精 鋭 | ナベちゃんの徒然草

ナベちゃんの徒然草

還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

唯でさえ採用されるのが大変な戦闘機のパイロット。

 

更にその中から僅か1%という一握りの優秀な人材のみが選抜される〝トップ・ガン〟。

では警察官で、そのトップガンに相当するのは?・・・私はおそらくこの方々だと思います。


 セキュリティ・ポリス

     Security Police


首相ら超VIPの身辺警護を担当する、通称SPと呼ばれるこのセクションが警視庁内に創設されたのは、今から45年前の今日・1975(昭和50)年9月13日のことでした。


    

 

創設のきっかけは、同年6月に行われた佐藤栄作元総理の国民葬の際、参列した三木武夫首相が暴漢に襲われ負傷したこと。


それまでの要人警護は、対象者の後方で目立たぬように行われていましたが、この前年来日したフォード米大統領に随行したシークレット・サービス (※1865年創設、大統領警護を正式に始めたのは1951年) が彼を取り囲むように厳重な警護をしていたことを参考にし、彼等に倣った警護専門セクションを立ち上げることになったとか。

 

SPは警視庁警護課に所属する警察官ですが、本人が希望したからといって誰でもなれるものではなく、厳しい選抜がなされます。

 

 ◆ 身長173cm以上 柔道または剣道三段以上
 ◆ 拳銃射撃上級以上  (25m先の的に、5秒以内に3発、また20

    発で15発以上命中させられる技量)
 ◆ 英会話に堪能

 

まるでゴルゴ13並み・・・もう、これだけで私なんかは対象外ですが、この中から上司の推薦を受けた者が3ヶ月の特殊訓練を施され、更に選考を経て篩い落とされた末に任命されるのだそうな。

要人を襲撃しようとする犯人を威圧するような鋭い眼光と体格、もちろん逮捕・格闘術に秀でると共に常に神経を張りつめていなければならない強靭な精神力、更には外交の舞台にも付き添うがゆえに正しい礼儀作法の知識と実践が求められるこの仕事は、まさに警察官のトップガン・・・だと思いませんか?             

 

女性も一部採用されていますが、殆どが男性で占められるSP・・・彼らが法律上警護しなければならないのは、内閣総理大臣・衆参両院議長・国賓。

 

また東京都知事・大阪府知事が各条例で警護が義務付けられているとか。(※大阪府知事の場合は、大阪府警が担当)


例外的には生命を狙われる危険のある国会議員には、要請があれば張り付くのだそうです。

彼等はいつでも拳銃を抜けるよう常に背広の前ボタンを外していますが、どんなに暑くてもそれを見せないため脱ぐことは出来ず。


また防弾用の鉄板を入れた重い鞄を常に携行するなど、体力的・精神的に相当ハードな仕事であり、万一襲撃があった場合は身を挺して対象者を護らなければなりませんから、忠誠心も人一倍なければなりません。

C・イーストウッドが映画 『ザ・シークレット・サービス』 (1993年) の中で、犯人の発砲から大統領を護るべく反射的に跳ぶシーンがありましたが、実際に同じことが起きないとも限らないわけです。

また都内では、時々首相の乗る車を物々しい警護車がついて、こんな走行をする時も・・・。

 

 

私も過去に一度だけ首都高速走行中この場面に遭遇した時がありますが、威圧的な走行とは言え高速で走る車に箱乗りするのって、結構怖いと思うんですょネ。

 

厳しい訓練を重ね、暑くても寒くても常にキチッとした身なりで仕事を続ける彼らですが、以前は 「自分の命に代えても護りたい」 と思えないような首相が何人もいましたから、ある意味可哀想な気もします。うー

 

皆さんがもしSPだったら、誰のためになら命を張れますか?

私は・・・女房だけです。 

あっ、すみません。 

朝っぱらから見え透いたウソをついてしまいました。


なんて冗談はともかく、日々神経をすり減らしつつ命懸けの職務を遂行するSPの皆さんに、称賛と感謝の拍手を!扇子

 

 

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