土壇場 <上> | ナベちゃんの徒然草

ナベちゃんの徒然草

還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

新年度に入って、早や2ヶ月が過ぎようとしています。

新社会人の方なら、会社の新人研修を終えて現場に配属され、そろそろ仕事に慣れた頃でしょうか。

しかし理論と実践は別物。 仕事をしていく中では、時として研修では教わらなかった出来事やトラブルが起きます。

そう言った〝土壇場〟でどう対処すべきか、またそういう場面に遭遇した部下をどう指導するかで、その社員の成長に差が出るもの。

とは言え、実際に的確な指示やアドバイスができる上司は少ないのが現実。

世の中には優秀な人材は2割、普通が6割、出来の悪いのが2割という〝2・6・2の原則(法則)〟があるとよく言われますが、私自身の経験からも尊敬できる上司は、2割でした。

そうでない8割の上司に仕えた時に土壇場を迎えたら不幸というしかありませんが、私はそんな時に役立つような〝実践問題集〟を作成しそれを研修で取り上げることこそが、社員の定着率や会社に対するロイヤリティー向上に不可欠だと思うのです。

 

例えば、こんな感じで・・・。

【問 1】

 

忙しい月末の夕方、1日中外回りを終えて会社に帰ってくると、そこには大口取引先の社長さんら3人が待ち構えていました。

 

「ナベちゃん、待ってたょ~。 メンツが1人足りなかったんだ。 

直ぐに雀荘に行こうぜ!」

 

書類整理やらナニやら雑務が山ほど残っているのに・・・。
上司や同僚はジ~ッと私を見ています。

 

さぁ、貴方ならどう対処しますか?

 

そしてもし貴方が上司なら、誘われた部下に何と言いますか?    

 

【問 2】

 

とある地方支店で担当していた某自動車ディーラーを訪問した際、そこの社長に手招きされました。

 

「おっ、ナベちゃんかぁ、いいところに来たな~。 
 ちょっとこっちにおいでョ!」

 

(いゃ~な予感・・・。)

 

デスクの前に座ると社長さん、おもむろに棚から新車のパンフレット取って私の目の前に広げました。

 

      

 

「今度さぁ、い~いクルマが出たんだ。

これ、キミみたいな若者にピッタリなんだょな~。

 

1台買ってくれないかなぁ~? 


キミんとこのライバル・T社の○○クンは二つ返事で買ってくれたんだけど・・・ど・う・す・る~?」

 

300万円以上もする新車なんか、とても買えない金欠社員の私。

 

とは言え無下に断って社長を怒らせたら、シェア落とされちゃうかも。

 

さぁ、このピンチをどう切り抜けるのか?

 

・・・この設問、過去に私が遭遇した土壇場のごく一部です。

 

こういう想定問答こそが実践で役立つと思いませんか?

 

具体的な事例について的確なアドバイスができる上司なら、きっと部下の信頼を得られると思うんですが、如何でしょう?

 

さて、皆さんならこのピンチをどう切り抜けますか?

因みに私は、3人の取引先を怒らせることはなく、また新車も買わずシェアを落とすこともなく切り抜けられました。😅


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