紳 士 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

私のような昭和オヤジ世代にとって、映画『007』シリーズのジェームズ・ボンドといえば、この方のイメージが強いはず。

 

今日は、そのイギリス出身の俳優

 

 サー・ロジャー・ジョージ・ムーア
        Sir Roger George Moore

の命日・没後3周年にあたります。

       

ムーア(本名同じ)は1927年に警察官の息子としてロンドンで生まれました。

1940年代にエキストラとして映画出演していた彼は、第二次世界大戦中イギリス軍の娯楽舞台に所属。

除隊後に大部屋俳優となり、モデルやステージ・マネージャーなどもしていたとか。

そんな彼の運命を好転させたのは、渡米。

1950年代に米テレビドラマ出演を続け、1954年にMGMの契約俳優に。

そして1962年に英テレビシリーズ 『セイント 天国野郎』 の主役を務めてから有名に。


後に第5代ボンド役を務めたピアーズ・ブロスナンにとって、このドラマに出演するムーアは、最高のヒーローだったそうな。

そして彼の代表作と言える冒頭の 『007』 シリーズには、1973年公開の第8作 『死ぬのは奴らだ』 から登場。

実は当初原作者のフレミングが望んだ初代ボンド役は、ロジャー・ムーアだったのだそうな。         

 

完璧なクィーンズ・イングリッシュを話し、原作通りの長身(185cm)でブルーの瞳、物腰の柔らかさと気品が滲み出る姿はボンドのイメージにピッタリだったから。 

 

しかし当時ムーアは前述の『セイント』シリーズの契約が残っていたため出演できず。
 

代役としてムーアが製作者側に紹介したのが、S・コネリーだったとか。

ボンド役として売り出して世界的な俳優となったコネリーにとって、ムーアはまさに恩人といえましょう。


そして1985年公開の第14作 『美しき獣たち』 まで12年間、現在のところ歴代ボンド役としては最も多い7作品に出演した彼は、世界的名優として認知されました。

       

ただ反面、ムーア=ボンドというイメージが強くなり過ぎた感もありましたが、現在のボンド役・ダニエル・クレイグのような体育会系ではなく、会話にジョークがありボンドガールとの絡みも多い〝紳士〟たるムーア・ボンドは、確実に007シリーズの人気上昇に貢献したはず。

私生活に於いても4度結婚していますから、さぞモテたんでしょうネ。

007シリーズ以外てば、『キャノンボール』(1980年)や 『ピンクパンサー5』(1983年)などにも出演し、2003年にはナイトの称号も授与されました。

来日時には 『笑っていいとも』 にも出演して、お得意のジョークで会場を沸かせた彼がガンにより89歳でこの世を去ったのは、2017年5月23日のことでした。

       

今宵は彼の出演した007シリーズを観ながら〝3代目ボンド〟の冥福を祈りたいですが、皆さんはどの作品がお好きでしょうか?

私はちょうどロケが行われた翌年に大学野球でブラジル遠征し、あのジョーズと死闘(?)を演じたローブウェイに乗ったこともあって、『ムーンレイカー』 がお気に入りなんですが・・・。

 

       

 

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