銀 河 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

今日は、銀河系の外にも銀河系があることなどを発見し、宇宙の謎解きに多大な貢献をした天文学者、

 

エドウィン・パウエル・ハッブル

 Edwin Powell Hubble

 

の命日にあたります。

       

 

ハッブルは1889年にミズーリ州に生まれました。

青年期の彼は天文学とは無縁・・・むしろスポーツで頭角を現します。

高校の陸上競技大会でなんと7種目で優勝、走高跳ではイリノイ州記録を更新したというのですから、かなりのもの。

 

シカゴ大学に進学し、ボクシングでならした物理学者ロバート・ミリカンに数学と天文学を学んだ後、英オックスフォード大に3年間留学し法学の修士号を取得した、まさに文武両道に秀でた青年でした。

帰国後法律事務所に勤務したり高校教員などをしていた彼は、第一次世界大戦が勃発すると軍に入隊し、少佐に。

終戦後シカゴ大学のヤーキス天文台で本格的な天文学の研究に入ります。

そして1919年にカーネギー研究所所属のウィルソン山天文台の創設者ジョージ・ヘールの引きで同天文台の職員となり、それ以降第二次世界大戦に従軍した時期を除き生涯を通じて同天文台で研究に没頭することに。

たまたま彼が職員となった年に、ウィルソン山天文台に当時世界最大・直径2.5mのフッカー望遠鏡が設置されたことが、ハップルにとっては幸運でした。

 

彼が1923~24年にかけて行った観測により、〝星雲〟と呼ばれたボンヤリとした天体の中に、地球のある銀河系の外に別の銀河が存在することを突き止め、論文で発表。

 

       

更にその銀河を組成や距離・形状・大きさ・光度などで分類する〝ハップル分類〟を考案。 これは現在でも使用されているとのこと。

 

また彼は赤方偏移(※光のスペクトルが長波長側にズレる現象)を発見したことでも知られ、2つの銀河間の距離が大きくなるほど、互いに離れる相対速度も距離に比例して大きくなる・・・という〝ハップルの法則〟を導き出しました。

・・・って、文系の私にはよく分かりませんが。

天文学にこれだけの貢献をしたなら、当然ノーベル賞を受賞してもおかしくないのですが、残念ながら推薦されただけに留まり、受賞することなく1953年9月28日、彼は心不全により63歳でこの世を去りました。

ところで天文学に興味のない方でも、彼の名をどこかで聞いた記憶があるのでは?

それは、1990年に打ち上げられ地上約600km上空の軌道上を周回する宇宙望遠鏡が、彼の功績を讃えて〝ハッブル〟と命名されているから。

長さ13.1m、重さ11トンの筒型反射望遠鏡は、これからも彼の名に恥じることなく多くの宇宙の謎を解き明かしてくれることでしょう。

 

       


余談ですが、実は彼の遺体・・・葬儀後どこに埋葬されたか公開されていないそうな。

これは彼自身の「墓標のない墓に埋葬するように」という遺言を奥さんが忠実に守ったからだそうですが・・・もしかしたら、彼の遺骨はハップル望遠鏡に納められ一緒に宇宙を飛んでいるのかも?
あせあせ

 

 

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