変 人 | ナベちゃんの徒然草

ナベちゃんの徒然草

還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

まずは、こちらをお聴き下さい。 (↓)

 

 

穏やかというか、けだるいというか・・・何とも言えぬ旋律ですが、TV番組や飲食店のBGMとして多くの方は聴き覚えがあることでしょう。

 

しかし曲名をご存知の方は、あまりいらっしゃらないかも・・・。

 

今日・7月1日は、この〝ジムノペティ〟を世に出した

 

  エリック・サティ
 Erik Alfred Leslie Satie

 

という、フランスが生んだ異色の作曲家の命日・没後95周年にあたります。

 

1866年、同国・オンフルールに生まれたサティは、6歳の時に母親が亡くなったため祖父母に預けられ、祖父から音楽の手ほどきを受けました。

 

1879年パリ音楽院に入学すると、在学中に冒頭の〝ジムノペティ〟などのピアノ曲をいくつか発表。


しかし学校の水が合わず退学・・・酒場でピアノを弾くことに。

 

その後は薔薇十字教団聖歌隊長に任命されたり、急進社会主義委員会に入党したりしますが、1925年7月1日に肝硬変により59歳でこの世を去りました。

 

       

 

写真を見る限り堅物・大学教授風のサティですが、「犬のためのブヨブヨした前奏曲」 などヘンテコな曲名をつけるなど、良くも悪くも相当変わった人物ではあったようです。

 

グレゴリオ聖歌の分類に用いられる)教会旋法を取り入れたり、調子記号や小節線のない楽譜を書くなど、その音楽は自由奔放。 

 

しかしその作風は、ドビュッシーやラヴェルら印象派の音楽家にも少なからず影響を与えました。

 

あまり一般には知られていない作曲家といえるサティですが、意外(失礼)にも彼の名がギネスブックに載っているんです。

 

それは、〝世界で最も長い曲〟の作曲者として・・・。

 

曲名は、 ヴェクサシオン(Vexations )』

 

実は私、この曲の楽譜を持っているんです。

 

世界一長いというからには、楽譜も電話帳程の厚さがある・・・と言いたいところですが、実はたったの一枚。(

                         

    

 

なんでこれが?・・・と思うでしょうが、実は楽譜の冒頭に

 

「このモチーフを連続して840回繰り返し演奏するためには、大いなる静寂の中で真剣に身動きしないことを予め心構えしておくべきだろう」

 

と書かれているのです。

 

以前日本の某TV番組の企画で3人のピアニストが交替で演奏したところ、総演奏時間は何と18時間以上!驚き顔 ヒェ~

 

曲名の意味は 『嫌がらせ』・・・う~ん、納得です。

 

さぁ、貴方ならこの曲、何回繰り返し演奏しますか?

私は2,3回で満腹ですけどネ。

 

変わり者といわれる人物が多い作曲家の中でも、おそらく横綱級であろうサティのご冥福をお祈り致します。笑3

 

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