ユダヤ商法 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

商人= 「しょうにん」ではなく、「あきんど」・・・このイメージに最も当てはまる経営者を、私は

 

 藤 田 田

 

だと思っています。 今日は、この日本マクドナルドの初代社長としてハンバーガーを日本に普及させた〝ファーストフード産業の大立者〟の命日・没後20周年にあたります。

 

     

 

藤田氏は1926(大正15)年に、現在の大阪市淀川区で生まれました。

〝田〟というユニークな名前は、
母親がキリスト教徒だったことから、口に十字架を足して良い言葉を語るようにと付けられたとか。


1944年に東京大学法学部へ入学すると、在学中に授業料と生活費を稼ぐため通訳の仕事をしましたが、そこで出会ったユダヤ人たちが貸金業で贅沢な暮らしをしていたことに驚いたそうな。

そして彼らと深く付き合うことで、〝ユダヤ商法〟を学び、在学中の1950年に『藤田商店』を設立。

1968年にユダヤ人が経営するアメリカの会社とナイフ・フォーク300万本の納入契約を結び、納期に間に合わすため船便を大損覚悟で航空便で届けたことから、ユダヤ人社会での信用を築いたといいます。

そして1971年に日本マクドナルド第1号店を、三越銀座店脇に開業したことは、過去記事でご紹介しました。(↓)

 

 

英語では〝マッダナ〟 と発音する〝McDonald's 〟を、「マクドナルド」 という日本人に発音しやすいカタカナに変換するアイデアを出し、アメリカ本社の反対を押し切って採用したのも彼自身でした。

 

藤田氏は毎週土・日になると日本全国どこかのマクドナルドの店に顔を出してハンバーガーを食べながら、お客さんの反応を自分の目で確かめたとか。

 

またそれが慣例化して従業員に面が割れると、今度は競合店に顔を出して根掘り葉掘り聞いたとか・・・。😅

 

そしてマクドナルドだけにとどまらず、1989年には 『日本トイザらス』 を設立するなど、常に事業拡張を目指す貪欲さはさすが。

 

そんな藤田氏には数多くの著書がありますが、私のお気に入りはこの一冊。

 

      ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-勝てば官軍

 

題名からしてストレートですが、中身はもっと辛辣。

 

◆ 「女」と「口」を狙え

◆ 金に「きれい」「汚い」はない

 

等々、30年近く前に上梓されたにもかかわらず今でも十分通用する商売の基本が、藤田氏独自のポリシーに則して説かれています。

※実際、5年前に同書の復刻版が出版されています。

 

そして、いかにもユダヤ商法を標榜する藤田氏らしい台詞が、

 

◆ 金銭感覚は子供の時から養うべし

 

この章で、氏は

 

『フリーターとは昔の無職、遊民である。 

なのにそれがれっきとした職業であるように思い込んでいるのは、若者が小さい時から過保護で、「一銭を笑う者は一銭に泣く」 というシビアな金銭感覚を誰からも教えられていないことの表れなのだ。 』

 

と述べています。 

 

各家庭や教育現場には、耳が痛い言葉かもしれませんネ。

 

2004(平成16)年4月21日、心不全により78歳で天に召された〝カリスマ商人〟のご冥福を、あらためてお祈り致します。笑3


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