうか。
(記事 神田夏希、写真 植村皓大)
結果
◇予選
女子200メートル背泳ぎ
亀井涼子 2分18秒43【20位】日本学生選手権突破
男子50メートル自由形
須田悠介 22秒77【7位】準決勝進出
田中大寛 23秒06【22位】
山口遼大 23秒22【38位】日本学生選手権突破
男子200メートル個人メドレー
長牛太佑 2分02秒89【25位】日本学生選手権突破
◇準決勝
男子50メートル自由形
須田悠介 22秒58【7位】 決勝進出
◇決勝
男子200メートル背泳ぎ
村上汰晟 2分00秒06【7位】日本学生選手権突破
コメント
長牛太佑(スポ3=京都外大西)
――予選を振り返っていかがですか
あまり調子が上がらない中だったんですけど、ここ最近ではよいレースができたと思います。
――予選のレースはどのような気持ちで臨みましたか
昨日早稲田の選手たちが結構良い結果を出していたので、自分ももっと頑張らないと、と思って臨んだんですけど、結果はあまり良くなかったです。せめて2分01秒台は出したかったです。
――今後のレースに向けて
本番は夏だと思うので、チームとしても個人としても、調子を上げられたらと思います。