この時期になると、思い出すことがあります。
きっとこれを読んでくださっている方々も、四季折々に様々なことを感じていらっしゃることでしょう。
入園、入学、卒園、進級、卒業、就職、異動。
春は色々な行事がありますね。
お花見なんてのもいいかもしれない。
私は、小中高時代の思い出はひとつもありません。
高校のときに修学旅行で行った沖縄の海が綺麗だと思った程度です。それ以外はたいして覚えていません。
卒業することにも、入学することにも、感情、悲しみとか喜び、期待を感じることはありませんでした。
自身の卒業式で泣いたことも無ければ、新しい生活に期待して入学式を迎えたわけでもありません。
でも、この時期になると1年前を思い出します。
あの何とも言えない気持ち。
大きな期待と、小さな不安。
新しい自分が一番求める世界への期待と、
家を出て生活することへの不安。
電車の中でハンカチを握りしめて、今まで通学で見てきた風景を見て泣いたあのとき。
右も左も分からないまま過ぎ去った数週間。
悩むよりも迷うよりも、まず行動すべきだと教えてくださった方々。
白の絵の具に、黒の絵の具を1滴。
それを筆で思いのまま混ぜたような。全部は混ぜずに、主張しないくらいのグレーと、まだ白と黒が判別出来る程度のマーブル模様。
白に黒が混ざれば、黒に目が行きます。しかし、白が無ければ黒が引き立つこともない。
対立し、調和する。
混沌とした気持ちでした。
期待と、不安。
あの日、
あの場にいたみんなは、
同じ気持ちだったと思います。
そして明日。
私より優秀な彼女は、また同じ場所に行きます。
何が起こるか分かっているので、不安の要素は少なくなっているものと思いますが、やはり期待と不安を持ち合わせて向かうことでしょう。
彼女は、
誰よりも賢く、
誰よりも責任感が強く、
誰よりも行動が早い人間です。
そして自分の武器が何なのかをきちんと分かっている。
でも、それ故に脆い部分もあります。
いつでもいい。
何でもいい。
辛くなったら、辛くなくても、
連絡ちょうだいね。
私みたいにはならないで。
貴女はそこに必要な人間だから。
絶対に必要とされてるから。
私も1年後にはそこに立ってるはずだから。待っててね。
人生に嫌なことはあっても、無駄なことは何ひとつない。
私たちが否応なしにしたこの遠回り、人生に必要なことだったんじゃないかなって思ってます。
挫折知らずのうちらに、一度苦悩しとけって神様?仏様?マリア様?が言ったんじゃないかな。
タイトルにもしたけど(ちなみにこれはseasonです)、そこに戻るって決めたのは他でも無い貴女自身です。
それに対して責任を持つのも自分。
だけど、本当に最良の選択だと私は思っています。
この半年、ずっと話してたよね。
それも来月から途切れるわけで。
でもそれは終わりじゃなくて、新しい生活の始まりだし、喜ばしいことだなって思ってます。正直言うとちょっぴりさみしいけどね。
頑張り過ぎない程度に頑張って。
どうせそこに行ったら、嫌でも頑張らなきゃダメなんだけどね。
ここで待ってる。
けど、
そこで待ってて。
わがままな友達でごめんよ。
もうすぐ二十歳と、人生二度目の門出を迎える
永遠の同期生へ
おめでとう。
いってらっしゃい。