東京六大学リーグ戦が開幕 初日は明大に敗れるもBチームが躍動 | 早スポオフィシャルブログ

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東京六大学リーグ戦 3月20日 明治大学和泉総合体育館

 

3日間に渡り開催される東京六大学リーグ戦が開幕した。今年の春に入学予定の1年生もチームに加わり、新たなメンバーで挑む最初の公式戦だ。東大の棄権により対戦カードが一部変更され、1戦目は早大と立大のBチーム同士が対戦した。試合は終始早大ペースで進み、30点以上の差をつけて勝利を収めた。2戦目の相手は明大。相手にうまくリバウンドを取られ、シュート2、3本分の点差を追いかける展開となる。連続得点で逆転に成功する場面も見られたが、最後は相手に逃げ切られ敗戦。早大は1日目を1勝1敗で終えた。

 

1戦目は早大Bと立大Bの対戦。ハーフゲームで行われたこの試合は、相手のバスケットカウントで幕を開ける。早大も負けじとG遠藤琢磨(商2=山形南)がスリーポイントを沈め、連続得点で相手を突き放す。その後も早大ペースで試合は進み、36―9と大量リードで前半を終えた。後半も早大の勢いは衰えず着実に得点を重ねていく。相手の攻撃に対しても、「高校までディフェンス中心のバスケをしていた」というG小泉広翔(商1=京都・東山)のシュートブロックが光り反撃の機会を与えない。早大は最後までゲームの主導権を握り続け、58―22と大差をつけて快勝した。

 

ドライブする小泉

 

 2試合目の相手は、昨年関東大学リーグ戦1部で戦った明大となった。第1クオーター(Q)序盤は1、2点を争う拮抗(きっこう)した展開に。F三浦健一(スポ2=京都・洛南)のスリーポイントでリードを広げるが、その後はシュートの精度を欠き5点ビハインドで第2Qへ。早大はリバウンドを取れない時間が続き点差を縮められず、前半を27―32で終えた。後半、G下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)の粘り強いディフェンスからチャンスが生まれるが、相手の外からのシュートに苦しめられ点差は縮まらない。迎えた第4Q、早大が開始直後に7連続得点を決め逆転に成功。ベンチもこの日一番の盛り上がりを見せた。しかし「ディフェンスのコミュニケーションミスがあった」とG飯島慶記主将(人4=茨城・下妻一)が振り返るように、その後相手に連続得点を許し再びリードを広げられてしまう。以降流れを取り戻すことはできず、57―66で敗戦した。

 

ボールを保持する飯島主将

 

新体制で臨んだ初の公式戦。飯島主将は「なにが駄目だったのかを振り返る機会になった良い試合だった」と総括した。選手たちにとって、課題を認識すると同時に成長も実感できた有意義なゲームだったと言えるだろう。またBチームでは1年生の躍動も見られ、試合後小泉も「手応えは感じた」と口にした。ルーキーたちの今後の活躍に期待がかかる。今季について飯島主将は「(リーグ戦)1部昇格以外見えていません」と強く意気込んだ。昨年の雪辱を果たすべく、リベンジに燃えるBIGBEARSから目が離せない。

 

(記事 三浦佑亮、写真 権藤彩乃、栗原礼佳)

 

東京六大学リーグ戦 3月20日(vs立大B)

   早大 立大

1Q 36 9

4Q 22 13

合計  58ー22

 

◆早大スターティングメンバ―◆

G#21 高橋拓実(商2=東京・早実)

G#28 小泉広翔(商1=京都・東山)

F#30 日下野アスカ(スポ2=新潟・開志国際)

F#32 岩本架(教1=長崎西)

G#34 遠藤琢磨(商2=山形南)

 

東京六大学リーグ戦 3月20日(vs明大)

   早大 明大

1Q 15 22

2Q 7  17

3Q 13 14

4Q 17 20

合計 57ー66

 

◆早大スターティングメンバ―◆

G#3 高田和幸(商3=京都・洛南)

F#6 三浦健一(スポ2=京都・洛南)

C#17 高羽優介(法4=東京・早大学院)

G#18 岩屋頼(スポ3=京都・洛南)

G#22 飯島慶記(人4=茨城・下妻一)

 

※学年は令和6年度(新年度)のものです。

 

コメント

小泉広翔(商1=京都・洛南)

ーー試合の振り返りをお願いします

高校まで自分はディフェンス中心のバスケをしていましたが、大学に入ってポイントガードを任されるようになりました。周りの選手たちもシュートが上手なので、ディフェンスもしつつガードとしてどう立ち回れば良いかを試行錯誤しています

 

ーー大学バスケデビュー戦でしたがいかがでしたか

Bチーム戦であったとしても、自分がフィジカル面などで足りないということは普段の練習から痛感しています。ただ今日は1年生3人とも自分が思ったようなプレーができていたので、手応えは感じました

 

ーーAチームの試合を間近で見た感想を教えてください

フィジカルやシュートなどで、高校とはまた違った強度の高さがありました。しっかり準備をして早くあの舞台に立てるようにしたいです

 

ーーBIGBEARSの雰囲気はどうですか

早稲田ということで言葉から頭の良さを感じつつも、高校までの部活のふざけた雰囲気もあって楽しかったです

 

ーー早稲田での目標を教えてください

チームの(リーグ戦)1部昇格のために、まず1年生は声などでチームの雰囲気を盛り上げていきたいです。そして自分もその試合に絡めるようになるのが目標です

 

飯島慶記主将(人4=茨城・下妻一)

ーー試合の振り返りをお願いします

リバウンドを取られたりディフェンスが崩れていたりした時間帯に点数が離れてしまったところが課題として出ていました。それでもしっかり相手についていけたので、そこは去年から成長したところなのかなと思います。その成長した部分と、リバウンドやディフェンスの課題を認識できたのは良かったです。負けはしましたが、1年後に1部リーグに上がりそこで勝てるチームになるという目標に向けて、なにが駄目だったのかを振り返る機会になった良い試合だったと思います

 

ーー第4Qでリードしましたが、その後流れをつかめず離されてしまった要因はどのように考えていますか

ディフェンスのコミュニケーションミスがあり、相手にスリーポイントを簡単に打たれてしまい流れをつかまれたと思っています。こちらが流れを持っていけそうな時間帯にスリーポイントを決められると、逆に相手が勢いづいてしまうというのは前から感じていて、そういう時こそコミュニケーションをしっかりとってディフェンスしなければいけないと思いました

 

ーー新体制となったチームの雰囲気はいかがですか

去年よりもコミュニケーションが多くなったと感じています。まだまだ足りていないとは思いますが、前よりも選手ひとりひとりが「もっとこうしよう」と口にしていたり、新しくヘッドコーチになった三原さん(三原学ヘッドコーチ)ともコミュニケーションを取れたりしています。学生と三原さんたち全員でバスケットを作っている感覚があり、すごく良い雰囲気でやれていると思います

 

ーーこれからどのようなチームにしていきたいですか

一体感のあるチームにしていきたいです。ただ仲の良いチームということではなく、1部昇格という目標に全員が向かっていけるように、互いに切磋琢磨し合いながら良いところを認め高め合えるチームにしていきたいと思います

 

ーー今シーズンへの意気込みをお願いします

1部昇格以外見えていません。インカレでも一発全員でかませるようにやっていきます!