鉄 人 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

水泳・自転車・マラソンと1人で3種目を連続で行う、現在のスポーツ競技において最も過酷とされる

 

 トライアスロン

    triathlon


この競技が初めて本格的な大会としてハワイで開催されたのが、今から45年前の今日のことでした。

本格的・・・と言っても、この過酷なレースの参加者は僅か15人でしたが。

 

ただ厳密に言えば、これが最初のトライアスロンだったとは言えないのです。
 

何故なら、これより前の1974年9月にアメリカ・サンディエゴで同様の大会が行われていたから。
 

しかしこの時はラン4.5km → バイク8.km → スイム400m → ラン3.2km → スイム400mと、現在のトライアスロンとは順番・種目・距離とも違っていました。
 

でもこの大会は、後に本格的な競技となるトライアスロンに少なからす影響を及ぼすことになります。

出場者の一人だったジョン・コリンズさんが、後のハワイ大会開催における
キー・パーソンだったのですから。

 

     ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草
       
     John and Judy Collins

 

コリンズさんはアメリカ海軍中佐だったのですが、40歳を過ぎてから適正体重20㎏もオーバーしていた、いわゆるメタボおやじでした。

その彼がサンディエゴに転勤してから一念発起してランニングやエアロビクスに取り組み、身体を絞るように。

その過程で先のトライアスロンの原型大会に出場していたのです。

 

その後ホノルルに転勤した彼は現地のマラソンや水泳大会などにも参加していたのですが、その中で1977年2月に開催されたマラソン大会に出場したことが、トライアスロン誕生の引き金に。


その表彰バーティーの席上、「世界で最も過酷な競技は何か?」 という話題で議論が沸騰。

アルコールも入って中々結論が出ない中、バンド演奏が休憩に入ると彼はやおらステージに上がり、こう宣言したのです。

 

「ワイキキラフアンドウォータースイム3.9km、オアフ島一周自転車レース180km、ホノルル・マラソン42.195kmを1人で連続して行い、全てを完走した者に〝アイアンマン〟の称号を与え、世界最高のアスリートとして認めよう。 
決行は1年後。 ワイキキの浜辺で皆を待っている!」

この宣言が、トライアスロンの産声となりました。

 

そして1978年2月18日に記念すべき大会が開催されたのです。

 

11時間46分のタイムで優勝したのは、元海軍兵のジョン・ダンバーさん。


言い出しっぺのコリンズさんは、17時間かかりながらも見事完走。

この超人的な競技がその後世界に広まり、今では(距離は短縮されていますが)オリンピックの正式種目に採用されるまでに。


   

           東京五輪でのスタート
 

一人の中年男性の奮起と宣言から、世界的なスポーツ種目が誕生した・・・ちょっとイイ話だと思いませんか?

私も今から頑張ってみようかな? と言っても、現状では1種目ですら完走は不可能。

まずはウォーキングから始めないと。😅

 

 

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