【空手】女子団体形ベスト4で全日本へ | 早スポオフィシャルブログ

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第56回関東大学選手権 10月14日 日本武道館

 ついに迎えた第56回関東大学選手権。女子団体形は見事ベスト4入りを果たした。初戦を落とした女子団体組手も、敗者復活戦では快進撃を見せ、形・組手共に全日本大学選手権(全日本)への切符をつかんだ。

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 いまの実力を出し切った。並み居る強豪校の中、ベスト4以上に入れば全日本出場権を得られる女子団体形。予選には柴崎暢子(社4=東京・八雲学園)、上杉ユミ(スポ3=東京・八雲学園)、大木梨花(スポ1=東京・八雲学園)が出場した。落ち着いた表情でコートに入ると、三人の息がぴったりと合った演武で他チームを圧倒。国士舘大と並ぶ22.2点と、全体で3番目の高得点をたたき出した。審判の採点基準により4位での通過となったが、この時点で全日本出場権を獲得。決勝トーナメントでは大木に代わって小林暖乃(人2=神奈川・山手学院)が入り、ことしから新たに始めたゴジュウシホを披露した。圧倒的な力を誇る帝京大を相手に1―4の判定負けとなるも、「いまある実力はしっかり出せた」(柴崎)と確かな手応え。全日本まで残りの期間は体を鍛え直し、さらに力強くキレのある形を目指す。

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 女子団体組手も健闘した。現在女子部員の中で組手選手は前田彩花(社4=福岡・久留米商)、たった1人しか居ない。そのため上杉と大木は形を終えると休む暇も無く、助っ人として組手に加わった。そんな中挑んだ初戦の青学大戦は全敗。しかし、残された2枠を争う敗者復活戦では1、2、3回戦全ての試合でストレート勝ちという快進撃を見せ、全日本出場権をつかみ取った。「無我夢中だった」と振り返ったように前田は積極的に攻め、4年生としての意地を見せつけた。

 女子団体形と女子団体組手に加え、5月の東日本大学選手権でベスト8に入りすでに出場資格を持つ男子団体組手は、来月17日の全日本に挑む。ことしも残すところ、あと関東学生体重別選手権、早慶定期戦、全日本のみ。一つ一つの試合が最後となる4年生は悔いの残らない戦いをしてほしい。

(記事 加藤万理子、写真 目良夕貴)


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★団体戦初出場の永田が勝利!
今大会で男子団体組手は悔しい初戦敗退となったが、好材料もあった。先鋒を務めた永田達矢(商2=東京・早稲田)が、次々と上段突きを決めて快勝。団体戦初出場ながらにチーム唯一の勝ち点を挙げ、新戦力として存在感を示した。今後も永田の活躍に目が離せない。

◆結果
▽女子団体形
ベスト4(全日本出場権獲得)
▽女子団体組手
初戦敗退(敗者復活戦により全日本出場権獲得)
▽男子団体組手
初戦敗退(すでに全日本出場権獲得済み)

◆コメント
柴崎暢子(社4=東京・八雲学園)
――団体形4位で全日本出場を決めました。いまのお気持ちはいかがですか
ほっとしています、とりあえずは。あとは勝ちたかったなという気持ちがすごく強いですね。
――予選でジオンを打ちました。緊張はされましたか
いつもよりはすごく落ち着いてできました。しっかりとアップができたので。アップの時は本当に緊張して皆ガクガクで全然良い形打てなかったんですけど、会場に入ってからしっかりアップして気持ちも整えて落ち着いてできたので、緊張というよりもいつも通りという感じが強かったです。
――国士舘大と同点で予選4位になってしまいました。やはりその差は大きかったですか
大きかったですね。あそこで3位になっておけば、決勝に行けたかなとちょっと思いますね。やっぱり国士館大も名前があるのでそこで負けてしまったのと、あとは審判の好きずきで点数が割れてしまって。上の点数は私たちの方が出ていたので、でも7.3も出てしまったので。でもやっぱりあそこでしっかりと2位か3位につけておけば、また結果は違っていたのかなと思います。
――決勝トーナメントではリラックスしている印象でした
決勝トーナメントはもう結構リラックスしていましたね。ユミと私は予選でやっていた分、緊張もしていなくて。ユミとはやる前に見せつけてやろうぜって、二人でしっかり暖乃を引っ張って良い形にしようと言っていて。結構気持ちも乗っていたので、あとは結果よりもやるだけだなという感じで、審判へのアピールとかそういうことしか考えていなかったので、結構楽にできました。
――決勝トーナメントで打ったゴジュウシホはことしから始めた形ということですが、いかがでしたか
悪くはなかったし、いまある実力はしっかり出せたかなという風には思うんですけど、やっぱりそこで一歩上に出るためには本当にミスはしちゃいけないし、ちょっとばらついたところがあったので。その辺はちょっと詰めの甘さが出てしまったのかなって。暖乃がずれちゃって全員がバラバラってなってしまったんですけど、暖乃だけの責任じゃないし、しっかり引っ張れなかった責任があるかなって思うので、もう一度、頑張ります!
――最後の全日本大学選手権まで残り1カ月ですが意気込みをお願いします
やっぱり、本当に大学の名前っていうのを感じます。それで有利になっている学校の人も分かっていることなので、そこで勝負するのは仕方の無いことなので。もう一度全員で反省をして、前半は力強いキレのある形をできるように、全員がもっと筋肉をつけて肉体改造をします。ここからは本当に最後なのでやるしかないので。やっぱり結果にこだわりたいんですけど、そのためにはきょねんの悔しさもあるので、絶対に結果を残したいです。優勝したいな。

前田彩花(社4=福岡・久留米商)
――全日本出場おめでとうございます。いまのお気持ちを聞かせてください
うれしいんですけど、正直自分としてはチームをしっかりと引っ張れていなかったかなと思って。練習不足だなと思いました。
――初戦の青学大戦で力を出せなかったということですか
そうですね。きょねんも初戦で負けてしまってその後の敗者復活戦で1番になって切符を手に入れたんですけど、今回も対戦相手が青学大と聞いて、どっこいどっこいというか、正直私しか組手を練習していなかったので。団体戦として引っ張っていかなければいけない立場でもあったんですけど、ちょっとびびってしまった部分がありました。でもこの試合自体は、敗者復活戦もあるからという余裕感を持って挑めたかなと思います。
――午後の敗者復活戦では切り替えて、積極的に攻めている姿が印象的でした
もう最後だなと思って、もう後は無いなと思って。だったらここで顔が腫れても足が痛くても、とりあえず無我夢中でしたね。ユミが大将に居たんですけど、足を怪我していて。形の練習でずっと痛めていて、組手もあんまりやらせたくないなと思っていたので、だったら前2つで全部勝ちたいという気持ちでした。
――体重別、早慶戦、全日本と残りの試合に向けて意気込みをお願いします
残す試合数は3回しかないので、もうやるしかないですよね!もう空手人生も終わると思うので、あと3回なら頑張れるかなという感じです。

※他の選手のコメントはホームページが復旧次第掲載いたします。