有名無実 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

今から99年前の今日・1925(大正14)年3月22日に、社団法人東京放送局(現・NHK東京放送局)が日本初のラジオ(仮)放送を行ないました。  故に今日は

 

 放送記念日


なのだそうです。

同日午前9時30分、東京・芝浦の東京高等工芸学校に設けられた仮スタジオから京田武男アナウンサーの発した第一声は


「ア~、ア~、ア~、聞こえますか。 JOAK、JOAK、こちらは東京放送であります。 今日(こんにち)只今より放送を開始致します。」

だったそうな。


冒頭ア~ア~と発声したのは、当時殆どのラジオが『 探り式鉱石受信機』 だったため、この発声の間に聴取者が一番感度の良いポイントにダイヤルを合わせられるように・・・という配慮だったとか。

この放送開始が開始された3月時点では、ラジオ受信契約者数は、僅か5,455人。

ラジオが置いてある商店などには連日人だかりが出来たとか。

テレビが放送開始された直後、街頭テレビに見物人が押し寄せたのと同じ光景が繰り広げられたのでしょうネ。

 

     

        初放送を聴く犬飼毅逓信大臣

 

ところで、このラジオ放送が始まったきっかけは何だったのか?

それは、2年前に起きた関東大震災。

未曽有の大地震と火災で情報を遮断された人々はパニック状態に陥り、様々な流言飛語が飛び交い被災地は大混乱に陥りました。

この反省に立ち、人々により早く正確な情報を伝達する手段としてラジオ放送の開始が急がれたのです。

そのラジオの威力は、13年前の東日本大震災でも立証されました。

 

今後またいつ大地震が起きるか分からない中、私たちも常にラジオを携帯すべきですネ。

さて、ラジオ放送開始から100年近く、そして1953年2月からテレビ放送が始まって72年・・・現在では多くの放送局が連日24時間にわたって放送を流し続けています。

しかしその内容は、当初ラジオ放送を始めた動機と比較すると、かなり様相が変わっています。

我が国には『放送法』という放送事業者を規制する法律がありますが、その中にこんな条文があります。


第4条 放送事業者は、国内放送及び内外放送の放送番組の編集に当たっては、次の各号の定めるところによらなければならない。


 1.公安及び善良な風俗を害しないこと。
 2.政治的に公平であること。
 3.報道は事実をまげないですること。
 4.意見が対立している問題については、できるだけ多くの
   角度から論点を明らかにすること。

現在、これに抵触していないテレビ・ラジオ局はあるのでしょうか?

社会評論家の大宅壮一氏は1957年、テレビの普及を見て

『テレビに至っては、紙芝居同様、否、紙芝居以下の白痴番組が毎日ずらりと列んでいる。 ラジオ、テレビという最も進歩したマスコミ機関によって、〝一億白痴化運動〟が展開されていると言ってよい。』

という、いわゆる〝一億総白痴化〟を予言しましたが・・・残念ながらそれは見事に的中してしまったと言わざるを値得ません。

下らないバラエティー番組が幅を利かせ、同じ顔ぶれのお笑い芸人がどこの局にも登場し、また他局で視聴率を取った番組を臆面もなくパクる情けなさ。

更に酷いのは、公平性の欠如と偏向報道。

一部を除く放送局が支那・朝鮮に対し腰が引けている、というより反日報道を繰り返す現状は、とても日本の放送局とは思えません。

なぜそうなってしまったのか? それには様々な要因があります。

ひとつ実例を挙げると・・・以前TBSの生放送の番組中、同局で人気のAアナウンサーが

「ウチはハングル語を話せないと役職に就けませんから。」

と発言し、その場を凍りつかせたことがあったとか。

 
おそらくそれは真実であり、また何故そうなのかは推して知るべし。

ではなぜ放送局が偏向・捏造報道を垂れ流し続けられるのか ?

実は、上記放送法第4条には罰則規定がないのです。😣

【※BPO(放送倫理・番組向上機構)が時々問題のあった番組に関して審査しその結果を公表していますが、所詮は業界内の任意団体であり強制力はありません。】
 
こんなザル法であること自体問題ですが、これを改正しようとすればマスコミはこぞって大反対キャンペーンを展開するでしょう。

である以上、私たち国民がその実態を把握し彼らが流す情報をチェック・無視するしかないのです。

皆さんにはそんな現実を、この放送記念日に是非知っていただきたく・・・。


 
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