【特別増刊・拡散希望】 道 徳 | ナベちゃんの徒然草

ナベちゃんの徒然草

還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

21世紀に入って以降、注意されて逆ギレした中学生が教師に暴力を振るってケガを負わせ逮捕されるという事案が、全国で起きています。

私の中学生時代には、教師に生徒が暴力を振るうとか、教師が生徒を〝常人逮捕〟するなんて有り得なかったし、考えられない話。

 

また以前、運動会の練習で教師が 「起立!」 と5回も言わなければ立たない小学生を目撃して呆れ果てた私は、学校教育はもとより親の躾はどうなっているのか? またこの子供らがどんな大人になるのか?・・・と、大きな不安を覚えます。

 

2017年4月、安倍内閣が 「憲法や教育基本法に反しない形で教材として使用を認める」 という閣議決定をしたことで話題になったものの、最近はすっかり忘れ去られた感がありますが、私はそんな今だからこそ、その閣議決定通り学校教育の中で是非とも復活させるべきだと強く思っています。 その

 

  教 育 勅 語

 

正式名称・『教育ニ関スル勅語』 が発表されたのが、今から133年前の今日・1890(明治23)年10月30日のことでした。

 

これは山縣有朋内閣時代、地方長官会議に於いて

「知識に偏る学校教育を修正し、道徳心の育成を重視する」

 

ことを求め、また明治天皇ご自身が道徳教育に関心を寄せられていたことと合わせ、井上毅・内閣法制局長官が原案を作成し、これを加筆修正したものを明治天皇の名の許に発表されたもの。

それから大東亜戦争の終戦頃まで我が国道徳教育の規範と捉えられていましたが、1947年に施行された教育基本法および翌年の国会決議により、教育勅語は学校教育から排除されました。

 

皆さんは、この『教育勅語』について、どのような認識をお持ちでしょうか?

 

戦後教育の影響等で、この勅語は〝偏った戦前の思想教育の根本〟 と思われている方もいらっしゃると思いますが・・・。

 

しかし冒頭の 「朕惟フニ・・・」 はご存知だとしても、全てを読んだことのある方は意外と少ないのではないでしょうか?

 

以下に勅語全文(※原文には句読点・濁点・改行なし)を掲載致します。 まずは一度目を通してみて下さい。 

 

        ◆     ◆     ◆     ◆

 

朕(ちん)惟(おも)フニ、我ガ皇祖皇宗(こうそこうそう)國ヲ肇(はじ)ムルコト宏遠(こうえん)ニ、德ヲ樹(た)ツルコト深厚ナリ。

 

我ガ臣民克(よ)ク忠ニ克(よ)ク孝ニ、億兆心ヲ一(いつ)ニシテ世々(よよ)厥(そ)ノ美ヲ濟(な)セルハ、此レ我ガ國體(こくたい)ノ精華ニシテ、教育ノ淵源(えんげん)亦(また)實(じつ)ニ此ニ存ス。


爾(なんじ)臣民父母ニ孝ニ、兄弟(けいてい)ニ友(ゆう)ニ、夫婦相(あい)和シ、朋友相信ジ、恭儉(きょうけん)己レヲ持シ、博愛衆ニ及ボシ、學ヲ修メ、業ヲ習ヒ、以テ智能ヲ啓發シ、德器(とっき)ヲ成就シ、進(すすん)デ公益ヲ廣(ひろ)メ、世務(せいむ)ヲ開キ、常ニ國憲(こっけん)ヲ重(おもん)ジ、國法(こくほう)ニ遵(したが)ヒ、一旦緩急アレバ義勇公ニ奉(ほう)ジ、以テ天壤無窮(てんじょうむきゅう)ノ皇運(こううん)ヲ扶翼(ふよく)スベシ。

 

是(かく)ノ如キハ獨(ひと)リ朕ガ忠良(ちゅうりょう)ノ臣民タルノミナラズ、又以テ爾(なんじ)祖先ノ遺風ヲ顯彰(けんしょう)スルニ足(た)ラン。


斯(こ)ノ道ハ實(じつ)ニ我ガ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ、子孫臣民ノ倶(とも)ニ遵守スベキ所、之ヲ古今ニ通ジテ謬(あやま)ラズ、之ヲ中外(ちゅうがい)ニ施シテ悖(も)ラズ。


朕爾(なんじ)臣民ト倶(とも)ニ拳々服膺(けんけんふくよう)シテ、咸(みな)其(その)德ヲ一(いつ)ニセンコトヲ庶幾(こいねが)フ。


       明治二十三年十月三十日

              御名御璽(ぎょめいぎょじ)

 

教育勅語

 

いやはや、読むだけでも一苦労・・・お疲れさまでした。


しかしこれだけでは意味がお分かりいただけないと思いますので、以下に(私なりの意訳を含めた)現代語訳を記してみます。

 

私の思うには、我が皇室の祖先が国をお始めになったのは遙か遠い昔のことで、お築きになった徳は深く厚きものでした。

 

日本国民は忠と孝の道をもって心を一つにし、今までその美をなしてきましたが、これこそ我が国の優れた点であり、教育の根本もまたこの中にあります。

 

国民は皆父母に孝行し、兄弟仲良くし、夫婦は調和よく協力しあい、友人は互いに信じ合い、慎み深く行動し、皆に博愛の心で接し、学問を行い、手に職をつけ、知能を啓発し、徳と才能を磨き、進んで世のため人のために尽くし、憲法を重んじ法律に従い、もし有事となれば公のため勇敢に仕え、天下に比類なき皇国の繁栄に尽くすべきです。

 

これらは、ただ国民が我が忠実で良き臣民であるというだけのことではなく、あなた方の祖先の遺した良き伝統を継承していくものでもあります。

 

この道は実に我が皇室の祖先がお遺しになった教訓であり、国民の共に守るべきもので、昔も今も変わらず国内外問わず間違いなき道です。

 

私は国民と共にこれらを肝に銘じて守っていきますし、皆一致してその徳の道を歩んでいくことを願うものです。

 

        ◆     ◆     ◆     ◆

 

・・・如何でしょうか?

 

確かに一部現在では受け入れにくい文言もありますが、主旨は親孝行・家族や友人との人間関係・勤勉・奉仕等々、まさに道徳の基本を説いているのです。

この勅語が発表された動機である 「知識偏重教育を是正し、道徳心を育成」 しなければならないのは、当時の人々よりむしろ一世紀以上経った現代に生きる私たち・・・だと私は思うのですが。

 

安倍政権時には学校教育現場における 『道徳』 の教科化・充実を掲げていましたが、たとえ使う文言や名称を変えても〝教育勅語の精神〟を子供達に教える授業を実施させて欲しいもの。

時代は変われど、〝人として生きるべき道〟は不変ですから。
扇子

 

 

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