Gメン | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

・・・と聞けば、故・丹波哲郎さんが活躍したテレビドラマ〝Gメン’75〟を思い出す中高年の方は多いでしょう。

 

この〝Gメン〟とは、1933年・・・禁酒法時代に暗躍したギャングの〝マシンガン〟ケリーが逮捕される際に

 

「撃つな、Gメン!」 (Don’t shoot, G-Men!

 

と叫んだ、という逸話から単に「政府の役人(Government Men)」 を指す言葉が、ある組織の捜査官の代名詞になったのですが・・・その組織とは、

 

  アメリカ連邦捜査局
  Federal Bureau of Investigation

 

のこと。 その頭文字を取って〝FBI〟と呼ばれる、この泣く子も黙ると恐れられる捜査機関が発足したのが、今から111年前の今日・1908年7月26日のことでした。


        

 

ただ始めからこの名称だったわけではなく、当初はほんの数人で司法省内に 〝BOI(Bureau of Investigation)=捜査局〟 として静かに発足。

そして1933年には〝DOI (Division of Investigation )=捜査部〟 に改称、現在の 〝FBI〟となったのはその2年後・1935年になってから。

〝BOI〟内の課長に任命されてから、僅か5年・29歳で長官に任命され、〝DOI〟・〝FBI〟の初代長官となって、長らくこの組織を支配したのが、ジョン・エドガー・フーヴァーでした。

 

※フーヴァーに関する過去記事は、こちら。(↓)

 

 

テレビドラマや映画でよく登場する〝FBI〟ですが、日本人には警察とどう違うのか今一つよく分からない組織ですょネ。

 

その主な職務は、外国のテロリストや諜報機関と闘い、それらの活動および重大犯罪からアメリカ(国民の権利)を守ることとされています。

 

ここで働く職員は捜査員13,000名を含む約35,000名(※2019年現在) という大組織。 

アメリカ国内56ヶ所のオフィスにとどまらず日本を含めたすべての大使館に人員が配置されているとか。

 

    

          バージニア州クワンティコにあるFBI本部

 

日本にはこれと全く同じ組織は存在しませんが、日本の警察庁の職員数が約7,500名、公安調査庁で約1,500名だそうですから、その規模がいかに大きいかが伺えます。

 

逆にいえば、それだけ扱う重大犯罪件数が日本とは比較にならない程多い・・・ということでしょうが。

 

ただ個人的に、FBIが持つ職務権限の中で我が国に取り入れてほしいものが一つあります。

 

それは、州を跨いだ広範囲な犯罪に対する捜査権。

 

つまり日本に置き換えれば、都道府県を跨いだ広域犯罪に関して捜査権限を持つ組織が必要ではないか・・・と思うのです。

 

お役所の中でも特に警察は縦割り組織で、縄張り意識が強いといわれます。

 

時々合同捜査本部が立ち上げられますが、県警同士で手柄の取り合いというかイガミ合いが昔から指摘され、そのおかげで犯人を取り逃がすケースがいくつもありました。

 

たとえば古くはグリコ森永事件の犯人追跡、あるいは千葉県のストーカーが長崎で殺人を犯した事例など。

 

もし地方警察を超えて全国的に動ける捜査組織があれば、これらの事件は解決もしくは未然に防げた可能性がありましたから。

 

タテ割り組織を跨ぐフレキシブルな捜査機関=日本版・FBIの創設、黄門様の如き(?)Gメンの登場が、今後ますます広域化・凶悪化する犯罪への対抗上必要だと思うのですが、いかがでしょう?

 

 

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