惨 殺 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

実行犯らが死刑になり、マスコミもあまり取り上げないでしょうが、私たちが決して忘れてはならない出来事が、今からちょうど30年前の今日起きました。 それは

 坂本堤弁護士一家殺害事件

ご存知の通り、オウム真理教が引き起こした凶悪事件のひとつです。

 

     

 

横浜弁護士会に所属していた坂本堤弁護士は、江川紹子さんの紹介でオウム真理教からの信者奪回の相談を受けたことをきっかけに、1989(平成元)年5月から 『オウム真理教被害者の会』 を組織し、同教団を批判。

同年9月には『サンデー毎日』 がオウム真理教の特集をスタートさせ、坂本弁護士も取材に応じていました。

それを快く思わなかった教団側は、毎日新聞社の爆破や編集長の殺害を目論むも、実現不可能と踏んで断念。

教祖・麻原彰晃がその矛先を、坂本堤弁護士に向けました。

指示を受けた村井秀夫・早川紀代秀ら実行犯グループは、11月4日午前3時頃に横浜市磯子区にある坂本弁護士の(なぜか施錠されていなかった)自宅マンション内に侵入。

寝ていた坂本弁護士(当時33歳)と妻を絞殺、そして 「子供だけは」 という妻の哀願も聞かず、当時1歳の長男をも絞殺。

3人の遺体は車で上九一色村に運んだ後、3人別々の山中に遺棄されました。

失踪が明らかになって以降、自宅マンションからオウム真理教のバッジ・プルシャが落ちていたことから教団の関与が疑われましたが、教団は当然のことながらそれを否定。

また横浜弁護士会が共産党系であったため神奈川県警も本腰を入れなかったといわれ、捜査は進展せず。

しかし事件が風化しつつあったところで、捜査は急展開。

 

地下鉄サリン事件が起きた1995年3月以降、オウム真理教に対する捜査が進む中で、実行犯の一人・岡崎一明が同年4月に犯行を自供。

※この岡崎は、それ以前にも犯行を仄めかす手紙を警察に郵送していました。

同年9月に坂本弁護士の遺体が新潟県上越市で、妻の遺体が富山県魚津市で、そして長男の遺体が長野県大町市で相次いで発見されたのです。

 

    
                
長男の遺体捜索現場


実行犯の一人・村井は暴漢に刺殺され、首謀者・麻原と他の実行犯は2018年に死刑が執行され、事件は一見カタが付いたように見えますが、そうではありません。

オウム真理教はアレフなど教団・団体名を変え現在も存在していますから・・・。

地下鉄や松本サリン事件などを知らぬ若者が、また彼らに取り込まれてしまう可能性は十分あります。

それを防ぐためにも、私たちはこれら忌まわしい事件があったことを次世代に伝えなくてはなりません。

それから、もう一点。

当該事件の発端として、TBSの番組スタッフが坂本弁護士のインタビューVTRを教団信者に見せたことも忘れてはなりません。

松本サリン事件でも被害者であった河野さんを犯人と決めつけて偏向報道したことと合わせ、TBSの悪行も決して風化させてはならない、と私は思います。


 

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